いつもの生活に世界のスパイスを。

Cafetalk Tutor's Column

ARI T. 講師のコラム

ロマンス諸語学習者に告ぐ!⑤:各時制の活用を制覇してから進め

2022年10月6日

どうも!イタリア語ペラペラ応援団団長のARI T.です!
文法レッスンを取り続けたり、語学学校に通い続けているとどんどん学習内容が進みされ、
いつのまにか上級クラスの一員になっていたりします。

でも全然話せない(T0T)

そんなお悩みを抱えたイタリア語学習者さんがよく
カウンセリングレッスンにお越し下さいます。
まあ、話せなくて当然なんですよねー。
圧倒的にアウトプット量が少ないから。
これについては何度もコラムで書いたので、今日はスルー♪

ただなんとなく通い続けている、でもそんなに復習しない。
レッスンをとり続けている、でもそんなに復習しない。
これってかなり大きな落とし穴ですね。
ちゃんと理解し、消化吸収し、使えるようになる前に次の時制に進むから
結局いまいち分からないし、自分の口からは出てこない、ということだと思います。
新たな時制を学習したら、
その時制の活用は当然ですが、
本当の使い方、他の時制との組み合わせなどを
しっかり理解してから次に進まないと、
あ〜〜〜〜〜〜っという間に使えなくなります、忘れます。
そして次の時制を学習し、また完全には分からないうちに次の時制へと進む。
これを繰り返していると
知識は増えますが使えない=話せない
わけです。
そりゃそうです。
中学高校の英語の学習と同じ方法なのですから、
あの学校教育で話せるようになった人以外は、当然現在の学習言語も話せるようになりません。

わかりますよ!
わかります!
新しいことを学ぶ方が、地道に活用をブツブツ呟いて覚えたり、
辞書の見出しに続く例文を淡々と音読するより面白いです。
でもまあ、やっぱり学習したこと確実にしないと次に進んでも話せません。

私のレッスンを受けてくださる生徒さんでも、
接続法、仮定法全段階の違いを教えて欲しいという、
ほとんどイタリア語が話せない方がいらっしゃいます。
私はそんな方々に申し上げます:
接続法なんて、イタリア人ですら使えない人がいる文法!
仮定法の第三グレードなんて使えなくても問題ない!
大丈夫〜♪

それよりも、
直接法現在形を使いこなし、
次に直接法の数々の過去形を使いこなすことの方が
ず〜〜〜〜っと重要ですよ♪
と。

世の中なんでもそうですが、
何かをものにしたければ、
基本を身につけるために、
コツコツと地道な学習や訓練をする必要があります。

だってそうですよね?
板前さんでも、シェフでも、基本がきちんとできているから美味しいお料理を作ることができます。
職人さんも、大工さんも、植木屋さんも同じです。


直接法現在形の動詞活用がすっと出てこない人が、
近過去形、半過去形、遠過去形、大過去形、
条件法の各時制、接続法の各時制を使って話せるとは考えにくいですよね?

そういうことです。
コツコツ努力した人だけが「自在に使いこなせう」ことができるのですよ。

先を急がず、ちゃんと基本からしっかり、ゆっくり学習を進めて欲しいと願う私です♪

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

お気軽にご質問ください!