【日本語コラム+音声♪】第68回:日本の郵便 ~季節の挨拶状~

Masumi_

★日本語コラム 第68回
<日本の郵便 ~季節の挨拶状~>


最近では各種のメッセージアプリやSNSを通じて、
無料で簡単に、素早く連絡を取り合うことができるため、
手書きのハガキを書く機会はかなり少なくなっていますね。
ただ、ハガキのデザインをあれこれ悩みながら選んだり、
文字を丁寧に一字一字書いていったりする時間もなかなかいいものです。
今回は、日本で季節ごとに出される挨拶状のうち、
暑中・寒中見舞いと年賀状についてご紹介していきたいと思います!


◆暑中見舞い・寒中見舞い

「暑中」「寒中」とある通り、
こちらは夏の暑さや冬の寒さが厳しい時期に、
日頃なかなか会えない人やお世話になっている人に向けて、
相手の健康を気遣い、近況をたずねたり報告したりする目的で出す挨拶状です。

「暑中見舞い」は7月7日ごろから8月7日ごろにかけて送ります。
この時期にお世話になった人へ感謝の意を示すという習慣は
江戸時代から始まったとされていて、
相手の家を訪問して品物を贈ったり、
遠くて直接訪問することができない場合は飛脚便で贈り物や手紙を届けていました。
明治時代に入ってからは郵便の制度が発達したことで、
贈り物の習慣は簡素化され、挨拶状を送るのが通例になっていき、
大正時代には暑中見舞いという形が定着したのだそうです。

「寒中見舞い」は通常、1月8日から2月3日ごろにかけて送ります。
1月8日というのは、お正月のお祝いの期間が明けた日を指していて、
この期間は地域によって異なる場合があります。
寒中見舞いの習慣は明治時代の末期から広く浸透したと言われており、
現在では、寒さの厳しいなかで相手の健康を気遣うという目的のほか、
年賀状の代わりとして送られることも多いです。
相手や自分が喪中であったり、送るべき時期を過ぎてしまったりしたときなどには
年賀状が出せませんが、そういったときにこの寒中見舞いを出したりします。


◆年賀状

「年賀状」は新年を祝う挨拶状です。
年始の挨拶を書状で行うという文化は平安時代には既にあったそうで、
飛脚制度や郵便制度の発達とともに広く浸透し、
明治20年ごろにはハガキによる年賀状が定着していました。
年賀状はできるだけ1月1日に、遅くとも1月7日までに到着するよう送ります。
毎年、郵便局では年賀状の受付期間を
12月15日ごろから12月25日ごろの期間で定めており、
この期間内に投函すれば、適切な時期に先方へ届けてもらえるという仕組みです。
「他の挨拶状は出す習慣がないけれど、年賀状は出す」という人も多く、
お世話になった人や仕事で取引のある人、友人や遠方に住む家族など、
年賀状は様々な人に宛てて送られます。

・・・・・

今回のコラムはここまで。
次回のコラムでは日本における郵便切手収集の文化について
ご紹介していきたいと思いますので、どうぞお楽しみに♪
それではまたお会いしましょう^^


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\ここから下は読み仮名つき↓↓↓/

★日本語(にほんご)コラム 第(だい)68回(かい)
<日本(にほん)の郵便(ゆうびん)
~季節(きせつ)の挨拶(あいさつ)状(じょう)~>


最近(さいきん)では各種(かくしゅ)のメッセージアプリやSNSを通(つう)じて、
無料(むりょう)で簡単(かんたん)に、
素早(すばや)く連絡(れんらく)を取(と)り合(あ)うことができるため、
手書(てが)きのハガキを書(か)く機会(きかい)は
かなり少(すく)なくなっていますね。
ただ、ハガキのデザインをあれこれ悩(なや)みながら選(えら)んだり、
文字(もじ)を丁寧(ていねい)に一字一字(いちじいちじ)
書(か)いていったりする時間(じかん)もなかなかいいものです。
今回(こんかい)は、日本(にほん)で季節(きせつ)ごとに出(だ)される
挨拶(あいさつ)状(じょう)のうち、
暑中(しょちゅう)・寒中(かんちゅう)見舞(みま)いと
年賀状(ねんがじょう)について
ご紹介(しょうかい)していきたいと思(おも)います!


