プロムナード

今週のテーマ: 卒業式の思い出

Teiko

こんにちは。Teikoです。

今日は暖かくて日差しも明るく、3月の始まりらしい一日でした☆

卒業というと、アメリカやカナダの高校ではプロムが催されますね。

プロムは、フランス語の「プロムナード」を語源としていて、
プロムナードとは、「散歩」とか「連れ歩く」といった意味です。

クラシックバレエにおいては、女性がポアント(トゥシューズ)に立ったポーズで静止し、
男性が女性の手を取って周りを歩いて一周するテクニックも「プロムナード」と呼ばれます。

16世紀頃からイタリアやフランスの宮廷や貴族のお屋敷で開かれた舞踏会では、
踊るというよりは、フロアを歩き回るようなダンスが主流でした。

現在のクラシックバレエの作品の中にも、ワルツやポロネーズなど、
舞踏会で踊られていた舞踏をもとに形作られたダンスがたくさん登場します。

そして、舞踏会では男女が組になって踊られることがほとんどです。

プロムは、そのように、もとは連れだって現われることを意味していると同時に、
十代後半の人たちにとって社交界デビューのような意味合いもあったのですね。

ロシアのバレエ学校では、こういった舞踏会のダンスは「ヒストリカルダンス」として学ばれます。

バレエの舞台用に、それぞれの特徴的なステップを分けて学び、
ワルツ、ポルカ、ポロネーズ、パ・ドゥ・グラースなどのダンスの型を音楽とともに学びます。

また、レヴェランス(お辞儀)やステップの歴史的な背景、男女の組み方や物腰のありようまで、
舞台に立つために必要な奥行きのある大切な素養を身につけることができます。

バレエ作品を見るときには、舞踏会のシーンもぜひ興味深く見てみてください。

※ヒストリカルのステップが学べるクラスを追加しています。
歩く、お辞儀する、といった基本のことから、メヌエットやワルツなど、バレエの舞台で使われるステップまで。
ご興味があれば、ぜひ☆
本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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