【日本語コラム+音声♪】第57回:日本のくらしと動物 ~動物にまつわる迷信~

Masumi_

★日本語コラム 第57回
<日本のくらしと動物 ~動物にまつわる迷信~>


「迷信」というのは、科学的な根拠はないものの、
人々に広く知られている事象のこと。
世界には様々な迷信が存在していますが、
今回は日本でよく知られる迷信のうち、
動物にまつわるものをいくつかご紹介したいと思います!


◆朝の蜘蛛は殺してはいけない

苦手な人も多い蜘蛛ですが、
「朝に見かける蜘蛛は縁起がいいので殺してはいけない」とよく言われます。
蜘蛛が幸運を象徴するとされる背景には色々なものがありますが、
おそらく一番一般的なのが、「蜘蛛はお釈迦さまの使いである」というもの。
小説家である芥川竜之介の短編作品『蜘蛛の糸』の中でも、
お釈迦さまが地獄へ蜘蛛の糸を垂らして、
罪人を地獄から救い出そうとする情景が描かれています。
また、なぜ「朝の蜘蛛」が良いとされるのかというところですが、
これは晴れの日に糸を出して巣を作る蜘蛛の習性が関係しており、
活発に動く蜘蛛を朝に見かけるということは
その日が一日晴れになるというサインなので、
そこから転じて縁起が良いと言われるようになったそうです。
また、蜘蛛はそもそも益虫と呼ばれ、
他の虫を食べてくれる良い虫なので駆除しないほうがいいとされています。


◆蛇の夢は吉兆

蛇は世界的にも「神の使い」とされることが多く、
その蛇が登場する夢は、良いことが起こる前兆であるとよく言われます。
蛇は脱皮を繰り返して成長していくことから、
変化や再生の象徴とされ、繁栄をもたらすと古くから考えられてきました。
脱皮した蛇の抜け殻を財布に入れておくと
金運がアップするという話もよく耳にします。


◆猫が顔を洗うと雨が降る

猫が前足で顔を擦って毛づくろいをすることを「猫が顔を洗う」と言い、
この仕草を猫がしていたら雨が降るとされていますが、
この現象にはある程度科学的な因果関係がある、と言われることもあります。
猫のヒゲは空気の流れや湿度の変化などの細かな事柄を繊細に感知できる
優れたセンサーの役割を果たしており、
雨が近づいて気圧が下がったり、湿度が上昇したりすると、
それによって猫が違和感を覚えて、
不安を解消するために毛づくろいをするという理屈とのこと。
ただし猫は他のさまざまな理由でも毛づくろいをするので、
猫の様子から天気を予測することは、実際にはなかなか難しそうです。

・・・・・

今回のコラムはここまで。
日本の暮らしの中の動物に注目して色々お話ししてきましたが、
いかがでしたでしょうか。
次回からのコラムではまたちょっと違った話題で
お話ししていきたいと思いますので、どうぞお楽しみに♪
それではまたお会いしましょう^^


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\ここから下は読み仮名つき↓↓↓/


★日本語(にほんご)コラム 第(だい)57回(かい)
<日本(にほん)のくらしと動物(どうぶつ)
~動物(どうぶつ)にまつわる迷信(めいしん)~>


「迷信(めいしん)」というのは、科学的(かがくてき)な
根拠(こんきょ)はないものの、
人々(ひとびと)に広(ひろ)く知(し)られている事象(じしょう)のこと。
世界(せかい)には様々(さまざま)な迷信(めいしん)が
存在(そんざい)していますが、
今回(こんかい)は日本(にほん)でよく知(し)られる迷信(めいしん)のうち、
動物(どうぶつ)にまつわるものをいくつか
ご紹介(しょうかい)したいと思(おも)います!


