先日小学4年生の娘から、「『しめすへん』と『ころもへん』が、どっちだったかわからなくなるから、覚え方を教えて」と言われました。
言われて初めて、『たしかに!』 という感じでした。
点が付いているか付いていないかの違いだけで、似すぎていて間違えますよね。
そうです、漢字には必ず『成り立ち』や『意味』があるのです!
それをわかりやすく相手に伝えられれば、我が子にはもちろん、漢字に苦戦する学習者さんたちのお役に立てるに違いないですよね。
というわけで、調べてみました。
①「礻(しめすへん)」は「示」という漢字から作られたものです。
「示」には、神様の使いが天から降りてくる場所である『祭壇(さいだん)』という意味があります。
このことから「礻(しめすへん)」は『神様に関係する』漢字に使われます。
例)神、社、礼、祈、祝、福、禅
②「衤(ころもへん)」はその名の通り「衣」という漢字から作られました。衣服の「衣」ですね。
このことから「衤(ころもへん)」は『衣服、きものに関係する』漢字に使われます。
また、状態や部分に関する漢字にも使われます。
例)被、裸、補、褐、複、襟
じゃあ、『初』は? と思われた方。素晴らしいです!
『初』にも、「衤(ころもへん)」らしきものが使われていますね。ですが、『初』の部首は「刀(かたな)」なんです。
でも「衣」は関係していて、衣服を作る時、最初に『刀』で生地を切ることから『初』という漢字が出来ました。
漢字も成り立ちを知ると覚えやすいし、忘れにくいですよね。
日本語学校で教えているときから、娘に質問されることと学生たちに質問されることが被ることが多くて、いつも面白いなあと思ったり、助けてもらったりしています。
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