Cafetalk Tutor's Column

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  • 芭蕉の旅。

    月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人なり。―おくのほそ道  芭蕉は、門人の曽良を伴って、江戸から奥州、北陸道を巡った。  旅に出た時の芭蕉は、46歳というから、当時としてはかなりの高齢であった...

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    Nov 12, 2024
  • 徒然草のすごいところ。

    第九十三段に牛を売る者の話がある。 明日、買い手が牛の代金を払って、受け取るということになった。ところが、牛はその夜のうちに死んでしまう。売れた牛を死なせた持ち主は大損をしたというのが普通の考えであ...

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    Nov 8, 2024
  • 「私」の省略

    日本語では「私」は、しばしば省略される。 古文では、この傾向はもっと強く、省略された言葉を補わないと文章の流れがつかめなくなる。 また、和歌の世界では、「われ」が主語であるというのは暗黙の了解で、「...

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    Oct 29, 2024
  • 『土佐日記』の試み。

    男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり。                         ― 『土佐日記』より 授業などでよく取り上げられるところなので詳しいことは省くが、前の「なり」は...

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    Oct 25, 2024
  • 様々な解釈を生む小野小町の歌。

    小野小町は、美人の誉れが高いが、「古今集」を代表する女流歌人でもある。 次のような歌を残している。   花の色は移りにけりないたづらに       わが身世にふるながめせしまに 花の色があせてしまっ...

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    Oct 20, 2024
  • 源氏物語が大作となった理由

    華やかな光源氏の物語は皆さんご存知でしょう。 ただ、紫式部は源氏の苦悩・死まで書いてしまいました。 妻である女三宮と柏木の密通。不義の子、薫の誕生。すべてを知った源氏は苦悩します。 また、源氏の死は...

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    Oct 8, 2024
  • 風を待つごと

    最近見つけて、いっぺんに気に入ってしまった歌がある。      宮城野のもとあらの小萩露を重み              風を待つごと君をこそ待て (宮城野の下葉のまばらな萩は露が重いのでしなだれて...

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    Sep 23, 2024
  • レンタルオフィス、完成!

    ここのところ築140年の古民家カフェの片隅に陣取り、ごそごそ、ぱたぱたしています。 こうすけという猫もやってきて、隣で寝ています。 疲れたら、庭の梅の花を眺めたり、置いてあるピアノできらきらぼしを練...

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    Feb 12, 2024
  • NHKの大河ドラマ『光る君へ』が始まります。

    いよいよ、7日(日曜)から、NNHK大河ドラマ『光る君へ』が始まります。主人公は、言わずと知れた紫式部です。私も、紫式部が、短くて、多分、幸せだった結婚生活ののち、どのように大作、源氏物語を書くよう...

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    Jan 5, 2024
  • The Spider and The Fly

    マリー・ホウィット  原作 トニー・ディトリズィ 絵 "うちの客間にいらっしゃいませんか?”と、くもはハエに言った。―というのは、人口に膾炙(かいしゃ)した出だしであるが、この言い古されたくもとハエ...

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    May 3, 2023
  • 三船の才

      三船の才とは、詩歌、管弦(漢詩・和歌・音楽)の、三つの才能を兼ね備えていることを言う。 藤原公任(ふじわらのきんとう)が有名であるが、平安時代にはこの三つの才が、貴族の教養とされていたことがわか...

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    Apr 30, 2023
  • The Giving Tree

    シェル・シルバースタインの作。昔、一本の木があった。そして、その木は少年を愛していた。少年は、毎日、木のところにきて、リンゴを食べ、枝をゆすり、幹を滑り降りた。木は幸せだった。少年は年を取り、木から...

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    Apr 16, 2023
  • 清少納言の男性観。ーその2-

    枕草子 二百五一段で、清少納言は次のように言っている。 よろずの事よりも情あるこそ、男はさらなり、女もめでたくおぼゆれ。 はさらなり、女もめでたくおぼゆれ。(すべての事にまさって、情があるということ...

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    Apr 6, 2023
  • ペツェティーノ

    レオ・リオーニ作ペツェティーノは、みんなが大きくてすごいことをする世界に住んでいました。でも、彼は小さく、ただのかけらでした。それが、ペツェティーノの意味です。自分は誰かほかの人の部分に違いないと思...

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    Apr 3, 2023
  • 清少納言の男性観。ーそのⅠー

    枕草子二百五十段に、             男こそ、なほいとありがたくあやしき心地したるものはあれ。いと清げなる人を捨てて、にくげなる人を持たるもあやしかし。(男の気持ちは、全くわからないわ。とて...

