あ、たまたま、先週、韓国の生徒から濁音の質問があって、まとめみました。
日本語教師の学校思い出しましたよ。で、なんと生徒の質問に答えられませんでした。( ノД`)シクシク…
株式会社(かぶしきがいしゃ)って、連濁のルール外です。
SPECIALです。って言えば済むのですが、何かそれは違う気がして、、、、。
改めて調べてスッキリ!!、日本語って、面白いと改めて思ったりして。(笑)
株式会社(かぶしきがいしゃ)って、連濁のルール外です。
SPECIALです。って言えば済むのですが、何かそれは違う気がして、、、、。
改めて調べてスッキリ!!、日本語って、面白いと改めて思ったりして。(笑)
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日本語の連濁ルール
基本
①和語が合わさる場合、原則として連濁する。
以下のように、和語が合わさるときは連濁します。
鼻(はな)+ 声(こえ) → 鼻声(はなごえ)
青(あお)+ 空(そら) → 青空(あおぞら)
花(はな)+ 火(ひ) → 花火(はなび)
ちなみに、連濁する理由は、無声音である子音が、有声音である母音に囲まれたことにより、有声音化するからといわれています。
つまり、「鼻声(はなごえ)」の場合は以下のようになります。
hana + koe → hanagoe
「声」の語頭の「k」は無声音ですが、「a」と「o」という有声音に囲まれたことにより、母音につられて有声音化して「g」の音になったということです。
*無声音:清音(カ・サ・タ・ハ行)の子音[k] [s] [t] [h]、半濁音(パ行)の子音 [p]
*有声音:濁音(ガ・ザ・ダ・バ行)の子音 [g] [z] [d] [b]、マ行の子音[m]、ラ行の子音[ɾ]、ん[n]
基本
②漢語・外来語が合わさる場合、原則として連濁しない。
以下のように、漢語・外来語が合わさる場合は原則として連濁しません
最高(さいこう)+ 記録(きろく) → 最高記録(さいこうきろく)
提出(ていしゅつ)+ 書類(しょるい) → 提出書類(ていしゅつしょるい)
コンサート + ホール → コンサートホール
※で株式会社への回答です。
*漢語ももともと外来語であることが忘れられ、日本語化して定着すると、連濁することがあります。
例:「文庫+本」は「ブンコボン」、
*和製漢語は連濁することがあります。
「株式会社」は「カブシキガイシャ」で、「株式」も「会社」も幕末、明治初頭に英語の訳語としてつくられたいわゆる「和製漢語」であり、日本語として定着していましたので、和語の場合と同じように連濁するものと思われます。最近は和製漢語が、中国・台湾に逆輸入されていますね。社畜とかは、笑っちゃいます。
*例外(これが本当のSPECIALだね)
❶和語なのに連濁しない場合
和語でも、並列構造の場合は連濁しないことが多い。
好き(すき) + 嫌い(きらい) → 好き嫌い(すききらい)
山(やま) + 川(かわ) → 山川(やまかわ)
飲み(のみ) + 食い(くい) → 飲み食い(のみくい)
※「好き嫌い」「山川」のように、並列構造の場合(つまり、2つの語の関係が対等なもので、主述関係・修飾・被修飾関係など文法的関係がみられないもの)は連濁しないことが多いです。
❷和語でも、後ろの語に濁音がある場合は連濁しないことが多い。
春(はる)+風(かぜ) → 春風(はるかぜ)
合(あい)+鍵(かぎ) → 合鍵(あいかぎ)
通学(つうがく)+ かばん → 通学かばん(つうがくかばん)
※後ろの語に濁音が既に存在している場合も連濁しないことが多いです。
(明治時代に日本に来日したベンジャミン・スミス・ライマンが提唱したことで、ライマンの法則ともいわれています。)
例えば、「春風」の「風」には「かぜ」、「合鍵」の「鍵」には「かぎ」、「通学かばん」の「かばん」には「かばん」と既に濁音が含まれています。
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