こんにちは、日本語講師の Ted です。
わたくしこの度(たび)、恥(は)ずかしながら、ライフハックという言葉を初めて知りました。
「命(いのち)や生活(せいかつ)をハッキングする」とあれば、さぞかし重大(じゅうだい)な意味を持つのかと思いきや、日本語で言うところの「豆知識(まめちしき)」や「お役立(やくだ)ち情報(じょうほう)」のような、わりと軽(かる)い感じなんですね。
いわゆる「カタカナ語」に出会(であ)うと、それだけでオシャレに感じたり、イメージが飛躍(ひやく)しがちなわたくし。勉強になりました。
さて、そんな私が旅行や出張へ行く際(さい)、重宝(ちょうほう)しているのが「風呂敷(ふろしき)」です。
風呂敷とは物(もの)を包(つつ)むための、ほぼ正方形(せいほうけい)の布(ぬの)のことで、起源(きげん)ははっきりしていませんが、約1300年前の奈良時代(ならじだい)の頃(ころ)に使われ始(はじ)めたそうです。
今では、贈(おく)り物を包むにふさわしい、美しいものもあれば、泥棒(どろぼう)でおなじみの唐草模様(からくさもよう)など、柄(がら)や素材(そざい)も千差万別(せんさばんべつ)。
私は旅行や出張のとき、風呂敷で着替(きが)えの服(ふく)を包み、スーツケースに入れて行きます。
この利点(りてん)は3つあります。
1. ワイシャツ、ズボン、下着類(したぎるい)など、服ごとに違(ちが)う柄の風呂敷で包めばすぐに見分(みわ)けがつく。
2. 畳(たた)んだ服の大きさや厚(あつ)さに合わせて、包む大きさを自由(じゆう)に調節(ちょうせつ)できる。
3. 意外(いがい)に服がシワにならない。
先日(せんじつ)、日本人の同僚(どうりょう)の何人かとこの話をしていたら、「なるほど!それはいいアイデアですね!」と感心(かんしん)されてビックリしました。
日本人なら当然(とうぜん)、みんな同じように風呂敷を使っていると勝手(かって)に思い込(こ)んでいたからです。
勉強になりました。
また、最近(さいきん)は「世界初のエコバッグ」として、海外で “FUROSHIKI” が広まっているそうですね。
海外の方にとって FUROSHIKI という言葉は、お洒落(しゃれ)に聞こえたりするのでしょうか?(私にとってのカタカナ語のように)
レッスンのトピックとして面白(おもしろ)そうだなと思いました。^^
<今日の慣用句>
大風呂敷(おおぶろしき)を広(ひろ)げる
意味:現実性(げんじつせい)のない大(おお)げさな話や計画(けいかく)を言うこと。
例:
社員A「うちの社長、この前またお客さんの所(ところ)で大風呂敷を広げたらしいよ」
社員B「またかよ、今度は何を言ったの?」
社員A「来年は最低(さいてい)でも5つの新製品(しんせいひん)を開発(かいはつ)するって」
社員B「1つでも大変なのに?まぁでも、お客さんもそれは無理(むり)だって分かってるんじゃない?」
社員A「だよね~」
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