Japanese short essay『ずっと大事にしている本』

今週のテーマ: 自分の人生に影響を与えた本、または映画作品は?

LISA HAYASHI

みなさんこんにちは、日本語TutorのLisa HAYASHIです。
今日は月曜日ですね、みなさんはどんな気持ちで月曜日を迎(むか)えますか。
サラリーマンだったころは、月曜日がとても憂鬱(ゆううつ)でした(笑)

さて、本が大好き「本の虫!」の私です。
(※本の虫:本を読むのが好きすぎるひとのことをこう呼びます)
人生に影響(えいきょう)を与えてくれた本は、たっっっくさんあります。
そのなかでも、子どもの頃出会って、30年以上経った今でも大事にしている本があります。

実はその本は「憂鬱(ゆううつ)な水曜日」というタイトルから始まるんです。

それがジーン=ウェブスターの作「あしながおじさん」です。
https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784038500503
(↑実際に私が持っているのがこちらの偕成社の本)

孤児院(こじいん)で育った主人公ジュディ=アボットが、
あしながおじさんという顔も名前もわからない支援者から金銭的支援を受けて
大学に進学して…というお話です。

それまで触れたこともなかった「当たり前」の生活に触れて主人公ジュディが感じたことが
あしながおじさんへの手紙という形でつづられています。

その中には、はっとさせられたり、うふふと笑ってしまったり
そして、そっと背中を押してもらえるような言葉がたくさんあります。
作者のジーン自身が書いた挿絵もとてもコミカルで可愛らしいです。

そして何より。
実はあまり知られていないのですが、「続あしながおじさん」という続編があるんです。
https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784038506109

こちらは、前作の主人公ジュディの親友サリィが
ジュディの出身である孤児院の院長になって、奮闘する物語です。
やはりサリィからの「手紙」という形で、つづられています。

こちらは、特に働き始めてから何度も読むようになりました。
働くこと、教育のこと、はたまた子育てのこと、サリィの悩みを通して
自分自身の悩みを振り返ることが多いです。

原作は英語ですが、恩地三保子さんの訳(やく)した日本語の文章は、
生き生きとした瑞々(みずみず)しい10代の女の子を描き出していて素晴らしいものです。
翻訳された作品ですが、ぜひレッスンで一緒に読んでみませんか。


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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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