カフェトークでタイ語を教えるAri先生とHaruhi先生に、タイ語の面白さを聞いてみた!
新婚旅行で初めてタイへ行き、タイ人の笑顔が魅力的だったこと、時間の流れがゆっくりとしていて心が癒されたことから、一回目の訪タイですっかりタイが好きになりました。そしてタイ語の響きが耳に心地よかったので、自分も話せるようになりたいと思いました。
中学3年生の時に、神奈川県青少年協会(当時)主催のスタディーツアーで、初めて1週間タイを訪れました。その時は現地の小中学生と交流したり、山岳民族のモン族の村でホームステイしたりして、地元の人との交流を楽しみました。
帰国後、友達になった同年代の子と文通を始めたのがきっかけで、タイ語がわかるようになりたい!と勉強を始めました。
タイ語の参考書を買って独学で始めました。半月後に本格的にタイ語講師から習うようになり、独学で学んだタイ語が通じないということがわかりショックを受けました。
辞書を買いました。勉強を開始したばかりの頃は、基本フレーズを幾つか知っている位で、タイ語の読み書きは全く未知の世界。タイ文字はまさに暗号のようでした。ただ、「きっといつか読み書きできるようになる!」という想いで、中学生のお小遣いを叩いて意を決して購入したのを覚えています。文字を学び立ての頃は、この辞書にインデックスシールをつけて単語を沢山引きました。この辞書、20年以上経った今も私の学習の友で、かなり年季が入っています。
文法がシンプルだと感じました。動詞が全く活用しないということを知った時は驚きました。タイ文字をゼロから習得するのは大変だろうと思っていましたが、始めてみると文字の可愛さに惹かれました。文字数が決まっているので、日本語の漢字に比べれば大したことはないと思って頑張りました。
私のタイ語学習の目的は、前述の通りでいち早くタイの友達と文通ができるようになることでした。文字の読み書きは独学では難しい、と感じた私は、週1ペースでタイ語スクールに通うことにしました。まず読み書き!と期待して行ったのですが、拍子抜けしたことに、学習内容がタイ文字から入らずに、「声調」と発音記号による「発音」の解説と練習が主でした。しかもそれが数レッスンにも渡り、当時の私は延々と続くように感じたものです。今だから言えますが、これがズバリ!タイ語の特徴であり、学習の要でした。声調が5声あり、声調を間違えると単語の意味が全然違ってしまうことも。発音についても、母音だけ取っても日本語とは違う音が4つ。子音に至っては、頭子音(音節の最初に来る子音)と末子音(音節の最後に来る子音)の区別や、息を出す音(有気音)出さない音(無気音)などの違いもしっかり理解する必要があります。ただ逆に言うと、この声調と発音の仕組みをきっちり理解できていると、一見難解なタイ文字にもすんなりと入っていくことができます。
本格的に学習を始めてからは、講師が作成した独自教材で学びました。
この時の経験が、今、私がタイ語を教える時のバックボーンになっています。
中三で最初にタイを訪れた時は、タイ語は簡単なフレーズを覚えて行っただけで、ほぼゼロスタート。そんな中でも、せっかく現地の学生や山岳民族の方々と交流できるのだから、ある程度濃い会話をしたい!という想いから選び、大変お世話になった本が、「指差し会話帳」(情報センター出版局)です。今でこそベストセラーですが、当時はまだ出版されたばかりで、指差しで会話ができるなんて斬新!と迷わず手にしたのを覚えています。これがあったからこそ、全然しゃべれないながらも、「おすすめのタイの歌手は?」「その服素敵だね!」「何人兄弟?」などという質問や、「私はトムヤムクンが好き!」という自己紹介が可能となりました。
ディクテーションが私のタイ語レベルを引き上げてくれました。話す・書く・聴く・読むの4つの内で、私は「聴く」が苦手でしたので、ノーマルスピードのタイ語のニュースや会話を聴いて、それを全て書き取るという練習を重点的に行った時期がありました。答え合わせをすることで、自分はどの言葉が聞き取れないのかがよくわかりました。この練習でタイ語の音に対する感覚が鍛えられました。初級から中級にレベルアップしたいと思っている方にはオススメしています。
独学時は主に3つの方法を用いて行いました。一つ目は、タイ語学習本で自習すること。二つ目は、タイ語の本や動画、新聞記事など、生きた教材を利用すること。そして三つ目はタイ語で日記を書いたり、SNSをアップしたりするアウトプットを高める方法です。学習本について言えば、一番最初は「指差し会話帳」を用いていたことは前述の通りですが、タイ語をだんだん知っていくにつれて、ある問題が発生してきました。それは、タイ語の読み方がカタカナで書かれているのですが、それを読んでもほとんどネイティブに伝わらないことでした。その時、発音と声調の重要性を痛感したものです。以来、学習本も発音や声調の説明が分かりやすく書かれており、なお且つCDなどの音声も充実している教材を使って学習を進めてきました。二つ目の、タイ語の原文を利用する方法は、高校二年生での1年間のタイ留学時に、まずは子供向けに書かれたタイ語の絵本を地元の本屋で購入し、解読するところからスタートしました。それから本や新聞にも目を通すようになりました。今ではインターネットでいつでもどこでもタイ語メディアに触れることができるので、日本にいる今でも続けています。それから三つ目のタイ語でのアウトプットですが、こちらもタイ語を学習し始めの頃は、一日数行程度の日記を書くようにしていました。そして、ネイティブの先生にチェックしてもらうことで、自分の間違いに気づくことができました。この日記帳、今でも思い出の品として大事にとってあります。
