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アニョハセヨ。
イスラム教編からすっかり間が空いてしまいましたが、
ソウルで宗教施設巡り、今回は東方正教会編です。
※以下宗教素人（私）による説明です。
キリスト教が根付いていない日本では、キリスト教って大きく分けるとカトリックとプロテスタントになるんでしょ？と思っている人が多いかも知れませんが、
西方教会でカトリックから分裂したのがプロテスタントであって、この二つは根っこは同じです。
（根っこは同じというと西方教会も東方教会も根っこは同じじゃん？っていうかキリスト教もユダヤ教もイスラム教も根っこは同じじゃん？ということにもなりますがまぁそこは置いといて）
キリスト教は色々教派はありますが、メインのキリスト教をざっくり大きく二つに分けるとしたら、東方教会と西方教会になる。と私は思ってます。（あくまでも素人考え）
聖霊論の解釈の違いとその他諸々の決まり（聖職者の妻帯可否とかクリスマスをいつとするかとか色々）の違いから両者は分かれたわけですが、
西方教会がローマ帝国の文化を継承したのに対して東方正教会はギリシャ文明を継承したと言えます。
というわけで東方正教会が信仰されているのはギリシャやロシア、スラブ系の国々。
（道民のみなさん、函館にある有名なハリストス正教会、あれが東方正教会です。札幌にも実はあるけど知名度低いですよね。この「ハリストス」は「キリスト」のギリシャ語読みとかロシア語でキリストを表す単語が訛ったものだとか言われてます）
東方正教会、日本では「日本ハリストス正教会」と言いますが韓国では「韓国正教会」と言います。
で、その韓国正教会、애오개駅の近くの住宅街を歩いていたら突如として現れます。
こんな風に。周囲をプロテスタント教会に囲まれているのがまた韓国らしい。
「韓国正教会」と書いてあります。
中に入ったらロシア人っぽい男の子が遊んでいて、韓国人のおばちゃんに「何しに来たの？」と聞かれ
「見学させてください」と言ったら「いいけど何で（うちなんかに興味あんの）？」と言われました。そこは笑ってスルー。
西方教会と比べて、東方正教会は地域や民族の宗教って感じなので、
西方教会のように宣教にあまり熱心でない感じなのが心地よいです。
その証拠に韓国正教会ニコラス堂のホームページは随分前から工事中のまま。
東方正教会と言えばイコン崇敬！聖職者の服がなんか煌びやか！教会の内装も神秘的！
なので、教会見学、楽しいです。
函館ハリストス正教会の入り口にもこんな絵が描いてあります。
韓国正教会に関して、「韓国のキリスト教人口は一千万人にもなるのに、正教会の信者はわずか１万人弱」と書かれているのをどこかで見たのですが、信者は３千人という説もあってよく分かりません。
とりあえず少数派であることは間違いないようです。
東方正教会は１９世紀末にロシア帝国から流れてきた軍人と共に朝鮮半島に伝わって、
その軍人とその周辺の民間人が信仰していたそうなんですが、当時教会はなく、信者はロシアの公使館に自主的に集まってお祈りしていたそうな。
その後１９０３年に教会ができたそうです。（その時はロシア正教会の教区の一部ということになって、正式に韓国教区ができたのはもっと後、というかつい最近）
韓国に住んでいる韓国人で東方正教会を信仰している人はかなりの少数派だと思いますが、
朝鮮時代末期にロシアの沿海州の移住した人たちは同化政策で強制的に東方正教会を信仰させられたようです。
今月末、韓国は旧盆で連休です。
今年の旧盆はロシアに教会を見に行こうと思ってずっと前から飛行機の予約をしていたのですが、
ロシア入国にはビザが必要で、私の今持ってる韓国のビザの有効期限との関係でロシアのビザ取得が難しく、今回は泣く泣くキャンセルしました・・・。
ロシアに行くにはビザもいるし、飛行機も高いし、キリル文字は読めるけど発音できるってだけで意味は分からないし、私には色々と問題があります・・・。
てっとり早くロシアンな雰囲気を楽しむために、今までに２度中国のハルビンに行きましたが、
ロシア建築の建物に思いっきり中国語の看板がかかっているミスマッチさが素敵です。
東洋顔のマトリョーシカももれなく買えます。
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