◆朝(あさ)の蜘蛛(くも)は殺(ころ)してはいけない

苦手(にがて)な人(ひと)も多(おお)い蜘蛛(くも)ですが、
「朝(あさ)に見(み)かける蜘蛛(くも)は縁起(えんぎ)がいいので
殺(ころ)してはいけない」とよく言(い)われます。
蜘蛛(くも)が幸運(こううん)を象徴(しょうちょう)するとされる
背景(はいけい)には色々(いろいろ)なものがありますが、
おそらく一番(いちばん)一般的(いっぱんてき)なのが、
「蜘蛛(くも)はお釈迦(しゃか)さまの使(つか)いである」というもの。
小説家(しょうせつか)である芥川竜之介(あくたがわりゅうのすけ)の
短編(たんぺん)作品(さくひん)『蜘蛛(くも)の糸(いと)』の中(なか)でも、
お釈迦(しゃか)さまが地獄(じごく)へ
蜘蛛(くも)の糸(いと)を垂(た)らして、
罪人(ざいにん)を地獄(じごく)から救(すく)い出(だ)そうとする
情景(じょうけい)が描(えが)かれています。
また、なぜ「朝(あさ)の蜘蛛(くも)」が良(よ)いとされるのか
というところですが、
これは晴(は)れの日(ひ)に糸(いと)を出(だ)して
巣(す)を作(つく)る蜘蛛(くも)の習性(しゅうせい)が
関係(かんけい)しており、
活発(かっぱつ)に動(うご)く蜘蛛(くも)を
朝(あさ)に見(み)かけるということは
その日(ひ)が一日(いちにち)晴(は)れになるというサインなので、
そこから転(てん)じて縁起(えんぎ)が良(よ)いと
言(い)われるようになったそうです。
また、蜘蛛(くも)はそもそも益虫(えきちゅう)と呼(よ)ばれ、
他(ほか)の虫(むし)を食(た)べてくれる良(よ)い虫(むし)なので
駆除(くじょ)しないほうがいいとされています。


◆蛇(へび)の夢(ゆめ)は吉兆(きっちょう)

蛇(へび)は世界的(せかいてき)にも「神(かみ)の使(つか)い」と
されることが多(おお)く、
その蛇(へび)が登場(とうじょう)する夢(ゆめ)は、
良(よ)いことが起(お)こる前兆(ぜんちょう)であるとよく言(い)われます。
蛇(へび)は脱皮(だっぴ)を繰(く)り返(かえ)して
成長(せいちょう)していくことから、
変化(へんか)や再生(さいせい)の象徴(しょうちょう)とされ、
繁栄(はんえい)をもたらすと古(ふる)くから考(かんが)えられてきました。
脱皮(だっぴ)した蛇(へび)の抜(ぬ)け殻(がら)を
財布(さいふ)に入(い)れておくと
金運(きんうん)がアップするという話(はなし)もよく耳(みみ)にします。


◆猫(ねこ)が顔(かお)を洗(あら)うと雨(あめ)が降(ふ)る

猫(ねこ)が前足(まえあし)で顔(かお)を擦(こす)って
毛(け)づくろいをすることを「猫(ねこ)が顔(かお)を洗(あら)う」
と言(い)い、
この仕草(しぐさ)を猫(ねこ)がしていたら雨(あめ)が
降(ふ)るとされていますが、
この現象(げんしょう)にはある程度(ていど)
科学的(かがくてき)な因果(いんが)関係(かんけい)がある、
と言(い)われることもあります。
猫(ねこ)のヒゲは空気(くうき)の流(なが)れや
湿度(しつど)の変化(へんか)などの細(こま)かな事柄(ことがら)を
繊細(せんさい)に感知(かんち)できる
優(すぐ)れたセンサーの役割(やくわり)を果(は)たしており、
雨(あめ)が近(ちか)づいて気圧(きあつ)が下(さ)がったり、
湿度(しつど)が上昇(じょうしょう)したりすると、
それによって猫(ねこ)が違和感(いわかん)を覚(おぼ)えて、
不安(ふあん)を解消(かいしょう)するために毛(け)づくろいをする
という理屈(りくつ)とのこと。
ただし猫(ねこ)は他(ほか)のさまざまな理由(りゆう)でも
毛(け)づくろいをするので、
猫(ねこ)の様子(ようす)から天気(てんき)を予測(よそく)することは、
実際(じっさい)にはなかなか難(むずか)しそうです。

・・・・・

今回(こんかい)のコラムはここまで。
日本(にほん)の暮(く)らしの中(なか)の動物(どうぶつ)に
注目(ちゅうもく)して色々(いろいろ)お話(はな)ししてきましたが、
いかがでしたでしょうか。
次回(じかい)からのコラムではまたちょっと違(ちが)った話題(わだい)で
お話(はな)ししていきたいと思(おも)いますので、どうぞお楽(たの)しみに♪
それではまたお会(あ)いしましょう^^


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