この週末、1949年製作の古いアメリカ映画「若草物語」を観ました。
エリザベス・テイラーが末っ子のエイミー役を演じている古い映画です。
昔から大好きなお話でもありましたのでいろいろ本のことを思い出しながら
観ておりました。
お話自体は1860年代アメリカ南北戦争の時代になります。
今回映画の前半で気になったのが1ドルの価値についてです。
4人姉妹の主人公一家は牧師の父が戦地に赴いているため、
以前より慎ましい生活を強いられています。
そんな姉妹に裕福な叔母がクリスマスに一人1ドルづつプレゼントします。
みんな大喜びで自分の好きなものを買いに出かけるのです。
御婦人用の羽飾りとリボンがついたピンクの帽子
図画用色えんびつセット
皮張りの立派な小説一冊
何冊かの楽譜
ところが帰宅の後、近くの困っている家庭に奉仕活動に行っていた母親をみて
いったん自分たちの買ったものを返却し、母親へのプレゼントをみんなで用意するのです。
また次女のジョーが書いた大衆小説の原稿料も1ドルでした。
近所の裕福な家庭の息子からすれば、1ドルは取るに足りない金額だったようですが、
姉妹の一家にすれば大変貴重なものでした。
翻ってイギリスでは同じ頃1860年代、世界で初めての投資信託が誕生します。
(大和証券投資信託委託株式会社 のホームページではその歴史的誕生と現在も続いているファンドについて詳細が載っていますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。)
第3回「世界で最初の投資信託は明治維新の時に誕生した」
https://www.daiwa-am.co.jp/ifree/special/column/003.html
アメリカでは南北戦争の後、インフラの大規模整備が始まり
鉄道、鉄鋼、石油、金融などの分野で莫大なお金が必要となります。
世界を覇権するイギリスで誕生した投資信託は既に国際分散が行われており、
アメリカにも投資が行われます。
アメリカではビッグビジネスの素となるロックフェラー、カーネギー、
JPモルガンといった資本家、企業家が現れました。
そして1ドルの価値は急速に失われ、ハイパーインフレが起こったのです。
日本では1867年に大政奉還が行われ、江戸時代が幕を閉じたころのお話です。
その頃1ドルは日本円の1円とされていました。
時代と共にお金の価値は大きく変わる場合があります。
ここ2-30年、日本ではバブル崩壊後あまり変わっていない気もしますが、
これからの時代大きく可能性もあり、どう備えていけば良いのか
皆さんとご一緒に考えていきたいと思っています。
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