コロナウイルスの影響で変化や我慢を余儀なくされ、先の見えない不安ややりたいことができない不満など、誰もが今ストレス過多の状態です。以前と今を比べ、「前は良かった」と思うことも多いかもしれません。そうした気持ちは誰でも簡単に抱きやすいものですが、毎日頭の中で考えてしまっては自分の感情に悪影響です。無意識に考えることにも気持ちを左右する大きな影響力があります。
例えば、家族旅行の写真を眺めている二人の人がいるとします。どちらの人にとっても、その旅行はとても楽しく幸せな時間で、今も家族の仲は円満です。それにもかかわらず、二人が写真を眺めて感じる感情は真逆。一人は幸せを感じ、もう一人は絶望を感じます。状況が同じだとすると、その違いはどこから生まれるのでしょうか。
一人目は、「あの時は楽しかったなぁ」と当時のプラスとなる記憶を思い出すことで、再度記憶からウキウキワクワクを感じ、それが今の気持ちに影響し幸せを感じます。そうした記憶の「思い出し方」は人を笑顔にしたりやる気や元気を出させたりとプラスの効果があります。もう一人は「あの頃は楽しかったのに今は、、、、」と、楽しかったことよりも比べた結果の不満や失望に目を向けてしまい、それが気持ちに影響し、笑顔もやる気も元気も失われてしまいます。比べる時も思い出す時も、何に目を向けるか、それが大事です。
自分ではどうしようもない状況や物事をいくら嘆いても変えることはできません。それならば今自分には何ができるか、無理なく始められることが何かないか考えてみましょう。失ったものや手に入らないもの、できないことについて考えるより、満足や感謝できることがないか考えてみましょう。日々一つだけでも、小さなラッキーや少しの穏やかな時間を見つけて意識できたら、少しだけ毎日が楽になるかもしれません。
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