こんにちは。
日曜日のNHK大河ドラマ「光る君へ」を見ています。
第11回は「まどう心」では、花山天皇の突然の退位によって混乱する宮中&まひろ家と、これを機にジャンプアップしていく道長家が描かれました。
紫式部(ドラマではまひろ)と源氏物語のお話だと思って見始めましたが、藤原道長の物語のようになってきました。どうしても道長サイドに史料がそろっているので、仕方ないですね。歴史でも音楽でも、史料が残っているほうが有利です。
混乱の中でも、道長とまひろの純愛はそのままで、恋愛シーンになると別のドラマを見ているような気分になります。とはいえ、それもそろそろ終わりかも。2人の間には、道長の結婚という決定的な亀裂が入りそうな雰囲気。政治一家ですから、そこは仕方ないかな~
さて、(私だけかもしれませんが)気になる和風の音楽は、残念ながらほとんどありませんでした。物語的に、今はそれどころではないのでしょう。
唯一、目にとまったのは、まひろが通うセレブサロンで和歌が詠みあげられる場面。
ちょっと引きのばして、節(ふし、メロディー)をつけて歌っていました。
万葉集(まんようしゅう)は日本最古の歌集ですが、その歌も節を付けて歌われていたと聞いています。今の時代だと、お正月の「歌会始(うたかいはじめ)」で、節を付けて歌うのを聞くことができます。
平安時代に盛んだった雅楽(ががく)では、催馬楽(さいばら)と朗詠(ろうえい)というジャンルがあり、催馬楽は和歌、朗詠は漢詩に節を付けて歌います。楽器の伴奏も付いているので、芸術的な雰囲気があります。
和歌をメロディーにのせて歌うというのはずっと続いているわけです。
現代のラップは、サクサクかっこよく歌うので印象は違いますが、メロディーが大体決まっていて、それにメッセージをのせるという方法は、和歌を歌うのと似ているような気がします。
いつの時代も、言いたいことは歌にすると印象深くなって、楽しめるということなのでしょうね。
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