Cafetalk Featured Tutor Interview

Yumi W.

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Englisch Alltag

Yumi W. Tutor Interview

Q. Yumi W.先生、こんにちは。自己紹介をお願いします。

A. こんにちは!今年の5月から「英語」と「アメリカ手話」の講師をさせていただいているYumi W.です。高校生のときに留学して以来、大学、就職、結婚、出産、と19年アメリカに住んでいます。大学で手話通訳を専攻、日本語教育学を副専攻して、卒業後は大学で手話講師、手話通訳をしながら、プライベートで日本語、英語、手話を教えていました。 出産を機に仕事を辞めるまでは1日13時間ほど働いていまして、それが楽しくて仕方がないワーカホリックでした。 ですので、子育てのリズムがついて来たここ最近、子育てもしっかりやりたい、教える仕事もまたやりたい、とウズウズしていたんです(笑) 何か家でできることがないかと思っていたところ、既にこちらで講師をしている友人に、カフェトークのことを紹介してもらい、登録に至りました。今年の1月にミシガンに引っ越したのですが、その前は南西部にあるニューメキシコ州に住んでいました。アメリカは広いだけあって、州が違うと地勢や風土だけでなく、環境や住民の慣習にも違いがあるので、そういった差異を楽しんでいます。 日系アメリカ人の主人と、2歳の娘、11歳のワンコの4人暮らしです。

Q. 現在、アメリカのミシガン州にお住まいとのことですが、ミシガン州や住んでいる街について教えてください。どんなところですか?

A. そうですね、ミシガン州はアメリカ中西部、五大湖のうち4つの湖に囲まれた水資源が豊かな州です。 1880年代に自動車産業が誕生して以来、デトロイト周辺地域は自動車産業を中心とする製造業で栄えてきました。 デトロイトといえば経営破たんしたことで有名ですが、最近では景気も回復し始め、高層ビルが立ち並んでいます。 フォード、GM、クライスラーの本社や、米系日系の主要な自動車部品メーカーが多く点在しています。 冬は寒さが厳しく、最高気温が氷点下は当たり前。 私がこちらに来てすぐの2月には気温-24℃、体感温度-32℃という日があり、「こんなの人間が住むべき場所じゃない!」と友達に泣きつきました(苦笑)。でも一方で夏は緑が鮮やかで、色とりどりの花が咲き乱れる美しい土地です。 地元の人たちは ”It’s time to fall in love with Michigan again (またミシガンに恋に落ちる季節がやってきたわ).” とニコニコです。 NFL、MLB、NBAにNHL、主要スポーツというスポーツのプロチームが本拠地を構え、スポーツ観戦の盛んな州でもあります。 ミシガン外のチームが好きな我が家は、ほんの少し肩身の狭い思いをしています(笑)。 私が住んでいるのはデトロイトから車で30分ほどの郊外。 大手チェーンのお店よりも昔からあるローカルのお店が根強く生き残っている、愛国心の強い、古き良き時代のなごりを感じられる静かな町です。

Q. 料理やクラフト、音楽やダンスなど、多趣味とお伺いしました♪その中で特に今はまっている事はありますか?

A. 今はもっぱら子育てですね(笑) トライリンガルとして育てているので、言語教育はもちろんのこと、色んな場所に出かけ色んな物に触れさせ、とにかく色んな刺激を与えるよう努めています。外に出ない日は、時間割を決めて一緒に本を読んだり、ピアノを弾いたり、歌ったり踊ったり、絵を描いたり・・・気付くと、娘以上に私が真剣にやっていたりしますが(苦笑) 料理が一番の趣味なので、離乳食から始まり普通食になった今も、より健康的で、視覚的にも味覚的にも美味しいものを食べさせられるよう研究中です。娘も料理が好きで、最近は夕食の準備を手伝ってくれます♪後はミシガン探索ですね。まだ越してきて日が浅いのですが、夏の間がチャンス!とばかりに毎週末どこか新しいところに出かけています。コラムに書くネタに困りません (笑)