スポーツの選手が、筋トレやランニングなどの地味な練習を行うのと同じように、タイ語の会話での基本的なやりとりは、頭で考える前に無意識にタイ語が口をついて出るようになるまで練習をしました。
身体で覚えるまでブツブツと呪文のように唱えていました。
タイ語の場合、声調の種類が多かったり発音が独特だったりするので、忠実に発音しようとすればする程、発音記号を目で追うのに夢中になってしまいがちです。でもそうすると、いざ教科書から離れて暗唱しようとすると、うまくフレーズが口から出てきません。私自身何度もそのような苦い体験をしてきました。しかし、実際の会話ではその場で瞬時にしゃべる必要があります。その為には、タイ語の流れを頭の中に作っておくことが大切になってきます。それを可能にするエクササイズが「目を一度忘れて、耳からの学習」と私が名付けている、リスニングに重点を置いた学習です。実際にネイティブにフレーズを言ってもらっても良いですし、教材のCDや動画などを活用しても良いのですが、とにかく活字ではなく聞こえてくる音に集中します。そして、聞き流すだけでなくて、実際に声に出して繰り返します。最終的には音源を聞かなくても、フレーズが口をついて出てくるようになるのがベストです。このエクセサイズでは、実際に話す段になった時に会話のキャッチボールが続けられる瞬発力が養えます。
バンコクやビーチリゾートは常に外国人観光客であふれていますが、タイ語を話せる観光客はほんのわずかです。そんな中でタイ語を少しでも話すとタイ人の態度がガラッと変わります。たとえ片言であっても、外国人の話すタイ語は、タイ人の心の琴線に触れることができます。タイ語にはそんな魔法のような効果があるところが面白い点だと思っています。
タイの文化や風土が反映された挨拶やフレーズが盛りだくさんなことです。例えば、日々の顔なじみ同士の挨拶一つとってもそうです。「おはよう!」などと言う代わりに、「ご飯食べた?」とか「どこ行くの?」と日常生活に根ざした聞き方をします。基本フレーズとしてガイドブックなどでも良く取り上げられる、サバーイやマイペンライといったフレーズは、おおらかで焦ることがあまり無い、タイの人々の雰囲気がよく現れている表現です。
発音です。日本語よりもタイ語の方が音の種類がはるかに多いので、日本語を母語として話している方には発音が難しいと思います。タイ語は発音が命だと私は思っています。
基本単語や人の名前(ニックネーム)が、一音節や二音節などの場合が多く、最初のうちは聞き取りや発音が難しく感じられることと思います。また、きっちり発音しているつもりでも、声調が誤っていると、違った意味になってしまうこともあります。ネイティブのタイ語に耳を傾け、聞きなれない音があったら、素早く聞くようにするのが、それを克服して自分のものにする一番早いやり方です。
基本的に独自の教材を使っています。生徒さんの学習歴、今までに学習した言語、学習の目的などがそれぞれ違うので、その生徒さんに合ったレッスンを行おうと思うと、既存のテキストでは物足りなさを感じてしまいます。すでに使用しているテキストがある場合は、テキストをレッスン内で使うのではなく、復習に活用できるようなレッスンを行うように心がけています。
初級レッスンではTLS出版社の「世界一わかりやすい!一夜漬けタイ語」を使用します。基本フレーズが身についたら、中級からは会話練習中心の、スリーエーネットワークの「タイ語レッスン初級」の教本をご案内しています。また生徒様のレベルやご興味に応じて、タイ語のニュース動画や新聞記事、本の一節なども追加教材として取り入れています。タイ文字の学習は、タイ文字練習帳を用い、書く練習を重ねていきます。
私は初心者、初級の方への発音、文法レッスンです。日本語とどこが違うのかという点に触れるようにしています。これは日本人のタイ語講師だからできることだと思っています。また中級では、タイ→日の翻訳です。日本語教育で培った教授法や、学生時代は心理学を専攻していましたので、その知見をタイ語レッスンに取り入れています。逆に若者言葉、スラング、方言などは得意ではありませんので、今後の私の課題です。
私が得意とする項目は発音記号に基づく発音指導です。タイ語のアルファベットでの発音の表記方法は様々あり、テキストによってもまちまちですが、その中でも比較的ポピュラーで分かりやすい 、アルファベットベースのIPA表記の発音記号とテキストを用いながら、最初はゆっくり、慣れてくれば自然なスピードで発音できるように、声調チェックも織り交ぜながらサポートさせて頂いております。カタカナでの発音指導もお任せ下さい。その日のレッスンのポイントとなる表現は、レッスン後に音声録音でご共有しており、生徒様からご好評を頂いております!
