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Ayame

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Ayame Tutor Interview

Q. Ayame先生こんにちは。自己紹介をお願いします!

A. 留学目的のはっきりした熱意のあるかたからすると、とても恥ずかしいのですが、「これ!」っていう理由はないんです。 実際、私が韓国へ留学した時期は日本で「冬のソナタ」ブームが起こる前でしたし。 強いていえば、日本という国を客観的に見てみたかったからなのかもしれません。

Q. 中国の北京大学にも留学されているんですね!中国や韓国での学生生活について教えてください。

A. 韓国へ先に行ったのですが、驚いたのは、韓国の方のコミュニティですね。 友人同士の仲の良さ度が日本よりも濃い。特に女の子同士。よく手を繋いで歩いているのを見かけますよね。あれは日本人にはなかなかない光景ですよね。あと、親子も仲が良いなぁと思いますね。そのためか、韓国のかたは、同級生とか先輩後輩といった仲間をとても大事にする印象を受けました。だからか、韓国では「우리」(私たち)という単語を本当によく耳にします。 私も韓国で知り合ったかたがたには本当にお世話になりました。私は出身が大阪なんですけど、大阪のコミュニティ、人間関係、交流方法にどこか似ている気がします。初対面でも、自分以外のことをよく気にかけるんです。悪く言えばおせっかい、良く言えば世話好き。韓国は、基本的に人情味あふれる温かい場所です。 一方で中国では、これは韓国でも似たところはありますが、自己主張をはっきりしないといけませんでした。大きな理由として考えられるのは人口の多さですが、どこに行っても人の山。(笑) 私が留学した北京大学では、昼食時に学食がごったがえすんです。それはもうすごい光景です。限られた時間でいかに自分が食べたいものを食べるか。それにははっきりとした自己主張がないと、どんどん先を越されて食べたいものもなくなるし、食べる場所もなくなります。(笑) 自己主張の必要性と関連して、必然的に交渉の場も増えます。交渉というと値段だけのイメージがあると思いますがそれだけじゃなくて、例えば、中国では自転車が必須アイテムですがその自転車がありえない壊れかたをするわけです。(笑) そういうときに、「いついつ買ったんだけど買ってすぐにこんな壊れかたをした。買って間もないのにこれでは困る。だからこの値段で直してほしい」とか、結論だけじゃなくて理由もはっきりと伝えたうえで主張する必要が出てきます。そうじゃないと、こっちは日本人なので足元見られてぼったくられたりします。でも、ぼったくる人が悪い、などそういうジャッジをしているときりがないんです。そういう社会性なんですね。良善し悪しの問題じゃないんです。こっちがぼったくられないような予防策を講じるしかない。そういう生活でした。 今振り返ると、韓国へ先に行ってよかったと思っています。というのも、自己主張の必要性の度合いが韓国のほうがゆるかった気がしたので。初めての留学経験が中国だったらきつかったでしょうね。 韓国も中国も当時と比べると今は変わっているのかもしれませんが、いずれにせよ、この2つの国へ留学できたのはまぎれもなく私の財産になっています。

Q. 先生の趣味について教えてください。お休みの日は何をされていますか?

A. 趣味は舞台やライブの鑑賞、カラオケ、料理です。 歌は台湾のバンド五月天(Mayday)が大好きです。日本でもカラオケで彼らの歌を唄いますよ。彼らのおかげで一気に中国語が上手くなりましたし、実は、彼らのレコード会社と、楽曲の歌詞を訳する仕事もしていたことがあります。それくらいに大好きなバンドです。 韓国語の詩は、韓国留学中に大変お世話になったおじいさまが詩が大好きなかたで、そのかたのご指導のもと始めました。詩は小説ほど長くないので書きやすいんですよね。 詩といえば、今は韓国よりも中国の詩に凝っています。席慕蓉という中国の作家の作品が大好きで、そのかたの作品集を北京で買ったので、その和訳に挑戦し始めました。 北京大学留学中に使っていたテキストに、このかたが書いた短い物語があったんです。それを読んでぼろぼろに泣きました。でも、彼女のその作品に出逢ったおかげで、一気に中国語が楽しくなったんです。それまでは北京でも韓国と同じように落ちこぼれてて。笑 私は、韓国には事前にまったく勉強せずに行ったんです。だから最初はまったくクラスについていけなくて。当時、명동(ミョンドン)にあったドトールで泣きながら予習復習をしていました。でもその経験があるから、初心者の生徒さんがどこでつまずくのかが分かるんです。 話を北京留学に戻しますが、日本人は漢字が読めるので、単語や文章のだいたいの意味は分かるんですよね。でも、話せない。だからここでも最初は落ちこぼれでした。でも、席慕蓉の物語を使った小テストではいちばんをとったんです。そしたら先生がほめてくださったんです。素直に嬉しかったですね。 実は、授業の初日、当時の担任の先生に「私はこのクラスのレベルについていけないから、クラス替えをしてください」ってお願いしに行ったんです。でも先生は、「きっと大丈夫よ」と言ってきかなかったんですね。結果的にはそうしてくださってよかった。もしクラス替えができていたら、私はあのテキストを使わず、席慕蓉の作品に出逢うことはなかったでしょうから。担任の先生にも感謝しています。

