子供から学んだチャレンジ精神

chura

 
滑り台をハイハイで逆さから登る。
登りきれずに滑り落ちていく。
そしてまた登る。
 
 登る時も、滑り落ちる時も楽しそうだ。
 
ふと、初めてスノーボードをやった時の事を思い出す。
特にアドバイスもなく、
ひたすら滑って転んでを繰り返していた。


なんとなく滑れるようになったけど、
前に体重をかけるとつんのめって膝をぶつけて転ぶ。
 
「ちくしょー」
 
と心で呟きながらも、
ワクワクしていた。
 
何度も何度も、つんのめって膝をぶつけて転ぶ。
うまくいかなかったけど楽しかった。


昼休憩をしていると膝がめちゃくちゃ痛くなった。
 
さっきまであったワクワク感は、
膝の痛みに負けて意欲を失った。
 
うまく滑れなかった悔しさは、
滑らなければよかったという後悔へと変わった。
 
 
そして月日は流れ、
2回目のスノーボードは10年以上経ってからだった。
 
今度は滑る前にインストラクターの方に転び方を教えてもらってから滑った。
相変わらず前に体重をかけると転んだが、
膝をぶつけることはなかった。
 
 
初めて滑った時のワクワク感はなかったけど、
それなりに楽しかった。
 


「うーうー!」
 
段々娘が滑り台を逆さから登れないくてグズグズしてきた。
 
 
軽くお尻を支えて上げながら、
滑り台の上まで登りきる。


頂上にたどり着いてキョロキョロしている娘を抱えて滑り台を滑る。
そしてまたすぐに登ろうとする。


何度も何度も登るにつれて、
登り方が上手になっていく。


その次の日。
保育園で一人で逆さで滑り台を登りきれたと日誌に書いてあった。
 
 
大人になるにつれて失敗を恐れて、
チャレンジすることを途中で辞めてしまう。
 
 
それはきっと、
先々のことを考えて、
感情にブレーキがかかってしまうから。
 
 
チャレンジがうまくいく鍵は、
先々のことを考えすぎず、
また、自虐的にならずに、
コツコツと目の前のことをこなすことなのかもしれない。
 
本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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