ポルトガル語を外国語として教える私の方にはよく来る質問です。
結論から言うと無理ではありませんが、非常に難しいです。ただし、色々な要素があるのではっきりとした答えが出せません。
例えば「ペラペラ話せる」って何でしょうか?
挨拶や買い物、簡単な会話ができる程度でしたら、1、2年間は十分かもしれません。一方で母語と同じように喋ったり、深い友情関係を築き上げたりすることでしたら、足りないかもしれません。
また、学習者の母語によって学習時間も違ってきます。
スペイン語の母語話者なら1、2年間で毎日くらいポルトガル語を勉強したら、流暢に喋れるようになる可能性が高いです。スペイン語とポルトガル語は文法と単語が非常に似ているので、ゼロから学ぶ必要がないのです。しかし、母語はポルトガル語で、日本語を学びたいっていうことでしたら、1、2年間は困難です。
目的や目標、母語以外は、一日の学習時間や環境、語学経歴など色々な要素があります。なので、人によってペラペラ話せるまでの必要な学習時間はバラバラです。
ちなみに、日本語を始めた頃の私の語学学習の背景はこんな感じでした。
- 母語はポルトガル語
- ブラジルのサンパウロ州在住
- 学校の英語教育以外は、外国語を勉強した経験がありませんでした。(ブラジルの学校の英語教育は日本とほぼ同じです。学校で学んだ英語だけでは、ほとんど喋れません)
- 目標は5年間で流暢まで上達すること。(流暢はどんな場面でも障害なく理解し、喋れること)
- 学習方法は、日本語学校に通うこと。(週に2回、合計3時間)
5年目の頃は、中級であることを証明する日本語能力試験N3を持っていました。しかし、流暢と遠いですね… 上級であることを証明するN1までも11年間かかりました…
16年間に日本語を勉強している今でも、流暢に近づいてきましたが、あと一歩です。私は外国語が元々苦手なので、他の人なら5年間でペラペラになったかもしれません。しかし、背景と目標を考慮したら相当な時間だと今の私は思います。そして、もしかしたら、流暢を達成しても、その次に「ネイティブ」を目指します。
個人的な話になってしまいましたが、
語学の計画を立てる時に色々な要素を考慮して現実的な計画を立てることと、
計画通りにいかなくても諦めずに少しずつ進んでいけばいいとお伝えしたいです。
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