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音楽とイタリア語と私

Weekly Topic: Looking back to 2022, what goals did you achieve this year? Also, what is the best memory you have for year 2022?

Haci(ハチ)

ビックリするほど速く過ぎ去った2022年。

年が明ける前から、今年の予定を見ていて「この感じだと絶対あっという間に一年が過ぎるだろうな」とは予想していましたが、まあホント、突風に乗って終わった感じです。

それにしても、大きな実りを得た年でした。

ここに来て、長年の答えが図らずも齎されたことです。

 

プロフィールにも書いていますが、私は音楽留学でイタリアに来ました。

ただ、別にイタリアが好きで来たわけではなく、勉強したいことがイタリアでしか学べなかったからです。

その勉強したいこと、解明したいことは、大学1年生のある授業で抱いた疑問でした。

日本での学生時代、その疑問は無意識下にいつも頭にあったようです。楽器製作家や先生からいただいた言葉がうまく私の意識を刺激して、普段は忘れている疑問を思い出させてくれました。そうして……イタリアに来たわけですけど。
 

今年、とある音楽講座を担当して、その準備や講座を通して、とうとう自分の中に1つの答えを出すことが出来ました。疑問を持った年から、実に30年でした。

多分数年前から自分の中では既に答えがあったのでしょうが、講座を担当することで資料を調べ直し、明文化することで、初めて自分ではっきりと「答えが出た」と意識出来たのだと思います。

その瞬間は自分でもかなり驚きました。まさか明確に「答え」を持てるとは思っていなかったので。そして、生まれて初めて心から嬉しいと思えた出来事でした。

また初めて自分に対して、「頑張ったなあ」とも思えました。

達成感というよりも、初めて自分を自分で認めることが出来たという感覚でしょうか。

それに付随して、「イタリア語、勉強続けて良かったな」とも、少し思いました(少しかい)

 

昔のイタリア語のテキストを読み、理解を進め、考えを深めることは、やはり語学勉強を続けなくては出来ませんでした。またイタリア語学習を続けることで、イタリアの歴史や文学を理解するだけでなく、目の前にいるイタリア人達との交流もより深いものになりました。言語を学ぶ目的は人それぞれですが、私の場合はこの国にある全てを魂のレベルで理解したいことにあるかもしれません。そう思うのは、一旦は答えを得た音楽の疑問から派生する多種様々な興味と更なる疑問を追求したいからです。

 

1つ自分へ答えを導き出せたこと以外に、今年はオマケのような良い出来事もありました。

出版したCDへの驚くような好評価をいただいたことです。

音楽はもちろん良い評価をもらうためにするものではなく、楽譜の音符間にある作曲家の真意、深意を探る気の遠くなる作業をし、少しでも作曲家の世界を表すこと、このように考えていつも対峙しています。それでも、自分達の仕事が高く評価されるのは、やはり嬉しいものですね。そのCDは、季節外れのいきなりの寒さに震え、突発的難聴に見舞われた中、少し辛い思いをして録音したもので、また共演者が大事な友人達なので、なおさら嬉しいです。

あ!
もう一つ!いや、二つ!
3年半ぶりに帰国して、毎日毎日リハーサルで忙しかった始めの3週間がやっと過ぎて、自分へのご褒美に、初めて大阪は「なんばグランド花月」に行ったこともメッチャ嬉しいことでしたね(*≧∀≦*) 2時間半大笑いして楽しかった〜! それと東京滞在中に初めてのエステ体験したことも良かった〜!担当のおネエさんが身体に関するお話をたくさん面白おかしくしてくれて、身体も心もほぐれました。またあのおネエさんにお願いしたい!

 

 

えー。2022年もまた、音楽とイタリア語漬けの一年でした (真面目に締め括り)。

来年もきっとそうでしょう。また新たに挑戦する課題が多くあり、今年同様忙しくなることは間違いありません。

しかし、どれも胸が躍るものばかりです。フンフン(荒い鼻息)。

歩みは続きますよ。

 

ではみなさん、良いお年を。

 

 

 

 

 

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This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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