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    Mar 28, 2023
  • Fish is Fish

    レオ・リオーニ作。 小さな池に、ヒメハヤとオタマジャクシがすんでいた。 オタマジャクシは、成長してカエルになり、陸に上がった。 カエルは、新しい世界でいろいろなものを見て、ヒメハヤに話して聞かせた。...

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    Mar 24, 2023
  • 良寛さんの恋。

    春の日に、日が暮れるまで、子供と毬をついて遊んだ・・・。というイメージの良寛さんも、恋をした。貞心尼という若い女性が、良寛さんの前に現れたのである。良寛さんの歌を読み、尊敬していた貞心尼は、情熱的に...

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    Mar 23, 2023
  • フレデリック

    レオ・リオーニの作。ねずみたちは、寒い冬に備えて食べ物を集めていたが、フレデリックは働かなかった。なぜかと聞かれて、フレデリックは「寒い冬に備えて、日の光を集めているのさ。」などと答えた。冬が来て、...

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    Mar 21, 2023
  • きりたくも有り切度(きりたく)もなし

    中世には、俳諧(滑稽)の連歌が、さかんに行われた。「新鮮犬筑波集」では、この前句ひとつに対して、有名な「ぬす人をとらへてみればわが子なり」など三句の付句がつけてある。松永提督は、「あぶらかす」の中で...

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    Nov 27, 2022
  • 禅智内供の鼻。

    今昔物語にある話である。                                     池の尾という所に、禅智内供という僧がいた。                            立...

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    Nov 12, 2022
  • 小寺の小僧

    今昔物語にある話である。学僧たちが、桃園(世尊時)で、夕方の講座を待つ間、興福寺の中算という僧が言った。「なんとこのお屋敷のキダチ(木立)はよそとまるで違いますな。」そばで聞いていた、木寺の基増(き...

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    1694
    Nov 8, 2022
  • 万葉集に、歌が残った。

    君が行く道のながてをくりたたね            焼きほろぼさむ天の火もがも(あなたが行く長い道のりを繰り寄せて、焼きつくしてしまうような天の火がほしい。)                   ...

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    Oct 29, 2022
  • 背丈は低いが、肝っ玉の太い男。

    今昔物語に、抜け目のないしたたかな小役人の話が出てくる。公務で帰りが遅くなった男は、牛車で大宮大路を進んでいた。車の中で男は、突然衣服を全て脱ぎ、たたんで敷物の下にきちんとしまった。そして、冠を付け...

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    Oct 15, 2022
  • 米食わぬ娘。

    徒然草の第四十段にある話。因幡の国に、何とかの入道という人の娘がいた。美人だといううわさを聞いて、たくさんの人が求婚した。ただこの娘は、栗ばかり食べて、米を全く食べなかった。だから、親が「こんな変わ...

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    Oct 12, 2022
  • ネズミの鳴きまねをした殿上人。

    十訓抄にある話。ある殿上人が、暗い夜、皇太后のお屋敷に参って通路にたたずんでいた。ちょうどその時、人の足音がして、たくさんの人が御前から下りてきた。庭の鑓水に、蛍が群れ飛んでいるのを見た女房が、「す...

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    Oct 10, 2022
  • 花盗人

    沙石集にある話であるが、花を盗むとは、風流な盗人である。隆尊というお坊さんが、関東を修行しているとき、ある地頭の庭の桜の花を一枝追って逃げた。その地頭が、それを見つけて、家来たちに坊さんを捕えさせた...

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    1823
    Oct 2, 2022
  • 棒で星を落とす話。

    醒酔笑にある話。小僧が夜更けに長い棒を持ち、庭の中をあちらこちらと振り回している。坊主がこれを見つけ、何をやっているのだと尋ねたところ、「空の星が欲しくて、打ち落とそうとするんですが、落ちなくって。...

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    1563
    Sep 30, 2022
  • そらごと

    寛永五年(1628年)成立の『醒酔笑』のしょっぱなにある「謂えば謂われる(よくも言った)ものの由来」の、その第一番目に「そらごと」の由来がある。その大意は、次のようになっている。そらごとを言うものを...

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    Sep 29, 2022
  • 女童(めわらわ)利口の事

    沙石集の巻第三にある、女童の話。ある宮仕えのなま女房がいた。『源氏物語』や『狭衣物語』などを取り散らかして、うわべは優雅な風情であるが、その実、せちがらいひねくれ者だった。使っていた女童に、出す食事...

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    Sep 27, 2022
  • 愚痴の僧文字知らざる事

    沙石集に文字の読めない僧の話がある。昔は文字の読めない人がたくさんいたから、僧の中にいたとしても不思議ではない。ある在家で、『大般若経』を読む儀式を行ったところ、愚かな僧がいてお経をさかさまに持って...

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    Ichiro

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    2067
    Sep 23, 2022
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