今日1月7日はépiphanieという祝祭です。
ガレット・デ・ロワというケーキを食べる日で、たまに日本のパン屋さんでも見かけますが、フランスではどうやって祝われるか、ご存知ですか?
Epiphanieの由来と習慣を少しご紹介します♪
Epiphanie(公現祭)は、1月6日または1月2日から8日の間の主日(日曜日)に、すべてのキリスト教会で行われる祝祭です。
フランス語の「épiphanie」は、東方からイエスを礼拝するためにベツレヘムを訪れた三博士へのイエスの「顕現」を祝います。19世紀以降、王様の日とも呼ばれるようになり、FèveフェーヴとGalette des roisガレット・デ・ロワが東方三博士の供物の象徴となりました。
7世紀から伝わる伝承によれば、福音書が語る東方の三博士は実は王様だった、三賢王だったと言われます。メルキオール、ガスパール、バルタザールの3人です。
三賢王の祝日には、陶製の小さな人形「フェーヴ」が1つ隠されたケーキを切り分ける伝統があります。フランスには2種類のケーキがあります。
フランス北部では、冬の後に再来する光を象徴化した黄金色で平らな円形のパイで、中にはアーモンドクリームが詰まっています。Frangipaneフランジパーヌと呼びます。↓
南部から南東部にかけてのプロヴァンス地方では、砂糖漬けのフルーツが入った輪状のケーキやブリオッシュです。Royaumeロワイヨームと呼ばれます。↓
家族で切り分けて食べ、フェーヴが当たった人は王冠を被り、祝福を受け、幸運が1年間継続するといわれています。フェーブ人形の形は様々です。フェーヴにこだわって、それを目当てに買う人もいます。子供を喜ばせるために、アニメのキャラクターのフェーヴが入っているガレットを選んだり… 集める人もいます。
家族で切り分ける時、フェーヴがこうやって(↓)見えてくることはよくあるので、伝統的には、家族が集まった中で一番小さい子供をテーブルの近くに呼び、目隠しをさせるか、テーブルの下にしゃがんでもらって隠れた状態で、この子供に誰に配るかを指名させる。
そして、昔は毎週末家族が集まって食事をするのが常であったので、フェーヴが当たった者は次の週末の会食の際にガレット・デ・ロワを自作するか購入することになっていました。
王冠を手にした者は、この者が男性であった場合は女王を、女性であった場合は王を家族の中から選びます。子供を喜ばせるため、よくこの女王か王は子供が選ばれます。
この行事はだいたい1月一杯の間行われますので、クリスマスに続いて、家族で集まって食事をする機会がとても多い時期です…
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