こんにちは、日本語講師のAoi.rです。
今まで
日本語の曖昧さについてコラムを書いてきました。
文法だけ勉強していたら「?」がたくさん出てくる日本人との会話・・・。
文法はとっても大事です。
でもそれだけでは会話が成立しないのが日本語です。
えぇ~怖いよ~。なんで?それは・・
「文法だけでいいの?」・・空気に何か書いてあるの? を読んでください
ついでに・・
【文法だけでいいの?】Why ジャパニーズ ピーポー を読んでいただくとさらにわかるかと・・・。
では、質問です。
あなたは歌を歌っています。隣の人が「うるさい」と言いました。意味はなんでしょう?
正解は「静かにして」です。
はぁ?・・・いやいや「うるさい」の単語の意味は「音がやかましい、noisy」でしょ。
そうです。単語の意味は「noisy」です。
が、これを口に出して相手に言う時は「shut up! 」もしくは「Be quiet」になります。
では、第2問
あなたは部屋を出ていくときにドアを閉めずに行こうとしました。
すると部屋にいた人に「ドア、開けっぱなしだよ」と言われました。
あなたはどうすればいいですか?
答え・・・「ドアを閉める」
え?なんで? 「ドアを閉めて」とは言われてないよ。
そうです。「ドアを閉めて」とは言われてないけど、「閉めてね」の意味です。
えぇ~。 なんで~?日本語は
その状況だけでお願い・命令の意味を含む場合があるからです。
「うるさい」という状況を言うことで「うるさいので静かにして」という意味になります。
「ドアが開けっぱなし」という状況で「ドアを閉めてください」という意味。
「窓が開いてるね」と言いながら寒そうにすれば「誰か窓閉めて~」という依頼。
「暑いね」に対しては「クーラーつける」という許可の前段階、もしくは「だれかつけて」の依頼。
全てがそうなるわけではないのですが、会話ではその言い方で
その状況を表す単語に別のお願いや命令の意味が含まれることがあります。
日本語は空気読んでね。察してね。という言語です。
全て言い切らない言語です。
主語は省くし、目的語だって省きます。
状況+依頼・命令も同じです。
その状況さえ言えばその先の言いたいこと(依頼・命令)わかるよね~省くよ。なんです。
「その先の言いたいこと」が一番重要じゃないの~?そうです。
一番重要だけど、言いにくいこと。だから状況説明して「
あとは察してね」なんです。
はぁ?なんだそれ! なんて思わないでください。
慣れですよ、慣れ!日本語ってそういう言語なんだ~。と理解したらあとは慣れるだけ!文化が違うので理解・考え方・表現方法も違います。
あなたも同じになる必要はないです。
ただ、
日本語ってこういう言語なんだ・・と理解するだけで会話の理解度は高くなります。
無用な誤解がなくなります。さあ、
フリートークで慣れましょう!
ええ~・・(*_*; と思わずに
そういう言語なんだ~(*'▽') と楽しみましょう!
フリートクのレッスンあります(^^♪ 楽しみましょう!