そのまんまのタイトルで、捻りも何もあったものではないですが。
私の夏休み。
ここ数年は、コロナの年も挟み、いつもリグーリアのとある海の町に行っています。
ほんの一週間足らずなんだけど、
音楽もイタリア語も、なーんにも考えずに ボーッと過ごすのがとても大切。
毎朝浜に行って寝そべって本を読んで、時々海に入ってチャプチャプ。
イタリアに来た頃は、「そんなに長く休んでどうする?」て思ったものですが、
いいリズムで仕事するには、こういう時間も必要なんだなと、やっとわかってきました。
写真の場所は、断崖絶壁を降りたところにある小さな洞窟から。
洞窟には、その断崖に設置されている階段を下り、
岩の上に着いたら、そこから海に入ってやっと辿り着けるところ。
水面がもうキラッキラで、 ずっと見ていて飽きませんでした。
海辺の夏休みの締めくくりは、同じリグーリアの町の別邸に来ていた昔の恩師を訪問で。
恩師とはイタリアに来る前からの仲で、殆ど歳の離れたお兄さんのような人。
彼の旦那さんと(同性婚です)、彼らの友達夫婦と一緒に楽しい夜を過ごしました。
帰りに、恩師のお宅のテラス一面に生い茂っている月下美人をひと茎いただきました。
やっと根っこが出てきたところ。
うちでも育ってくれるといいな〜。
という束の間の休みを過ごしたら、
8月は私にとっては仕事の月。
トスカーナのとある町の音楽コースへ伴奏者として、音楽祭のコンサート出演者として赴きます。
これももう数年続けていること。
小さい町なので、着くと大体見知った顔がそこにいて、
みんなが「おかえり〜っ」とニコニコしながらギュッとハグで迎えてくれます。
オルチャ渓谷にある町で、当然ワインの本場ですが、
美味しいからって毎晩飲んだくれてはいられません。
一応仕事で来ているので。
ここでの過ごし方は、年によって異なります。
半月くらい滞在しなければいけない年もあります。
それくらいの日数を過ごすと、 オフの日もあり、
そんな日は、「via francigena ヴィア・フランチージェナ(巡礼の道)」を
てくてく12、3キロ歩いたりしてリラックス。
しかし今年はギュッと詰まった日程だったので、 そんな余裕は皆無。
とはいえ、ちょびーっとは息つきたかったので、
一晩だけエノテーカで一杯だけチビッといきましたが。
(しかも一人で。朝から晩まで大勢の人に囲まれて音ばっかり聴いてたら、一人で飲みたい。暗いけど)
今年の滞在は、自分のグループのコンサートで締めくくり。
一緒に学んで、ずっと一緒に弾いてきて、
今でも間がどんなに空いても、弾いたらすぐに自分達の音の世界に溶け込める仲。
(私のイタリア語の間違いを正し続けてくれた有難い友達でもあります。悪い言葉もいっぱい教えてくれたけど)
という私の夏。
少しの休みと仕事で埋まっているのが、私の夏です。
まあ、今年は日本に帰るから、休み少しでもいいかな?
なんか子供の日記みたいになってしまいました。
写真をお楽しみいただけたら幸いです。
久々のコラムでした。
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