「翻訳の難問:英語での「ノーパン」の解読」 Lost in Translation: Deciphering the No-Pants Conundrum in English

Kenneth Feldman

「翻訳の難問:英語での「ノーパン」の解読」 "Lost in Translation: Deciphering the No-Pants Conundrum in English"

英語の "No Pants" から取り入れられ、広く普及した「ノーパン」。しかし、英語圏で使用すると「は?ノーズボン?」と勘違いされてしまいます。今日はこういった勘違いが起きないように、英語で「ノーパンってどう言えばいいの?」という疑問に対して勝手に解説させて頂きます。

日本語で下着をはかないことを男女の区別をせず「ノーパン」と表現しますが、英語では男性と女性のノーパンでは違った表現を使います。もちろん共通で使える表現もありますが、一番一般的な表現は男性で "Free balling"、女性では "Go(ing) Commando" または "Free Commando" です。

  • "Free Balling": 文字通り自由な玉、玉を自由にするという意味です。これは自由落下という意味の"Free Falling"をもじってます。ノーパン時、自由なのと加えて玉が落下することから気に入られ広まったという説があります。俗語なので真実は明快ではありません。

  • "Go Commando": これは軍隊の特殊部隊(コマンドー)が任務中の排尿排泄を簡易化するために下着を着用しないことをもじった表現です。例えば狙撃手などは些細な動きで索敵に引っかかる可能性があるので、排泄時に下着を下すことが死に直結するため下着を着用しません。女性が下着を着用しない=特殊任務に就いているという表現にユーモアを感じて定着したのだと思われます。

日本語ではやはり「ノーパン」が一択ですが、英語では他の表現も色々あります。

  • "sans undies": フランス語で「無し」の "sans" に下着のスラング "Undies" を合わせた言葉です。男女問わず使いますが、女性に対して使用することが多いでしょう。

  • "Going Bare": 文字通り「裸」「着衣していない」という意味の "Bare" を使った表現です。男女兼用です。

  • "Going Knickerless": イギリススラングでは下着のことを "Knicker" と呼びます。そのままです。男女兼用です。

  • "Regimental": スコットランド地方の表現で、伝統衣装のキルト(スカート)を着用する場合、下着を履かないことが正当であるということからスカートの下に下着を着用していない場合に使われます。男女兼用ですが、「スカート」と「ノーパン」の条件があるため女性に対して使われることが多いと思われます。

  • "Au Naturel": フランス語で「自然体」を意味する言葉です。広い意味を持つ言葉なので、化粧をしていない、体毛を処理していない、全裸など広くノーパン以外の使い方があります。男女兼用です。

ご一読いただき、誠にありがとうございます。何か質問があればコメントでお伺いいたします。

Added to Saved

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

Comments (0)

Login to Comment Log in »

from:

in:

Categorie insegnate

Language Fluency

Inglese   Madrelingua
Giapponese   Madrelingua
Spagnolo   Insufficiente

Le rubriche di Kenneth Feldman più lette

  • Inglese

    今日の和訳 Cherry on top

    今日はもしCherry on topと日本語で言いたい時、どう伝えるのが適切か考えていきます。まずCherry on topの意味は「元々良い物(者)の(1)最も優れている部分(2)最終工程」です。...

    Kenneth Feldman

    Kenneth Feldman

    0
    2772
    Jan 2, 2023
  • Inglese

    今日の翻訳「二番煎じ」

    直訳すると"Second brew(of tea)"なのですが、英語圏でお茶以外に対して二番煎じの意味合いで"Second brew"と使われるのは珍しいです。(イギリスであれば東亜圏ほどではなくと...

    Kenneth Feldman

    Kenneth Feldman

    0
    2647
    Oct 1, 2022
  • Inglese

    今日の英単語 So be it

    直訳すると「なのであれはこう」なのですが「しょうがない」という意味の英単語で、個人的に非常にかっこいい言い回しだと思います。ニュアンス的には本能寺の変で信長が言ったとされる「是非も及ばず」が最も近い...

    Kenneth Feldman

    Kenneth Feldman

    0
    2025
    Sep 24, 2022
  • Inglese

    「翻訳の難問:英語での「ノーパン」の解読」 Lost in Translation: Deciphering the No-Pants Conundrum in English

    「翻訳の難問:英語での「ノーパン」の解読」 "Lost in Translation: Deciphering the No-Pants Conundrum in English" 英語の "No ...

    Kenneth Feldman

    Kenneth Feldman

    0
    1814
    Jan 26, 2024
« Tutte le rubriche
Got a question? Click to Chat