イギリスに来てからよく芝居を観るようになりました。近くにいい劇場があるので多いときには月に2,3回観に行きます。
皆さん“The Woman in Black”というお芝居をご存知でしょうか。 去年公開されたダニエル・ラドクリフ主演の映画を観たかたもいらっしゃると思いますが、イギリスの正統派ゴシック・ホラー です。
私も去年初めて舞台を観に行きました。お芝居だからそんなに大したことないだろうと高をくくっていましたが・・・いや~かなり怖かったです。
一番怖かったのは舞台上部に黒衣の婦人がぼうっと浮かび上がるシーン。隣の席の方は座ったままかなりジャンプし、客席のあちこちで悲鳴があがりました。
“Eeeeeeeeeeeeek!”
“Aiiiiieeeeeeeeee!”
“Aaaaaaaaarghhh!”
“Hooooohohohoho!”
「ホーッホホホホ!」・・・ってもしかして笑ってませんか。こんな笑う要素0パーセントのシーンで、少し離れた席から年配ご婦人の笑い声が・・・
いや、気のせいだと思いなおしまた舞台に目を戻したのですが、セットに女の幽霊が浮かび上がると、再び
「ホーッホホ ホーッホホホ ホーッ・・・ ケホッ ケホッ」・・・笑いすぎてむせちゃってるし。
やはり確実に笑っている・・なぜ笑うのだ。笑えるようなコミカルな部分は微塵もないぞ。
こうなるとこのホラーシーンのたびに爆笑するおば様が気になってしかたない。
舞台を見て、怖いシーンで何度もジャンプしながら出した結論。
笑うと緊張感や恐怖感が和らぎ、気持ちが楽になる!よっておば様は恐怖シーンのたびに笑っておられる。
人は本当に恐怖を感じたときに笑ってしまうのかも。
今年もまた新しい演出の“The Woman in Black”を観に行きましたが・・・
「ホーッヒヒ ホーッヒヒヒ ホーッ」 ・・・おば様の笑い声は明らかに進化しておりました。
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