商社の貿易部署といえば、花形部署のはず。
・・・がしかし、OL女子にとっては何のメリットもない。
ごくごく普通の事務員で、経費精算やら売上入力。お客さんが来たらお茶くみ。
経理部と違ったのは、英語をはじめ、ロシア語、中国語、聞いた事もないような言語が飛び交い、来客も外国人が多かった。
しかし、それも慣れてくれば何て事のない日常。
Toriaはどうやら「経理部で使えない女子」
そして付属に
「社内恋愛に失敗したオンナ」としての“札がついていて”
受け入れ部署の上司やスタッフからも
明らかに歓迎をされていなかった。
それは、ToriaのGuessでは決してなく
後々上司から「こういう触れ込みだった」と聞かされた。
つまりは、厄介払いをされ、どうにか空きがあったのが貿易部だったという顛末だ。
ただの事務員とはいえ、何の期待もされていない。
その状況の中で、毎日仕事をするのは辛い。
自分としたら“それなりに真面目に、一所懸命やっているつもり”。
それなのに、何故・・・という気持ちだった。
何処か
何かのせい、誰かのせい、自分がツキがないから。そう思うようになっていた。
23歳で入学した大学には、なかなか足が向かず1年生から留年を繰り返し
会社では厄介者。
全てが中途半端。
私は、何なのか?
何のために、存在しているのか?
そんな事をグルグルと思っても、何も環境も、状況も変わってはいかなかった。
同期の女の子たちは、それなりに楽しそうなのに…
そして、チラホラと結婚退職していく人たちも。
転職しようかな…そんな事ばかりを考える。
この頃のToriaは、「空を飛ぶどころか 窓際OL」だった。
*やっぱり、ポンコツはポンコツでしかないのか…!?
明日こそ、一発逆転を狙うのか?…つづく
Mr. Children「Tomorrow Never Knows」
1995年 小室哲哉プロデュースが全盛期の頃。
でも、Toriaのココロ模様は
この曲のようでした。
TORIA (o ̄∇ ̄)/ ~ ▶第3話を読む