先に転校していたクジさんはどうしていたかというと。 負けず嫌いで元気なクジさんは、 短期で気性の荒い港町の気質の人々と直ぐに馴染んでいた。 むしろ今までの小学校が合ってなかったようだ。 一気に人気キ...
Keisuke.H
母はいわゆる教育ママで、 僕は転校後に公文式に通わされた。 単純な問題を面倒臭くしたものを延々と解かされた。 僕はすぐに飽きた。 飽きても辞めさせてもらえなかった。 よくプリントを溜めたり、机に隠し...
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転校前の成績は中の中だったから、 僕には特に目立った才能はないと思っていた。 転校後に突然、成績が上の上になった。 具体的には知能テストや学習テストで学年1位になった。 不正をしたわけではない。...
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浜っ子集団の中に投げ込まれた僕。 転校後は優しくされた時期があったが、 徐々にみんな本性を現してくる。 港町の人間は短期で気性が荒く声が大きい。 まさにその通りだった。 親がそうなら子もそうだ。...
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久々のコラムは2期目になる。 僕が小学校3年生2学期で転校した後の記憶。 セピアとか色褪せたなんて綺麗な表現をしない。 まるで写真のネガフィルムのようだ。 今までの良い部分を全部切り取ってしまったよ...
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小学校3年生の1学期、私はタクシーで通学していた。 それは、家が裕福だからではなく、 引っ越し準備と妹の入院が重なったからだ。 家族が父方の祖父母と同居するために、 5キロ離れた祖父母の家を建て...
Keisuke.H
私には霊感はなかったし、幽霊や呪いを信じてなかった。 信じたい人は好きに信じればいいけど、 私はあまりそういうのに興味がなかった。 友達の怖い話も苦手で、いつも耳をふさいで過ごしてた。 墓参りや...
Keisuke.H
私が小学生の頃、父は仕事用にパソコンを買った。 当時のパソコンはモノクロ画面だったので、 ファミコンのカラー画面には敵わなかった。 分厚くて重いグレーのノートパソコンは、 仕事用として扱われいたので...
Keisuke.H
母はいつも「必ず鍵を掛けて」と言っていた。 私は鍵っ子ではなかったのだが、 母は何度も念を押した。 母は専業主婦で、小学校から帰ると家には母と妹がいた。 団地の治安は悪くなかったが、 鍵を開けた...
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ハートは身体のどこにあるんだろう? ハートの形が心臓を表すのはわかっている。 でも、本当に心臓が『好き』と思うんだろうか。 好きという感情はどこから生まれてくるのだろう。 私にはまだわからない。 ...
Keisuke.H
私は両親のケンカを見ていたから、言い合いや殴り合いはしたくなかった。 でも、なぜかチバ君とはケンカばかりしていた。 チバ君とは幼稚園からずっと一緒だった。 幼稚園の頃はナカミチ君とずっと遊んでい...
Keisuke.H
メカメカしいものが好きだった。 そのきっかけは子供用工具セットだった。 黄色い小さな箱の中身は、 プラスドライバー2本、 マイナスドライバー2本、 小さいハンマー1本、 薄いレンチが10本。 ...
Keisuke.H
幼い私は平均点。 体育以外は可もなく不可もない評価が多かった。 英会話、音楽教室、スイミングスクール、少林寺。 習い事はどれも長続きしなかった。 同じことを繰り返す作業が苦痛で仕方ない。 要は練習が...
Keisuke.H
子供の頃から電車が好きだった。 特急や新幹線がカッコよかった。 先頭車の速く走る顔が大好きだった。 きっかけは何だったのだろうか? 幼稚園の頃は両親と駅近くの跨線橋まで出掛けていた。 車で10分...
Keisuke.H
私は運動音痴そのものだった。 背が低い、痩せてる、反応が遅い。 ケンケン相撲では無勝のオオタ君に負けていたし、 腕相撲では女子に負けて笑われていた。 スポーツや運動には興味がなかった。 Jリーグやプ...