Q. プロフィールに”『間違うこと』大歓迎!”とありますが、先生のレッスンの特徴を教えてください。

A. そうですね・・・一言で言うなら「試着室」でしょうか(笑) 例えば、ご自宅のクローゼットやアパレルショップをイメージして下さい。「今日はどの服を着ようかな」「どんな服を買おうかな」と服選びをしますよね。友達とのランチだったり、お仕事だったり、お子様の授業参観、コンビニ、部屋着、結婚式・・・出かけ先や誰に会うかに合わせて服を選びます。それがデートだったら尚のこと!服を選ぶだけでドキドキ、いつもより真剣に悩んだり。服を選んだらクツやバッグもコーデして・・・でも、最初は何かしら失敗するもの。気に入って買ったスカートに合うトップスがなかったり、服のバランスはバッチリなのに自分に似合わなかったり。何を組み合わせるのが良いのか、何となく知識としてはあるけれど、いざ着てみると何か違う。そういったことを繰り返して、自分のスタイルを見つけるわけです。そのクローゼットやショップに並んでいるものが英語だと考えてください。実際に服を着て外出することを実際に英語を使うことだと思ってください。私のレッスンはそのアウトプットの練習の場、いわゆる「試着室」です。コーデした服を友達や家族に見せるような感覚をもっていただけたら、と思います。
生徒の皆さんが失敗したり間違うことを心配せず、とりあえずまず試着してみようと思える環境を提供し、そこから色々アドバイスをし、自信をつけていただいて、アウトプットにつなげるのが私の使命だと感じています。大学に勤めていたので、日本人の学生さんと知り合う機会が多かったのですが、皆さん口を揃えておっしゃっていたのが「頭の中のものをうまく言葉にできない」「うまく伝わるか不安で先生に質問に行けない」「笑われるんじゃないか心配」「グループディスカッションで発言ができない」ということでした。私もアメリカに来たばかりの頃は、まったく同じ理由で苦しみました。クラスメイトの輪に入れず、家でもあまり会話をせず、ただただ静かに繰り返す毎日に、いつの間にか英語を見るのも聞くのも嫌になってしまいました。留学をあきらめて帰国しようか迷っていた頃、素晴らしい友達との出会いがあって、そこから私の人生が変わりました。あの出会いがなかったら今自分はここにいないと思います。その友達というのが、日本の文化に興味のあった男の子で、学校が終わってから門限まで、週末も毎週のように会って、ただひたすら話し続けました。
彼が何か日本文化に関する質問をすると、私がそれを出来る限りの英語で説明する。それだけの繰り返しなのですが、彼のすごいところは、私が変な表現をしたり間違っても絶対に笑わず、私がわからない単語を辞書で調べたり、スラスラ話せず一文言い終わるのに時間がかかっても、途中で割り込んできたり私の代わりに文を終わらせたり絶対にしなかったところです。最後まできちんと私の話を聞いて、それから訂正が必要なところを教えてくれました。日本語を話せるわけでもなく、英語を教える経験もないただの高校生だったので、絵を描いたり身振り手振り自分なりの方法で、一生懸命に説明してくれました。おかげで、失敗を気にせず英語を使う場所ができ、むしろ失敗した方が得るものが多く、どんどん私の英語が上達、いつの間にか留学が楽しいものに変わっていました。彼が与えてくれた「安心してアウトプットする場所」つまりは「試着室」を、今度は私が生徒さんに提供したいと思っています。鏡の前でポーズを決めたり、ターンしたり、試着室では笑う人も評価をする人もいません。存分に試着と失敗をくり返して、どんどん力をつけていただきたいです♪

Q. 「思わず話したくなる英語」とは、どのように身につけるのでしょうか?(簡単でいいので、レッスンの説明を交えつつご説明ください^^)

A. 先ほどのクローゼットの例えを使うと「クローゼットの中身を整頓、充実させる」という感じでしょうか。クローゼットの中がガラガラだったり、似たような色や系統の服しか持っていなかったり、中身がありすぎてぐちゃぐちゃだったりすると、適切なものを選ぶことが難しくなります。あわてて手につくものをひっぱりだしても、それを着るべきかどうか迷ったり、しわしわになっていたり・・・それでは外出は楽しくないですよね。 英語も同じです。クローゼットの中身を量も質も充実させ、同時にきれいに整頓。最近のトレンド、実際に使われている生きた英語も取り入れることで、ルンルン楽しい気分で試着して、出かけたくなる。出かける用事がなくても出かけたくなっちゃう。「思わず話したくなる英語」を身につけられる、思っています。残念ながら、日本の英語教育は受験を目的とした紙の上でだけのものが多いように感じます。私の高校もそうでした。せっかくALTのネイティブの先生がいらっしゃっても、授業とうまく連動していないことが多く、いざ海外旅行に行っても何も話せなかったり、覚えていないことにショックを受けたり。せっかく文法分けし順序立てた良いカリキュラムがあるのだから、それを詰め込むだけで終わらせてしまってはもったいない! 私のレッスンでは、中学英語の文法と生きた英語をかけあわせます。同じあいさつにしても、実際に使われている色んなパターン、色んな状況での使い分けを説明して、それをくりかえし使って練習。文法1つとっても、色んな状況に置き換えてくりかえし練習します。生きた英語とかけあわせることで、何となくでも「あ、これ習ったよね。色んな表現があったな。どれを使おう?」と選択肢をひろげ、アウトプットすることを楽しいと感じることができるようになるはずです♪

