世界各国が物価高騰に喘いでいる今日この頃。日本は比較的ましな方だとは耳にするものの、決して楽観できる状況とは言えませんよね。韓国も例外ではなく、家族連れの外食を控えたり、お手軽ランチNo.1だった김밥[キンパプ](海苔巻き)を買うことにすら戦々恐々としてしている会社員がいるんだとか。
さて、経済的に余裕のない時ほど、人間誰しも「コスパ(コストパフォーマンス)」にこだわるのではないでしょうか。当然韓国にもコスパにあたる単語があり、「가성비[カソンビ](価性比)」と言います。価格対比性能、つまり価格に比べて性能が優れていることを意味します。毎回コスパのいい買い物ができるのが理想ではありますが、残念ながら失敗してしまうこともあるでしょう。お安いのは結構なのですが、値段相応の粗悪品をつかまされてしまうとか……。日本語の「安かろう悪かろう(安い物は質も悪い)」にあたる表現としては、「싼 게 비지떡[サンゲビジトク](安いのがビジトク)」ということわざがあります。「비지떡[ビジトク]」というのは、おからで作ったお餅のようなチヂミのような粗末な食べ物のことです。
近頃はコスパからグレードアップして「タイパ(タイムパフォーマンス)」時代に突入したよう。こちらは、「시성비[シソンビ](時性比)」になりますね。確かに「Time is money.」なんていうことわざもありますが、皆さんはコスパ派ですか、タイパ派ですか。それとも、コスパタイパ?!