Q. 韓国語、中国語、英語と様々な言語を習得されていますが、言語習得のコツはありますか?

A. 日本語のルール、日本の文化に縛られないことだと思います。 「日本語だったらこう言うのに、なんで?」 「日本人だったらこう言うのに、なんで?」 というように、日本と比べ始めると、その言語や国のことをなかなか理解できなくなります。ある程度は理解できても、いつか大きな壁が現れるんです。 言語は生きものです。時代の背景などによって変化していきます。それは日本語も同じです。死語があるのがその証拠ですよね。だから、その国の言語に柔軟に寄り添っていくことは、言語学習において重要だと感じています。 日本は日本。外国は外国。日本人は日本人。外国人は外国人。要は、それはそれ!なんです。without judgementなんです。 さっき北京での留学生活でもお話しましたが、善し悪しで判断すると、とたんに理解できなくなります。いかに尊重し、いかに新鮮な気持ちで面白がれるか、ということがコツです。 そう、面白がれることって言語学習において本当に大事なポイントだと思います。そして同時に、それは異文化共生ってことにも繋がるんですよね。 あなたはあなた、私は私。という。ことばが違うということは、もっと視点を俯瞰にしてみると、文化も違うということです。日本国内でだってそうですよね。標準語と方言があるように、話すことばによってそれぞれの生活様式や価値観も違うはずです。それと同じなんです。 この、「違うんだ」ということを大前提として接すると、楽です。これは言語習得だけではなくもっと広い枠組みで、留学生活においてもそのように捉えることができると、だいぶ楽になれますよ。 そしてあともう1点、私なりのコツを。 相手に、「心から伝えたい!」というメッセージがあると、ぐっと一気に上達しますよ。 喧嘩でも告白でもお願いでもなんでもいい。「これを今言わないとだめなんだ!言いたいんだ!」という台詞があると、どういえばいいのかを必死に考えますよね。そしてそれを見ないで言えるように覚えようとしますよね。 コミュニケーションはキャッチボールだと言いますが、それはコミュニケーションというものが、相手あってのことだということ。「自分はその言語を使って何がしたいだろう?」「何を伝えたいだろう?」と常に確認してみてください。相手の存在を意識してみてください。 ちなみに私は、韓国語も中国語も、喧嘩や交渉や討論を経験してぐっと上達しました。笑 おかげで、かなり自分の意見が言える性格になりました。

Q. 先生のレッスンについて教えてください。韓国語のレッスンは細かく別れていますが、最初にオススメのレッスンはどれになりますか?

A. 「韓国語ここからスタート!<発音とあいさつ>」です。韓国語に限らず、私なりの言語習得における詳しいコツもお伝えします。 もちろん、ほかのレッスンもぜひ受講してみてください。私のレッスンはすべて自分でテキストを作っていますので、必要な場合はその生徒さん用にアレンジしたりもしています。生徒さんによってペースや、おさえておくべき点は異なりますから、なるべくその生徒さんに寄り添ったレッスンにしたいと思います。 また、今後は、中国語のクラスも増やしていこうと思います。何かリクエストがありましたらぜひ教えてください。

Q. カフェトークの生徒へメッセージをどうぞ!

A.韓国語も中国語も、私は飛び抜けて上手いわけではないと思うんですが、落ちこぼれだったからこその悔しさ、そしてそこからどう乗り越えてきたのかを身を以て体験しているので、そういった理由から私は特に初心者のかたを応援したいんだと思います。 そして、生徒さんにはどんどんと私から卒業していって頂きたいです。ネイティヴの先生のクラスを受講するなど、次の段階へステップアップして頂けたら嬉しいです。 私のクラスをずっと長期的に受講してくださるのはもちろんありがたいですし嬉しいですが、講師がネイティヴで、難易度が高いレッスンにもどんどん挑戦していく、そんな前向きな気持ちになってくれると嬉しいです。 もちろん、私も胡座をかくのではなく生徒さんと共に成長し続けないといけないと思っています。 私が教えるときのモットーは、その生徒さんのモチベーションを下げないこと、そして学習してるその言語、その国のことを嫌いにならないような授業をする、ということです。それは学習し始めのスタート段階でとっても重要なことだと思っています。 これからも皆さんの学習面でのお手伝い、サポートをさせて頂ければと思っています。どうぞよろしくお願いします!
撮影協力:K.KAZUHIRO

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