Wisdom tooth=知恵の歯
英語を直訳すると「知恵の歯」になりますね。
しかし日本語では「知恵の歯」ではなく、「親知らず(おやしらず)」と呼びます。
では中国語と韓国語では「Wisdom tooth」をなんと言うのでしょうか。
中国語:智齿(zhi4 chi3)
韓国語:사랑니(サランニ)
中国語は英語と同じく「知恵の歯」と言いますが、韓国語は「愛の歯」と言います。
英語と中国語は共通しているようですが、韓国語と日本語は大きく違いますね。
日本語:親知らず(親不知歯)
中国語:知恵の歯
韓国語:愛の歯
こうして並べてみると違いがはっりと分かりますね。
次にそれぞれの由来を見てみましょう。
《親知らず(日本語)》
昔の日本人の平均寿命は40~50歳前後と言われています。それは、現代のような医学が発達していなかったこと、さらに栄養バランスがとれた食生活が送れていないことが原因でした。
そこで子供の「親知らず」が生えてくる頃には親は亡くなってしまっているということから「親知らず(親が知らない歯)」と呼ばれるようになったようです。
《Wisdom tooth/智齿 知恵の歯(英語・中国語)》
大人になって物事の分別ができるようになってから(知恵が芽生える頃に)生えてくる歯という意味があるそうです。
《사랑니 愛の歯(韓国語)》
韓国では「親知らず」は成年期、即ち異性に対する好奇心が高まる時期に新しく生える奥歯で、初恋のように痛むと言う意味で「サランニ」と言われるようになったようです。
こうしてみると、どうやら日本語以外の外国語の「親知らず」の名称は、生えてくる成長時期を基準にしているように感じられます。
特に韓国語の「愛の歯」の由来は独特でロマンティックですね^^!
最後に「親知らず」に関連した日本語表現を紹介します。
・親知らずが生える(おやしらずが はえる)
例)中学生の時に親知らずが生えました。
・親知らずを抜く(おやしらずを ぬく)
例)親知らずが横向きに生えているので、抜かなきゃいけません。
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