◆暑中(しょちゅう)見舞(みま)い・寒中(かんちゅう)見舞(みま)い

「暑中(しょちゅう)」「寒中(かんちゅう)」とある通(とお)り、
こちらは夏(なつ)の暑(あつ)さや冬(ふゆ)の寒(さむ)さが
厳(きび)しい時期(じき)に、
日頃(ひごろ)なかなか会(あ)えない人(ひと)や
お世話(せわ)になっている人(ひと)に向(む)けて、
相手(あいて)の健康(けんこう)を気遣(きづか)い、
近況(きんきょう)をたずねたり報告(ほうこく)したりする
目的(もくてき)で出(だ)す挨拶(あいさつ)状(じょう)です。

「暑中(しょちゅう)見舞(みま)い」は
7月(しちがつ)7日(なのか)ごろから8月(はちがつ)7日(なのか)ごろにかけて
送(おく)ります。
この時期(じき)にお世話(せわ)になった人(ひと)へ
感謝(かんしゃ)の意(い)を示(しめ)すという習慣(しゅうかん)は
江戸時代(えどじだい)から始(はじ)まったとされていて、
相手(あいて)の家(いえ)を訪問(ほうもん)して
品物(しなもの)を贈(おく)ったり、
遠(とお)くて直接(ちょくせつ)訪問(ほうもん)することが
できない場合(ばあい)は飛脚(ひきゃく)便(びん)で
贈(おく)り物(もの)や手紙(てがみ)を届(とど)けていました。
明治時代(めいじじだい)に入(はい)ってからは
郵便(ゆうびん)の制度(せいど)が発達(はったつ)したことで、
贈(おく)り物(もの)の習慣(しゅうかん)は簡素化(かんそか)され、
挨拶(あいさつ)状(じょう)を送(おく)るのが通例(つうれい)になっていき、
大正時代(たいしょうじだい)には暑中(しょちゅう)見舞(みま)いという
形(かたち)が定着(ていちゃく)したのだそうです。

「寒中(かんちゅう)見舞(みま)い」は通常(つうじょう)、
1月(いちがつ)8日(ようか)から2月(にがつ)3日(みっか)ごろにかけて
送(おく)ります。
1月(いちがつ)8日(ようか)というのは、
お正月(しょうがつ)のお祝(いわ)いの期間(きかん)が
明(あ)けた日(ひ)を指(さ)していて、
この期間(きかん)は地域(ちいき)によって
異(こと)なる場合(ばあい)があります。

寒中(かんちゅう)見舞(みま)いの習慣(しゅうかん)は
明治時代(めいじじだい)の末期(まっき)から
広(ひろ)く浸透(しんとう)したと言(い)われており、
現在(げんざい)では、寒(さむ)さの厳(きび)しいなかで
相手(あいて)の健康(けんこう)を気遣(きづか)うという
目的(もくてき)のほか、
年賀状(ねんがじょう)の代(か)わりとして
送(おく)られることも多(おお)いです。
相手(あいて)や自分(じぶん)が喪中(もちゅう)であったり、
送(おく)るべき時期(じき)を過(す)ぎてしまったりしたときなどには
年賀状(ねんがじょう)が出(だ)せませんが、
そういったときにこの寒中(かんちゅう)見舞(みま)いを出(だ)したりします。


◆年賀状(ねんがじょう)

「年賀状(ねんがじょう)」は新年(しんねん)を祝(いわ)う
挨拶(あいさつ)状(じょう)です。
年始(ねんし)の挨拶(あいさつ)を書状(しょじょう)で行(おこな)うという
文化(ぶんか)は平安時代(へいあんじだい)には既(すで)にあったそうで、
飛脚(ひきゃく)制度(せいど)や郵便(ゆうびん)制度(せいど)の
発達(はったつ)とともに広(ひろ)く浸透(しんとう)し、
明治(めいじ)20年(ねん)ごろにはハガキによる
年賀状(ねんがじょう)が定着(ていちゃく)していました。
年賀状(ねんがじょう)はできるだけ1月(いちがつ)1日(ついたち)に、
遅(おそ)くとも1月(いちがつ)7日(なのか)までに
到着(とうちゃく)するよう送(おく)ります。
毎年(まいとし)、郵便局(ゆうびんきょく)では
年賀状(ねんがじょう)の受付(うけつけ)期間(きかん)を
12月(がつ)15日(にち)ごろから12月(がつ)25日(にち)ごろの
期間(きかん)で定(さだ)めており、
この期間(きかん)内(ない)に投函(とうかん)すれば、
適切(てきせつ)な時期(じき)に先方(せんぽう)へ
届(とど)けてもらえるという仕組(しく)みです。
「他(ほか)の挨拶(あいさつ)状(じょう)は
出(だ)す習慣(しゅうかん)がないけれど、年賀状(ねんがじょう)は出(だ)す」という人(ひと)も多(おお)く、
お世話(せわ)になった人(ひと)や
仕事(しごと)で取引(とりひき)のある人(ひと)、
友人(ゆうじん)や遠方(えんぽう)に住(す)む家族(かぞく)など、
年賀状(ねんがじょう)は様々(さまざま)な人(ひと)に
宛(あ)てて送(おく)られます。

・・・・・

今回(こんかい)のコラムはここまで。
次回(じかい)のコラムでは日本(にほん)における
郵便(ゆうびん)切手(きって)収集(しゅうしゅう)の文化(ぶんか)について
ご紹介(しょうかい)していきたいと思(おも)いますので、
どうぞお楽(たの)しみに♪
それではまたお会(あ)いしましょう^^


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