Keisuke.H
私は三輪車で遊んだ記憶がない。 家にあったのかも覚えていない。 補助輪付き自転車で遊んだ記憶なら沢山ある。 それは鮮やかな黄色の子供用自転車だった。 私は駄々をこねたり、泣き叫んだりはしなかった...
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父は笑いながらこんな話をした。 「ケイスケが子供の頃、 ワンワン泣き出したときがあった。 何かと思って釣り場から車に戻ってみたら、 小さいクモにビビって泣いてたんだ」 私はその話のどこが面白い...
Keisuke.H
父は公務員、母は専業主婦。 周りからは仲の良い家族に見られていた。 でも、両親は家で毎日ケンカをしていた。 父は育児にはあまり関心がなかった。 趣味の釣りに出かけては、母に怒られてケンカになった...
Keisuke.H
幼稚園に入る前のことだと思う。 ぶどうの絵を描いた。 丸をたくさん書いて並べただけの絵。 両親が褒めるから嬉しくなって絵を描いた。 見えたものをそのまま描くだけだから、 特に難しいと感じたことは...
Keisuke.H
母は人間の好き嫌いには口を出してくるのに、 食べ物の好き嫌いには厳しかった。 その割には料理が下手だった。 幼い私はナスが食べられなかった。 アレルギーではなく食感が嫌だった。 ナスを食べないと...
Keisuke.H
幼少期の回想をしていると嫌な記憶ばかり浮かんでくる。 楽しいことや嬉しいこともそれ以上にあるはずなのだが、 それらは思い出そうとしても思い出せない。 霧に包まれているような感覚で、 手で掴もうとする...
Keisuke.H
最古の悪夢は赤い部屋。 いつ見たのかはわからない。 気味が悪かったことだけははっきり覚えている。 夢の中の時間は夜だった。 家の窓から外を見ると隣の棟が見える。 いつもと違うのは隣の塔の壁がない...
Keisuke.H
幼稚園児に恋がわかるのだろうか? 幼い私に母は何度も誰が好きなのか聞いてきた。 『好き』というのがどういうものかよくわからない。 すると、母は「誰が可愛い?」と聞いてきた。 可愛いか可愛くないかなら...
Keisuke.H
私は一人ぼっちだった。 団地の公園は子どもたちで賑わっていたが、 知らない人と積極的に友達になれるほど明るくなかった。 幼稚園に入ってようやく一人友だちができた。 ナカミチ君だ。 彼も団地の住人...
Keisuke.H
最古の記憶は保育園だった。次の記憶は一体いつなのだろうか?幼い私は空を飛ぶことに憧れていた。一瞬ではなくずっと飛んでいたかった。滑り台から飛び降りたり、窓から飛び降りたりはしなかった。高いところは怖...
Keisuke.H
私の性格は幼い頃から大して変わってないのかもしれない。それは、集団に溶け込みにくいということだ。グループで遊ぶときに上手く溶け込めない。今回は幼い頃の記憶をできるだけ掘り返してみよう。一番古い記憶は...
Keisuke.H
あなたは今日は全力で勉強した?自分の限界までできたと言える?高校生や社会人に化学や数学を教えてると、勉強時間不足が圧倒的に多い。理系科目が苦手な人を対象にしているから、私がそう感じるだけなのかもしれ...
Keisuke.H
ネーノ【ねーの】 なんでも「いいんじゃネーノ?」と許してくれる心の広いキャラ。 語尾に「ネーノ?」と、つけてしゃべる癖がある、キャラクター。 どんな煽りや荒らしに対しても「いいんじゃネーノ?」と...
Keisuke.H
現代はスマホやパソコンから様々な情報に簡単にアクセスできるようになった。でも、その情報は真実とは限らない。その中でも特に私が胡散臭いと思うのは、体験談と適当な証拠だ。まずは体験談。「この方法で私は合...
Keisuke.H
私はグループ学習に反対だ。無意味というほどではないが効率は悪いと思う。私は小学校の頃は頭の回転が速かったから、グループでの勉強ではほぼ教える側だった。教えられてやっと理解できた、ということはなかった...
Keisuke.H