わたしが 小学生(しょうがくせい)だったとき、 「日本(にほん)テリア」という、 珍(めずら)しい 種類(しゅるい)の 犬(いぬ)を 飼(か)っていました。 体重(たいじゅう) わずか 3kgで、 顔(かお)に 黒(くろ)い 模様(もよう)のある、 とても かわいい わんこ です。 「メリー」という 名前(なまえ)でした。 夏(なつ)の ある日(ひ)、 メリーは 行方不明(ゆくえふめい)に なりました。 ごはんの 時間(じかん)に なっても 帰(かえ)ってきません。 この日は 花火大会(はなび たいかい)。 メリーと いっしょに きれいな 花火を 見(み)たかったのに、 いったい どこへ 行(い)っちゃったんだろう? わたしは 不安(ふあん)に なりました。 すると … カタカタと 揺(ゆ)れる 靴箱(くつばこ)。 あら、 びっくり! 靴箱に メリーが いるでは ありませんか! しかも、 長靴(ながぐつ)に 半分(はんぶん) 入(はい)って、 ブルブル 震(ふる)えています。 昼間(ひるま)から ときどき 聞(き)こえる 花火の 音(おと)が 怖(こわ)かったようです。 「来年(らいねん)の 花火大会は いっしょに どこかへ おでかけしようね、 メリー」
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