こんにちは。日本語講師のSakaiです。
私のレッスンで「語彙力UP! 写真から広がる日本語表現」というレッスンがあります。写真を見て、作文を書いていただき、私がそれを添削するというレッスンです。ほとんどの生徒さんは5~6行の文章を書いてくださいます。
それでも、外国語で文章を書くのは、とても大変なことだと思います。いつも、皆さんの作文を読んで「素晴らしい!」と思っています。
そんな中、毎回、まるで小説のような文章を書いてきてくださる生徒さんがいます。本当に彼の文章は発想がユニークで、あの写真からよくこんなアイディアが出るものだと毎回、感心させられます。
私一人で読んでいるのはもったいないので、皆さんにもシェアすることにしました。
これは彼の3回めの作文です。
I have a lesson called 「語彙力UP! 写真から広がる日本語表現」. In this lesson, students look at photos and write compositions, which I then correct. Most students write about 5 to 6 lines for their compositions. Nonetheless, I believe that writing in a foreign language can be very challenging. Whenever I read everyone's compositions, I always think, "These are fantastic!"
Among them, there is a student who writes paragraphs that resemble a novel each time. His writing is really unique in its ideas, and every time I am amazed at how he can come up with such ideas from this photo.It's a shame that only I get to read them, so I've decided to share them with all of you. This is his third essay.
在我的課程中,有一個名為「語彙力UP! 写真から広がる日本語表現」.的課程。學生們會看照片並寫作文,然後我會給予修改意見。大多數學生會寫5到6行的短文。然而,我認為用外語寫作是非常困難的事情。每當我讀到大家的作文時,我總是覺得“太棒了!”
在這其中,有一個學生每次都寫出像小說一樣的段落。他的文章在思想上確實很獨特,我總是驚訝於他怎麼能從那些照片中想出這樣的想法。很可惜只有我一個人讀到,所以我決定與大家分享。這是他的第三篇文章。
「こんにちは、マリアナです……薬物依存者でした。」
戦後以来の80年間において、日本の精神医学領域にフロイトの精神分析療法が主流になり、その中でも重要な治療法の一つと言われるのが集団精神療法だ。
集団精神療法は長期的に、そして定期的に行う討論会であり、流派によって幾つかの手法が存在するが、大体は患者のみ何人かがグループになって、お互いに自分の事情を話し合い、感想を言ったり、アドバイスをしたりする。
ポイントは専門的な心理士ではなく、自分と同じく心に傷を負っている人なので、共感し合い、治癒の可能性も上がるという。
今週は治療が始まって以来の三回目。今回の主役はマリアナというブラジル生まれの女性だ。彼女は高校の時、人間関係を保つために麻薬を触れ、その後薬物乱用の人生を歩き出し、つい後戻りできなくなってしまった。ようやく最近一人の娘を産んだから、子供のために徹底的に薬物を克服するのを決意した。
「こんにちは、ようこそ」
「こんにちは、マリアナさん」
「大変ですね…」
温かい挨拶に囲まれ、マリアナはようやく仲間に入れたと感じる。その雰囲気も緊張した彼女を安心させた。
そして隣の席の方を向いて、マリアナはオレンジ色の服を着ている男性を見た。
「あ、確かに」と、マリアナは思いついた。その男性は先週の主役で、かつて誤って友人を殺してしまったらしい。その経過を思いながら彼は皆の前で痛哭した。
同じく心に闇が潜む仲間に囲まれ、マリアナは勇気を出せるようになった。
(絶対に薬物を克服する)
と、マリアナは再び決意し、皆に自分の過去をシェアし始めた。
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