「タイ旅行用 タイ人と仲良くなれるタイ語」です。タイ語が全く初めての方や少しだけ勉強したことがある方向けのレッスンです。タイ人との壁をなくすためのタイ語を習得して使えるようになることを目的としたレッスンです。すでに勉強したことがあるという方で本格的にタイ語を学びたいという方は「本気でタイ語を勉強したい(宿題あり)」というレッスンをオススメします。
「★簡単な会話を学習しましょう★」レッスンがおすすめです。こちらの初回レッスンでは、タイ語の挨拶表現と共に声調や発音の特徴もカバーします。タイ文字を重点的に学習していきたい、とお考えの方も、まずはこちらのレッスンでタイ語の雰囲気を掴んでみてください。学習の目標や目的、ご興味についても伺いますので、それに沿ったかたちでレッスンをお進めします。
ヒウ・カーウ「お腹すいた」とアロイ・マー(ク)「とっても美味しい」です。美味しい食事が人を笑顔にして、笑顔は周りの人を幸せにすると思っています。
まずは、フォーマルな挨拶である「サワディー カップ/カー」が一日中使えておすすめです。おはよう、こんにちは、こんばんは、さようなら、全てをカバーできます。このクラップ/カーですが、文末につく丁寧語です。男性は「カップ」、女性は「カー」を用います。ワイ(両手を顔の前で合わせる、合掌に似た動作)をしながら言うと、より丁寧になります。
いつ行っても暑くて、料理が美味しくて、人々が細かいところを気にしていないように感じます。これが良いところだと私は思いますが、逆にこれが嫌だと感じる人もいるかもしれません。タイ人は優しくて親切な人が多いという点は誰もが感じる良いところだと思います。
タイには77県あって都市部もあれば田舎もあり、文化的な多様性も豊富なので、一言でタイを言い表すの難しい部分があります。ただ、私が訪れる度に思うのは、どこかゆったりした空気が流れていることです。何か私が不安そうにしていると、マイペンライ(大丈夫!)と声を掛けてくれます。嫌いなところは。。カオパット(チャーハン)とカノムタイ(タイの伝統スイーツ)が好きすぎて、タイを訪れるとついつい食べすぎてしまうことです(笑)。
イサーンと呼ばれている東北地方です。東北地方は辛さとハーブをふんだんに使った料理が特徴的です。ガイヤーン(焼き鳥)、ソムタム(パパイヤサラダ)、ラープなど、日本のタイ料理店でも食べることができますが、地元で食べるこれらの料理の味は格別です。この地方独特のお祭りも多くあります。
ディープなタイに足を伸ばしたい方は、南部の港町「ソンクラー」を訪れてみることをおすすめします。バンコクやパタヤ、チェンマイやプーケットといった代表的な観光地と比べると、知名度は低いのですが、だからこそ観光地化された場所では味わえないような、のどかで素朴な時間が流れています。この辺りは、建築にも、そこに暮らす人々にも、タイ、マレーシア、中国などの文化的な多様性が見られるのも特長の一つです。レストランで美味しい海鮮料理に舌鼓を打ったり、サミラービーチの海岸線を歩いてみたり、早朝にボートに乗ってソンクラー湖の日の出を眺めてみたり、と特別なアクティビティはなくても、滞在するだけでゆったりと楽しむことができます。必見のスポットは、カオ・タン・クアン(タンクアンの丘)で、丘の上に立つ寺院なのですが、晴れていればそこからソンクラーの景観が一望できます。私は、留学当時はもっと南のパタニ県にホームステイしていたのですが、まとまったお休みにはホストマザーにソンクラー旅行に連れていってもらったものです。
「タイ語は難しい」と学習を躊躇している方に理由を尋ねると、その文字の独特さだと答える方が多いです。タイ文字はパズルのように文字の成分を組み合わせることで音が決まります。そしてその成分の数はそれほど多くありません。誰でもタイ文字を使えるようになれますし、タイ語を話せるようになれます。しかしある程度の努力は必要です。どんな語学も楽に習得することはできません。その覚悟さえ決めれば誰でもタイ語を話せるようになれます。その覚悟のある方、覚悟を持ちたいと思った方、一緒にタイ語を勉強しましょう!
初めてタイ語に触れた際は、発音も文字も日本語とはだいぶ違うので、わかるようになるか不安になる方も少なくないと思います。しかし、一度基本的なフレーズを一つ二つ言えるようになって、実際にネイティブと話す時に使ってみたりすると、タイの人々はとても喜んでくれます。そして、好意的に話しかけてきてくれることでしょう。「日本からタイって飛行機で何時間かかるの?」「お刺身って美味しい?」「河口湖(タイ人に人気の観光地)へはどのように行けますか?」など、次々に聞かれると思います(笑)。そこから会話が生まれ、知っているタイ語を増やしていくうちに、聞き取れるようになったり文字が少しずつ理解できるようになってきます。ご旅行、出張、タイ料理。。皆様のタイ語学習の「きっかけ」を大切にして、そこから広がるタイ語の世界をぜひご堪能下さい!私もレッスンを通して皆様の挑戦を全力でサポートさせて頂きます。