こんにちは。講師の啓介です。
入試直前の今の季節は、生徒さんはもちろん、保護者さまも不安でいっぱいになってくると思います。
私も昔は高校生で大学受験したので、今も不安になる生徒の気持ちがよくわかるつもりです。
浪人したときは、精神的にかなり疲弊して痩せました。
特に、センター試験で予想通り取れなかったときは、1週間部屋に引きこもりました。
浪人生は後がないんです。落ちたらこの世の終わり、みたいな考え方でした。
しかし、その考え方って客観的に見るとものすごく怖くないですか?
それは当然、入試は合格したほうが良いに決まっていますが、
マークシートでその人が全部否定されるんですか?
不合格になった瞬間、人生終わりですか?
違いますよね。
入試が終わった後も人生は何十年も続きます。
むしろ、入試のあとのほうが人生が長いです。
高校生を例にしましょう。
あなたが今18歳だとします。人生80歳まで生きるとします。
80年間の人生を24時間に換算すると、
あなたはまだ朝6時前。目覚ましはまだ鳴っていません。
そんな睡眠中に、「今日はこれから学校か。嫌だな。」なんて思う人はいますか?
まだ、朝ご飯すら食べていないんですよ。
せめてご飯を食べてから考えましょうよ。
目覚ましがなったら、しぶしぶ起きて、朝ご飯を食べて、歯を磨く。
それから身支度しているときに、「今日は学校か。」と思えば良いんです。
朝ご飯が美味しいかもしれないし、
通学中に友達とゲームの話で盛り上がるかもしれない。
これからのことなんて、まだ誰にもわからないじゃないですか。
受験は人生の分岐点になるかもしれない。
でも、マークシートに負けないでほしいです。
あなたは、マークシートごときに人生を左右されないです。
終わった後も、あなたは等身大のあなたのまま。人生は続くんです。
もしそれでも不安になったら、こういうのはどうでしょうか?
今まで使った参考書を床から積み上げる。
今まで使い切ったペンの数を数える。
あなたはいろいろ考えて勉強してきたはずです。
参考書10冊も終わったぞ!問題集3週したぞ!
赤ペン5本使い切ったぞ!
このとき、数字を出すのがより効果的です。
心配・不安は勉強すればするほど湧いてくるものです。
「ここ忘れちゃった!」「どう解くんだっけ?」
人間は忘れるものなので、忘れて当然だし、理解できないことがあって当然です。
忘れたら、復習して覚えれば良いだけ。
不安で勉強が手につかなくなる悪循環にはならない方が良いです。
自分で不安を増長している可能性があります。
では、そこまで不安の数はありますか?
不安の数を具体的に書き出してみましょう。
「落ちるのが怖い」「私立はお金がかかる」「周りにバカにされそう」
私は大きく3つになりました。3つだけ。たった3つじゃないですか。
それだけで、この世の終わりだなんて思ったら、その先の人生はもっと不安だらけになりますよ。
不安・心配は書き出す・話すのもオススメです。
書いて整理すると思ったより少ないですよ。話すと少しだけ楽になますよ。
無責任に「大丈夫、何とかなるよ」とは言いませんが、
自分で自分のプレッシャーに負けないでください。
自分の敵は、マークシートでも大学でも他の人でもないんです。
最近、晴れた空や星空を見ていますか?
勉強ばっかりで顔を上げなくなっているかもしれません。
大きく深呼吸しながら、見上げてください。
空を見ていたら自分なんて小さな存在です。
その小さい自分のさらに小さい心配に押し潰れないでください。
どんなに辛く苦しくても誰か応援する人はいます。
私も日本のどこかの空の下で応援しています。
大きく大きく深呼吸しよう。
そして、最高のあなたの笑顔を見せてください。