「精聴」と「多聴」のバランスって大事だなぁと最近改めて感じております。
「精聴」とは、同じ音声素材を何度も繰り返し聞き、内容の理解はもちろんのこと、冠詞や前置詞までも聞き取れるようにしっかり聞くことです。リピーティングやディクテーションは、この精聴のトレーニング方法にあたります。
「多聴」とは、細かいところまでは気にせず、とにかくいろいろな音声をたくさん聞くことです。
ビギナーの方が、20%しかわからない英文を聞き続けてもすぐに効果は出にくいと思います。なので、初聴で80%くらい分かるものを使い、リピートをしながら少しずつネイティブの音の仕組みを理解し、英語の耳を作ることが大切。レベルが上がるごとに、英語を聞き取る耳が出来上がり、精聴をする必要が減ってくるので、少しずつ多聴を増やしていく。「前に比べても詳細が聞き取れるようになってきたけど、全体を把握するのが苦手」という場合は、リスニング力が上がってきている証です。多聴の割合を少し増やし、聞いたことをサマライズする練習をすると良いと思います。
逆に、海外にずっと住んでいるけど、ある一定のレベルを打破できないという方も多くいらっしゃいます。このタイプの方たちは、英語を日常生活で使っているので、日本で生活するよりも多聴の割合が高く、わざわざ精聴をする割合が少ないのだと思います。なので、「何となくわかって、何となくコミュニケーションが取れる」というレベルに留まってしまう傾向にあります。更に上を目指すためには、「何が聞き取れなかったのか・なぜ勘違いしてしまっていたのか」を突き止め、苦手とするパターンを繰り返し聞き、100%理解した上で音読し、「何となく」の割合を少なくする事が効率的です。
音読レッスンは、「精聴」を徹底的に行うトレーニングを取り入れています。リピーティングをしたり、発音のチェックをしたり、ディクテーションをしたりしてリスニング力とスピーキング力を養うためのレッスンをしています。それにプラスして「多聴」を取り入れるために、自分が好きなドラマや映画を楽しみながら観たりして息抜きをすることも、長い英語学習の道のりには必要不可欠です。
「精聴」「多聴」のバランスを意識しながら、それぞれの目標達成目指して頑張りましょう!
Romi
2015年 6月 26日
nanakosanさん、コメントありがとうございます。要点をまとめるのって難しいですよね!でも、一つ一つのセンテンスを聞き取れるスキルをお持ちなのは、大きな強みだと思いますので、自信を持ってくださいね。レッスンでは引き続き、聞き取った情報を整理して、自分の言葉でまとめる練習をしていきましょう。楽しんでやれるような教材をご準備しますね
nanakosan
2015年 6月 25日
Romi先生、こんにちは。私も「全体を把握するのが苦手」なタイプです。ひとつひとつのセンテンスを聞き取るのはそんなに難しいと思わないのに、最後に「では、このスピーチは何を伝えているでしょう」とか「サマライズしてみてください」とか言われると、全体として何を言っているのかがちゃんとわかっていないということが多々あります。でもそれは努力していく中の一つの通過点のようなので、安心しました。これからもどうぞご指導よろしくお願いいたします。
Romi
2015年 6月 22日
Sakochanさん、こちらこそいつもご受講いただきありがとうございます!もう既に上級でいらっしゃるのに、更に上を目指されるその姿にいつも脱帽です。私のイタリア語も、どちらかと言えば多聴の割合が高いので、一緒に頑張りましょう!
sakochan
2015年 6月 22日
Romi先生、いつもありがとうございます!私は、「全体を把握するのが苦手」と、「何となくわかって、何となくコミュニケーションが取れる気がする時もあるものの、勘違いしていることも多い」との、両方に当てはまります。なのでやはり、Romi先生のレッスンで精聴を鍛え、先生に以前アドバイスいただいたように、自分でなるべく多聴を心がけるように、引き続きしていきたいと思います♪これからもよろしくお願いします☆