今年は、やっとまたアルマグロの古典演劇祭に日本の劇団、クセックさんが参加されました。
このクセック劇団はスペイン演劇のみを上演する名古屋の劇団です。
私の大学時代の先生が脚本を書き、監督が、とてもユニークで斬新な演出を行います。
スペイン古典演劇ですから、日本語も実は結構難しく、なかなか興味深いのです。そしてこのような言葉もわからない演劇をこちらのスペイン人が高く評価してくれるのが、驚きです。
私はスタッフ兼、通訳としてお供したのですが、公演後のインタビューも担当し、そこでの観客の方々のコメントはとても演劇に精通した深いものでした。
今年は有名な、ティルソデモリーナ作、ドンファンでした。作品自体はとても有名なので、見ている方もそれほど字幕を見る必要もなかったかと。。
そして、アルマグロに久しぶりにいきましたが、町はとてもきれいになっており、古い2階建ての白壁の街並みと石畳がこれほどしっかりと保存されているのを再認識したところです。そして本番最終日は少し時間があったので、宿泊所近くのお屋敷を博物館にしたところを見に行ったのですが、そこは部屋中に絵が描かれておいる部屋があるのが特徴で、特に壁中にほどこされた和紙の中国の絵画は圧巻でした。スペインで唯一のお屋敷だとか。
もっと驚いたのは、この建物の保存を手掛けているのがメキシコ人の富豪、芸術を深く愛する方であり、行政の援助なしで行っているとのこと。説明をしていたガイドの人は遅々として進まない行政側の手続きを嘆いていましたが、それでも博物館として開館できることになって、よかったとはなしていました。
この建物は博物館部分は40%、その他の部分はホテルになるようです。寝室を一部屋見せてもらいましたが、まるで中世の時代に迷い込んだような。。。
こんなお部屋に泊まれてたら、楽しいでしょうね。
アルマグロには修道院をホテルにしたパラドールがありますが、ライバルができるという感じかな!と思いました。(このホテルにとまると、ちょっと修道女になった気分です。)
アルマグロ演劇祭は7月いっぱい続きます。47劇団が参加し、そのなかで9劇団が外国の劇団だったようです。
インタビューした観客は口をそろえて来年もきますよね。また是非見に来ます。といってくださり、劇団の人々もよろこんでいました。
https://www.lanzadigital.com/festival-de-almagro/ksec-act-rompe-las-barreras-del-lenguaje-en-su-adaptacion-de-el-burlador-de-sevilla/
こちらは劇団についての新聞記事です。スペイン語の練習にいかがですか。
palacio de torremejia.
日本は暑そうですね。ご自愛ください。
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