3月中に書きたかったこと:Women's History Monthにちなんで

Lala


さて、3月中に投稿すると言ってとても遅くなってしまいましたが、3月はWomen’s History Monthと呼ばれ、3月8日はInternational Women’s Dayでした。


こうしたmovementが世界各地やSNS上でひろがるのはとてもいいことだと思う一方、解決すべき課題はまだまだ残っているなぁと日々感じます。


上の写真(真ん中あたりにいます。髪型(^▽^;))は、数年前交換留学でバンクーバーに来ていた際に、現地のシェルター(domestic violence, drug abuse, human traffickingなどから逃れてきた女性たちをかくまう場所)でボランティアをした時のものです。ここでの経験は、女性の活躍・権利向上について自分も何かしたい、voiceを世界に届けたい、と思うようになったきっかけの一つです。この後帰国して大学3年生になり、もともと外務省に興味があったというのもあり、まずは外交の舞台で女性の活躍を進めていきたいと思い、就職先=第一ステップを決めるに至りました。(外交と女性の権利向上の関係については、元外交官であり女性初米国国務長官のマデレーン・オルブライトさんを検索するとイメージがつかみやすいかもしれません。彼女は、自らの立場を活かして、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争に際してレイプの「人道に対する罪」との裁定に貢献しました。)



外務省に入る前は外交というと下の写真のようなイメージでしたね~笑
(実際はこういう場面はあんまりないです。)



女性の権利向上の課題について(特に日本)は、賃金格差、家事・育児分担、職場の在り方、昇進・管理職等の割合、暴力、無意識に社会に根付いている偏見と差別(森喜朗元首相のニュースを目にしましたが、こういう人の活躍がまだまだ許されているところなど、日本は見直すべきところが多いと思います。また、どの世代のどういう人が発言力を持っているかがその国のイメージひいては国益に影響を与えかねませんよね。)、その他たくさんありますが、これらはすべて、「女性の」問題ではなく、両性が一緒になって考えて取り組む必要がある、「社会全体の問題」だと思います。そういう意識を男性の方々も持ち、努力することも大切で、それは結果的により良い社会の形成につながり、どちらのジェンダーにとってもbenefitになる、ということにもっと多くの人が気がつけばいいなと思っています。例えば、職場やリーダーのポジションに女性がもっと増えれば、より多様・斬新な視点でビジネスや政治が進められていったり、誰もがより柔軟に働きやすい職場環境になる可能性が高まりますよね。


また、男性も女性もだいたい平等に家事を分担するのは当たり前(あるいは家事代行サービスに外注もあり)、という価値観が私たちミレニアル世代の中ではnorm(規範)になりつつあり、最近では家事を進んでこなす家庭的な男性の方が私たちの間ではモテますね。


日本にいた時、UN WomenのイベントHe For Sheにて(私はただの観客です。めっちゃ真顔)。


こうしたジェンダーロールや多様性などの規範の変化は、近年の映画にも反映されています。例えば、2019年にアメリカで公開されたターミネーターの最新作では、既存の概念にとらわれないジェンダーロールや「女性の人間としての価値・強さ」など(その他にも移民や国境などのメッセージもありました)新しい価値観を推進するようなメッセージが含まれていると感じました。


映画の世界では、昔から女性のobjectification(特にセクシュアルな対象物として捉えるーmale gaze)が問題として議論されてきましたが、だいたい2010年代後半以降の作品は特に変わってきたように思います。こうした新しい流れにうまく乗りつつ、バイアスを打ち砕いたり、「一人の人間」としてたくましく活躍する女性を演じていきたいです。

イメージこんな感じ笑(ツッコミどころ満載)


ちなみに、先日別コラムでドクター役を演じたと書きましたが、これも「医者と言えば男性」というバイアスを壊すという意味で、演じれて光栄でした。

一つ加えたいことは、女性の権利・活躍を推進することは男性の立場を弱めることにはならない、ということです。特に日本では「フェミニズム」に対するネガティブなイメージがつけられてきましたが、本来、こうしたムーブメントが最終的に目指しているのは「女性による征服」ではなく、どの性であれあらゆる人が平等に平和に過ごせる社会なのです。これに関し誤解が解かれないまま広がるフェミニズムのムーブメントとそれに対する反感の二極化がこれ以上進まないように、気をつけることも必要だと思います(ちなみに私はフェミニストではなくヒューマニストです)。


さて、このコラムでは女性か男性かのbinaryに絞って書きましたが、ジェンダーと言うと、現在ではLGBITQIA+がますます注目され(日本でもようやく同性婚について動きが少し出てきましたね)、より多様化・複雑化しています。別コラムでまたLGBITQIA+についても今度少し書きたいと思います(カスタマイズレッスンやフリートークレッスンなどでもこうした話をしたりしています)。


This column was published by the author in their personal capacity.
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