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Cafetalk Tutor's Column

Tutor Shima.A 's Column

お月様がいっぱい。(「月」の英熟語)

Apr 21, 2021

現在、月のリズムを取り入れた オラクルリーディング のレッスンを準備しています。

英語の文献を読んでいく中で、「月 ~moon~」 を使った面白い英熟語があるので紹介したいと思います。


・ask for the moon
    無茶な願いをする、ないものねだりをする
 
ask for ~ は「~をねだる」という意味です。
「月が欲しいとねだる」、つまり、実現できない事をねだるという意味になります。

askだけでなく、cry for the moon,   wish for the moon  といった表現もあります。

エリック・カールの絵本に、パパ、お月さまとって」 という本がありますが、
タイトルのイメージそのまんまですね(^-^;


それに呼応するのがこの表現。
・promise ~ the moon

     到底できない約束をする

~のところには、someone が入ります。文字通りには、月をあげる、と約束するという意味。
普通の意味は、大嘘 ですが、「パパ、お月さまとって」では、
パパは本当にお月様をとってきちゃいました。
 

・bark at the moon
     無駄な抗議をする

bay the moon とも言います。bark も bay も「吠える」という意味です。
月に向かって吠えても何も実りがありません。
ということで、実りがないのに抗議する、といった意味で用いられることがあります。

「月に吠える」萩原朔太郎の詩集がありますね。
彼の作品の影響か、私には無駄に抗議する、というより孤独(な心)で叫ぶ、というイメージがあります。
洋の東西でイメージが違うってことでしょうか。


・hung the moon (in the sky)
     祭り上げる
 
主に、think someone hang the moon の形で、
「(誰か)を超人であるかのように思う」という意味のスラングです。
皮肉っぽく使う表現のようです。「月を空に浮かべた本人(とでもいうのか?)」
というニュアンスがあるようです。

 
・Once in a blue moon
     極めてまれに

blue moonは、文字通り月が青く見える現象。大気中に舞う塵が見え方に影響して生じる現象だそうです。
このブルームーンの出現は予測困難で稀なため、超レアなものの代名詞だそうです。
私も見たことないです。見たいな~。

ちなみに、通常月にはthe をつけて、the moonと表現しますが、
ブルームーンは、見え方の一つ、と表現するため、
a blue moon とするそうです。

日本でも神秘的だったり、ファンタジーだったりする月。
英語にすると、またイメージがちがうのが面白いですね。

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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