イタリア全国がクリスマス直前の慌ただしさに包まれています。
クリスマスは家族でお祝いするので、それまでに友達や同僚らとの夕食会が多く、やはりイタリアでも師走の月は胃拡張に気をつけねばなりません。
本場のクリスマスがどんなものか知らなかった、留学したてホヤホヤの頃、
音楽学校のクラスメイトが
「あんた1人でしょ?うちに来なさい」
とクリスマス休暇に彼女の実家に招待してくれました。
そこで見せられたのが、このお芝居「クピエッロ家のクリスマス Natale in casa Cupiello」です。
私のイタリア語レベルは、やっと日常会話に苦労しなくなった程度で、
お芝居なんてっ という状態だった上に、これはナポリ語のもの。
「無茶言うわねえええっ」と思いながら、彼女と彼女の兄弟達と一緒にテレビで観ました。
実はこのお芝居、ナポリ出身の偉大な俳優 エドゥアルド・デ・フィリッポ Eduardo De Filippo の作品で、
ナポリだけではなく、イタリアを代表する近代の素晴らしいお芝居なのです。
そんなことも知らず、耳から入る言葉として覚えたのが、この作品の最初のセリフ
「Lucariè, scetate, songh'e nnove
Luca, svegliati, sono le nove (ルーカ、起きや、9時やで)」
です。
Natale in casa Cupiello には、もう正にナポリのナマの庶民生活が描かれていて、何度見ても面白い発見があります。
結局、イタリア暮らしも23年。
毎年このspettacoloを観ながら、クリスマスプレゼントのラッピングをしています。
ナポリはいろんな意味で私には大切な場所で、ナポリ文化の深さや広さに圧倒され続けていますが、ミラノも私には大事な街。
何といっても、この街でイタリア生活がスタートし、ずっと今もこの街を中心に仕事を出来ているので。
で、私にとってのクリスマスは、もう一つ大事なものが。
スワロフスキーのクリスマスツリーを愛でること。
SW(スター・ウォーズじゃないですよ)のキラッキラが昔から大好きで、
そのSWが提供してくれるツリーが毎年楽しみで仕方ありません。
去年はクリスマス直前にロックダウンが施行されましたが、なんとかその前に一度でも見ることが出来たのが、ありがたかったです。
そして今年は、写真のような仕様。
トラムやミラノのお城、ドゥオモなどが模られた飾りがあり、去年の煌びやかさに比べると、キラキラの上にもおもちゃの国って感じで、何となく夢を見させてくれる雰囲気です。
そして、Piazza del Duomo ドゥオモ広場のツリー。
今年はまたクラシックな仕様が戻ってきて、
「これこそミラノのツリー」と思える風景を作ってくれています。
他にも、クリスマスのための準備、この時期ならではの個人的エピソードなどもたくさんありますが、
そちらはPodcastで喋っていますので、今回は割愛。
まずは、ロンバルディア州がこの時期にロックダウンせずに持ち堪えることが出来たことに感謝。
たくさんの友達、家族、大事な人々に囲まれて無事にダラダラ出来ていることに(笑)感謝です。
みなさま、良いクリスマスをお過ごし下さい ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
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