着物教室に通っていた頃の話なのですが、
ここの教室は、授業の一環として、
卸問屋さんとか、作家さんの工房によく連れて行ってくれました。
着物とか帯の柄の意味なども教えてもらったし、
友禅染の体験もさせてもらいました。
着物1着仕上がるまでに
すごいなって思ったことは、たくさんあるのですが、
織りの技術など、その一つです。
織り上げたときに柄が浮かび上がるように、
先に糸を染めるのです。
だから、1ミリの狂いもないように
織り上げなければいけないのです。
そういう匠の技術をいくつもいくつも重ねて
一反の生地ができあがり、着物ができあがり・・・
となっていくのを見ていると、
果たして値切っていいのかなと思いました。
ちゃんとした織りとか染めの着物って確かに高いのだけれど、
高いには高いの理由があって、
逆にそこそこ高くないと、
匠の方たちが食べていけなくなるし、
技術が廃れてしまう。
値切ればいいってもんじゃない。
世の中には、たぶん同じようなことが
たくさんあるんだろうなとも思いましたし。
1つの作品、商品が出来上がるまでの
ストーリーもちゃんと見ていかなきゃいけないし、
どんどん見せてもらいたいなって思いました。
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