夢中になって遊んだ「タイ・スイ・ヨコ」

今週のテーマ: 子供の頃に好きだった遊び。

Rokosakiya

私が小学生の時、夢中になった遊びがある。
私たちはその遊びを「タイ・スイ・ヨコ」とよんでいた。

だれから教えてもらった遊びなのかは、まったく覚えていない。
しかし、小学校の運動場で暗くなるまでずっとこの遊びをしていたのをよく覚えている。

この遊びは、広い場所とつば付き帽子さえあれば、男女の性別、小人数、多人数を問わない。2つのチームに分かれて対戦する遊びだ。

帽子のつばを正面にしたのが「タイ」で、いわゆるそのチームの大将。なれるのは一人。
「スイ」は帽子のつばを後ろにしたもの。「ヨコ」は言葉通り帽子のつばを横にしたもの。
「タイ」は「ヨコ」に強く、「スイ」に弱い。
「ヨコ」は「スイ」に強く、「タイ」に弱い。
「スイ」は「タイ」に強く、「ヨコ」に弱い。
それぞれに強い相手と弱い相手、1つずつ存在する「三すくみ」の関係にある。

それぞれのチームで基地を決め、その基地にいる間は攻撃されることはないが、一歩基地から外へ出ると三すくみの戦いが始まる。

「タイ」すなわち大将はチームに一人だが、「ヨコ」「スイ」を何人にするかは、チームの作戦になる。
私はもっぱら「スイ」を希望し、いかに「タイ」を捕まえるか知恵を絞っていた。
「タイ」が捕まった時点でこの遊びは終わるが、「ヨコ」「スイ」が捕まると敵の陣地に連れていかれる。
しかし、味方にタッチしてもらうと、また自由の身となり復帰できる。
とにかく、頭と、身体を思いっきり使い、とても面白かった。

チームでいろんな作戦を練りながら、たくさんの友だちと全身を使って走り回るという遊びは、今となっては、「仲間」「空間」「時間」という三つの間が十分にあった良き時代の「ノスタルジー」である。

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

コメント (0)

ログインして、コメント投稿 ログイン »

出身国:

居住国:

教えるカテゴリ

講師の言語

日本語   ネイティブ

Rokosakiya講師の人気コラム

  • 「おむすびころりん」のおじいさんは怠け者か

    小学校1年生の国語の教科書にはたいてい「おむすびころりん」が載っている。おむすびを穴に落としたおじいさんが、自身も穴に落ちて、ねずみから小槌をもらう話だ。主人公はおじいさん。さて、このおじいさんはど...

    Rokosakiya

    Rokosakiya

    0
    2392
    2022年1月24日
  • 小学生向け

    比の解き方は4つの部屋で①(4~6年生)

    (問題例)1mの重さが、17.5gの針金があります。この針金8.6mの重さは何gですか。こういう問題は4つの部屋を作って解いてみましょう。・田の形をした4つの部屋を作る。・左上の部屋に1m その下の...

    Rokosakiya

    Rokosakiya

    0
    2059
    2022年8月3日
  • 小学生向け

    夢中になって遊んだ「タイ・スイ・ヨコ」

    私が小学生の時、夢中になった遊びがある。私たちはその遊びを「タイ・スイ・ヨコ」とよんでいた。だれから教えてもらった遊びなのかは、まったく覚えていない。しかし、小学校の運動場で暗くなるまでずっとこの遊...

    Rokosakiya

    Rokosakiya

    0
    1975
    2022年9月22日
  • 小学生向け

    比の解き方は4つの部屋で②(5・6年)

    コラム「比の解き方は4つの部屋で①(4・5・6年)」とあわせて読んでください。(問題例)3.5mの重さが、0.7kgのホースがあります。このホース1mの重さは何kgですか。こういう問題は4つの部屋を...

    Rokosakiya

    Rokosakiya

    0
    1866
    2022年8月4日
« 全講師コラム一覧へ戻る

お気軽にご質問ください!