英語には敬語というものは存在しませんが、より親切・丁寧に聞こえる表現はあります。
①例えば、“Where’s the restroom?”(お手洗いはどこ?)は、店員さんなどに聞くのには問題ないですが、通りすがりの(店員さんなどではない)一般人に聞く場合は少し単刀直入すぎる風に聞こえてしまいます。そんな時は、
→ “Do you know where the restroom is?”
(お手洗いがどこにあるか知っていますか?)
→ “Do you happen to know where the restroom is, by any chance?”
(もしかすると、お手洗いの場所をご存じでしょうか?)
“Do you know…?”「知っていますか?」「ご存じですか?」を最初に付け加えることによって、少し丁寧な言葉遣いになります。なお、“Do you happen to know 〇〇 by any chance?” は、相手が〇〇を知っていない確率もあるということを踏まえて尋ねています(by any chance は「ひょっとして」「もしかして」)ので、より丁寧な言い方です。
②“What’s your name?”(名前は何ですか?)にも、より丁寧な表現がいくつかあります。
→ “Can I have your name?”
(お名前を教えていただけますか?)
→ “May I have your name?”
(お名前をお聞かせ願えますか?)
【can I と may I の違い】
Can I 〇〇 は、自分が〇〇をすることができるかを尋ねています。May I 〇〇 は、相手に自分が〇〇をしてもいいという許可を求めています。よって、厳密には “May I” が正しいです。(学生時代、先生に “May I go to the bathroom?” ではなく “Can I go to the bathroom?” と聞くと、“...Well, can you?” と返されるのがお約束でした。)しかし、実際には “Can I” は “May I” のカジュアル版として使われています。
→ “Do you mind if I ask you your name?”
(お名前をお伺いしてもよろしいですか?)
【Do you mind… の注意点】
“Do you mind” は、何かをすることを相手が嫌がるかどうかを尋ねています。“Do you mind if I ask you your name?”(お名前をお伺いしてもよろしいですか?)や、“Do you mind if I sit here?”(ここに座ってもよろしいですか?)と聞かれて、もし構わない場合、“No, I don’t mind” が正解です。“Sure!” 感覚で “Yes!” と言ってしまうと、「差支えがある」ことになってしまいます。(英語圏の人も、うっかり “YES! …I mean, no, I don’t mind!” と後で訂正することもあります。)
③相手の言っていることが聞き取れなかった時に “What?”(何?)と聞き返すと、通じるものの、少し武骨に聞こえてしまいます。
→ “Sorry, I didn’t catch that. Could you say that again?”
(すみません、聞き取れませんでした。もう一度おっしゃっていただけますか?)
→ “Could you say that again?”
(もう一度言ってくれますか?)
→ “Sorry?”
(すみません(聞き取れませんでした))
ポイント:Sorry⤴?と語尾を上げると、「聞き取れなかった」ということが伝わります。
ベーシックな英会話でも、少しエレガントに話せると素敵ですね♪
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