Mutsumi Mukoguchi Tutor Interview
- Q. Mutsumi Mukog講師、こんにちは! 簡単に自己紹介をお願いします。
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A. こんにちは。Mutsumiです。私は日本人で、今は日本に住んでいます。ドイツ語と関わりを持つ仕事をしています…だいぶ長く…どのくらい長いかは秘密です^^笑。 ドイツには、留学と仕事で通算すると7年くらい住んでいました。 今でも1〜2年に一回は、ドイツ語の教授法の勉強や写真を撮るために、ドイツやドイツ語圏の国へ行きます。 一番好きな街はベルリンです。次に好きな街は、ミュンヘン。ミュンヘンで留学生生活を始めました。ドイツには、綺麗な街がたくさんあります。それぞれの地域が違う個性を持っているので、じっくり旅をすると違いがわかって面白いです。学生時代は、美術史を専攻したので、教会や美術館を訪ねるのもドイツ旅行の楽しみの一つです。 またドイツ語を母国語とする国には、オーストリアもありますが、首都のウィーンは、とても素敵な街です。少し会話に自信がついた方は、ぜひ1〜2週間滞在して街の雰囲気を楽しんでください。
- Q. 今住んでいらっしゃる場所はどんなところかご紹介お願いします。
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A. レッスンを行っているのは、大阪市内です。中之島に近いビルの一室に事務所が有り、夫(別の仕事です)と一緒に仕事場として使っています。 近くには、煉瓦造りで美しい中之島の公会堂や、バラ園があります。明治、大正時代に建てられたレトロなビルも幾つかあり、最近ではちょっとした観光スポットになっています。エスニック料理から本格フレンチ、イタリアンまで色々なお店があるので、食べ歩きが好きな方には、見逃せないエリアです。でもドイツ料理店だけはありません…残念!
- Q. ドイツでの暮らしはどうでしたか?
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A. 学生時代は、ミュンヘン、フライブルク、ハイデルベルク、ベルリンに住みました(西ドイツ)。学生寮に住んだり、ドイツ人のお宅に下宿をしたりしていました。仕事をしていたのはライプチッヒです(東ドイツ)。当時は、東西ドイツが「壁」(国境)で分けられていた時代ですから、なんとなく重たい雰囲気がありました。具体的なイメージを知りたい方は、「グッバイレーニン」や「ブリッジ オブ スパイ」、「東ベルリンから来た女」等の映画を見てください。スーパーマーケットに行っても、商品が何も並んでいなくて、バナナを買うために行列をした、と聞いても信じられないでしょうね。東ドイツ時代のライプチッヒでは、プラント建設の仕事をしていましたが(1980年代後半)、街の中で警察官に尋問をされたり、アパートが見張られていたり、スパイ映画さながらの体験をしたこともあります。自由の大切さを実感した日々でした。ベルリンの壁が壊される映像を見て(1990年)涙を流しました。
- Q. ドイツ語講師になることになったきっかけは何ですか?
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A. ドイツ語の通訳と実務翻訳家として、ある会社で登録をしてもらうために面接に行った時、「ドイツ語の講師もしてみませんか?」と誘われたのがきっかけです。それから20年程、ドイツ語講師の仕事をしています。毎回のレッスンが一期一会の貴重な時間です。その度に、生徒さんの気持ちに合わせたレッスンができるよう心掛けています。
- Q. 余暇はどのように過ごしていますか。最近、夢中になっていることはありますか。
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A. オールドカメラのレンズをデジタルカメラに付けて写真を撮ること。 1920年代に作られたドイツ製のレンズが殆どですが、やわらかな光で素敵な雰囲気の写真が撮れるのが魅力です。時間があれば京都へ行ったり、大阪市内でレトロな建物を探し写真を撮ります。また、ヨガ歴は8年。これはもう生活の一部になっています^^v
- Q. 講師のおすすめの言語勉強法はありますか?
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A. 初心者の方は、とにかく音読!音声教材がある場合は、音源を聞いて声に出して言ってみる!! そしてできればご自分の発音をスマートフォンや携帯電話の録音機能を使って録音し、聞いてみましょう。「発音できない単語は、聞き取れない」母音が似ているので、日本人には発音が比較的簡単なドイツ語ですが、とにかく声に出して発音してみないと上手にはなれません。恥ずかしがらず、面倒くさがらずに声に出して発音してみましょう!レベルが上がっても音読は大切です。アナウンサーになったつもりで、新聞記事や小説を音読すると安定した発音で、話すことができるようになります。会話をする際の自信につながります。また音読をすることで、目と耳から同時に刺激を受けるので、記憶に残りやすいとも言われています。*綺麗な発音ができるようになるコツは、追ってコラムにも書きたいと思っています。
- Q. 講師が好きなドイツ語文章一つ、紹介お願いします。
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A. “Sucht, dann werdet ihr finden; klopft an, dann wird euch geöffnet.” 新約聖書マタイ伝7章7節の有名なフレーズです。「探しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。」 学生の頃は、辞書の表紙に書いていました。分からないことは調べる、質問する。そこから人とのコニュニケーションが始まります。
- Q. 最後に、生徒の皆さんに何かメッセージをお願いします。
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A. 一番大切なのは“好奇心”。単語や文法だけではなく、学習している言葉を話す人々の国民性や国についても関心を持ちましょう。またその国には、今どんな問題があるのか、日本ではどうか、とたくさんのアンテナを持つことが大切です。また、残念ながら最近ではヨーロッパの国々でも色々な事件が起こっています。そんな事件に巻き込まれないためにも、自分の身を守るためにも社会情勢に関心を配ることが必要です。 治安に関する情報を、その国の言葉で理解できることは、自分自身を守ることにもなります。留学やワーキングホリデイを考えている方は、ご自分の命を守るためにも言葉を習得しましょう。 言語は、新しい世界への扉を開く鍵のようなものです。荷物にならない道具で、磨けば一生使える道具になります。 Viel Erfolg! 頑張ってくださいね。