「JLPTのN1は必要か、N2で十分か」という日本語の森の討論ユーチューブ、残念でした。

anegawa


日本語ユーチューブ「日本語の森」の討論会でJLPTの[N1は必要か、N2で十分か」という

内容の討論を
やっていました。


N1必要派(外国人男性)、N2で十分派(学生の日本語教師)でした。


ちなみに、私が教えたカフェトークで教えた日本語の生徒のスピーキングレベルは、やはりN2よりN1のほ

うが圧倒的に上手でした。(数でも質でも。)


やはり、N1のほうが語彙力も豊富、文法もよく理解している、文型(表現力)も豊富ですから、スピーキン

グにおいても自然とN1のほうがN2よりうまいのは当たり前でしょう。



その討論会では、N1派の外国人はしっかりしていると感じました。

N2派の日本人女性は、日本語教師でありながら、N2で十分という意見、私には理解不能でした。

日本で生活する上で、「話す」に限らず、「読む」『書く」「聞く」すべてにおいて上のほうがいいというの

が常識ではないでしょうか。

もちろん、JLPTはN2だけど、オンラインレッスンや周りの日本人と積極的に関わっている外国人は、

話してみるとN1を上回っているということはあります。



ただし、問題は、その割合がかなり少ないということです。

就職試験についても話がありましたが、会社側は、書類選考でN1とN2を比べたら、N1をまず取るでしょ

う。

会社に時間の余裕があれば、N1とN2の外国人を面接して、面接で会話力を確認して合否を決めるでしょ

う。


就職試験の質問は、だいたい決まっているので、試験を受ける外国人もそれなりの日本語の受け答えを準備し

ています。そのため、採用したら日本人と日本語でコミュニケーションできなかったという話はよく聞きま
す。


でも、これはN2の人を取っても同様の可能性があり、もっとコミュニケーションできない可能性が高いです

ね。



「大は小を兼ねる」という言葉があります。

N1はN2を兼ねる」ということです。

でも、「N2はN1を兼ねない」可能性が非常に高いですね。


N2の人たちと日本人が話している中に、N1の人が入っていって会話に加わってもほとんど問題はないでし

ょう。


逆に、N1の人たちと日本人が話している中にN2の人が入っていって会話に加わった場合、N2の人は口数

がぐんと減るのは十分予想できることです。(もちろん、多少の例外はあります)


何事においても、レベルは、高い方が低い方よりいいと思います。

日本で最低限の生活で、最低限のコミュニケーションで、最低限の日本人との人間関係で十分というのであれ

ば、N2で十分でしょう。


でも前提は、「ずっと日本で暮らしていく」ですから、その場合はJLPTのN1以上が必要でしょう。

N1レベルの日本語以外にも慣用句、ことわざ、四字熟語、俗語、流行語など、頻繁に出て来る難しい日本語

は無限にありま
す。


N1でもレベルは、まだ不十分と思って勉強してほしいと思います。

N2で十分という低いレベルでいると、他の外国人に差を付けられます。


N2で十分ということを日本人の日本語の先生が言ったことは、大変残念であったと思うと同時に、N1が必

要と思った外国人男性にエールを送りたいですね。



日本語の森

ユーチューブでの授業内容はいいのですが、討論会を出すようになってから疑問な点が多いです。私の考え

すぎでしょうか。20代~30代の若い人中心でやっているようですが、視野が狭い、考え方が甘いと思うの

は私だけでしょうか。別に若いからだめと決めつけているわけでもありませんが、あまりにも残念な内容

だったので、つい、こう思ってしまいます。


日本語を勉強しているみなさん、「日本語の森」の討論会ユーチューブ、是非見てください。



適当なレベルでなく、高いレベルの日本語を常に目指してください。

語彙文法文型発音などなどなど、日本語のプロの先生に間違いを訂正してもらい、その間違いの訂正の説明を

してもらいましょう。訂正だけでは次につながりません。なぜ間違いかの説明も受けましょう。

アクセント、イントネーションがおかしい人は修正してもらいましょう。


わからないことは、どんどん質問しましょう。遠慮したらだめですよ。お金を払って

いるのはみなさんです。



日本語は、みなさんの国の言葉と同様、無限です。

流暢であれば、語彙がおかしくても、文法めちゃくちゃでも、助詞を間違っていても、発音おかしくても、ア

クセントおかしくて日本語は通じる。確かにそうです。

でも「何とかなるさ」じゃなくて、常に上の上を目指して最高レベルの日本語を目指しましょう。

特に日本で働く、日本人と働く、日本の会社で働くという人は



正確な日本語を流暢に日本人のようにソフトに話しましょう。
This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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