涼しく過ごす方法というよりも、涼しくならざるを得ない方法に近いかもしれませんが、最近読んだ小説を紹介します。
「斬首の森」澤村伊智
カルト集団の洗脳を受けかけた主人公が他のメンバーと脱走し、森でさまよううちにあるメンバーの頭部が見つかり、その後も不可解なことが次々と起こります。逃げられないもどかしさと徐々に心が圧迫されていく気味の悪さが続きます。ラストはまさかそんなはずが…と信じがたい現象から、最後に起こるであろう出来事が想像できてしまって、読んだあとしばらく放心してしまいました。
涼しいというか寒くなります。でもスピード感があって一気に読めてしまうのは作家の力なんだと思います(すみません偉そうに…)。
タイトル、表紙から予想をはるかに超え、めちゃくちゃこわいです。
さわやかとはほど遠い世界ですが、よろしければこの夏ぜひ。
<words>
・斬首(ざんしゅ)
・澤村 伊智(さわむら いち)
・洗脳(せんのう)
・圧迫(あっぱく)
それでは、また。
may
コメント (0)