Q. アメリカ手話(ASL)レッスンについて教えてください。ASLは、英語初心者の方でも始められますか?

A. はい、もちろんです! レッスンは日本語と英語、どちらでも行えますが、日本人の生徒さんには基本的には日本語でレッスンを行います。 ASLの単語も、英語と日本語で説明しますので英単語の練習にもつながるかもしれません。 ASL初心者も、英語初心者も大歓迎です♪ 日本の手話も同じですが、アメリカの手話にもいくつか種類がありまして、「ASL」というのは英語とは文法が似ても似つかない、一つの言語なんです なので英語の文法を知っていてもあまり意味がない、というのが正直なところです。 大きく分けると他に、英語の文法に忠実な「英語対応手話」、英語とASLの混成した「ピジン(pidgin)手話」があって(正確には、細かく分けると他にも色んなメソッドがありますが)、私のレッスンではASLの基礎を築き、後にどのメソッドにも対応できるような力をつけるカリキュラムになっています。 ですので、英語がわかって損はありませんが、全く英語がわからない方でも大丈夫です! アメリカでは聾唖者のことを障害者と見なさない、手話を一つの言語として認める動きがとても強いです。 手話には独自の文法があり、聾唖社会には独自の文化や慣習があります。 福祉の道具としてではなく、英語やドイツ語、フランス語を学ぶように、一つの外国語を学ぶという風に考えていただけると嬉しいです。 ベビーサインのクラスは、基本的に乳幼児が使える単語のレッスンですが、もう少し年齢が上のお子様でも十分に楽しんでいただけるクラスだと思います。 日本でも人気を伸ばしているベビーサイン、実はASLの単語、またはそれを簡略化したものなんです。 まだ口語でコミュニケーションが取れない乳児でも、簡単な手話だったらできる場合が多く、それによってもっと早い段階から意思の疎通が可能になるかもしれません。 私の娘は6ヶ月ごろに「ミルク」「ごはん」「もっと」「苺」「本」ができるようになったので、欲しい物が欲しい時にわかり、すごく助かりました。 でも「私たち親が助かった」というより、「娘がストレスを感じることが少なかった」ようでいつもご機嫌、ますます子育てが楽しくなりました♪ 2歳半になる今でも、手話は継続して教えています♪

Q. カフェトークの生徒へメッセージをお願いします!

A. 私は、中学校では「英語といえばYumiちゃん」と言われるぐらい英語が好きでした。英語に絶対の自信があり、いわゆる地元の進学校の英語科に推薦入学したのですが、英語科というだけあって英語が得意な生徒が多く、英語の勉強もハードルが高く、少しずつ落ちこぼれ、気づけば赤点しか取れないような成績になっていました。それでも中学の頃からの夢だった留学のため3年生の夏に渡米したのですが、いざ現地校に通うと、クラスメイトや先生の話すスピードが、日本の学校で習ったことの比ではないほど速く、聞いたこともないような単語、表現がどんどん。気づけば、高校のときより更に英語が苦手になってしまいました。あまりのショックから失声症になった時期もあったほどで、留学を途中であきらめて帰国しようとまで考えました。でも、家族の支えもあって何とか思い直し、前の質問でお話した親友との出会いもあって、また英語を必死に勉強しようとやる気を出すことができました。当時は電子辞書がなかったので、持ち歩いていたポケットサイズの辞書がボロボロになるまで、手当たり次第にクラスメイトに話かけ、色んなイベントに顔を出し、とにかく英語を話す機会を自分で作っていきました。でも、英語に苦労することがなくなった今気付くのは、買い物にしろ旅行にしろ、中学英語の文法が一番大切だということです。私が友達と苦労しながらも会話し、英語力を伸ばすことができたのは、中学英語の文法をしっかり叩き込んでいたから。もちろん、高校や大学に通ったり、就職をするのであれば、それ以上に複雑な文法も必要になってきますが、日常生活をするのには中学英語の文法さえしっかりしていれば困ることはありません。それともちろん、アウトプットする勇気!英語が好きだという気持ちも、英語が苦手だという気持ちも、どちらも体験しています。苦労して英語を身につけてきたからこそ、ただ英語を教えるだけでない+αを加えることができます。趣味の幅も広く、色々な分野に興味があり、話題の引き出しが豊富です。皆さんがリラックスしつつ楽しみながら、何か新しいことを学べるよう、わくわくする瞬間をたくさん体験できるようなレッスンを目指しています。 カフェトーク講師としてはまだまだ新参者ですが、英語の楽しさ、ASLの楽しさを皆さんにお届けしたいと思っています!レッスンでお会いできるのを楽しみにしています♪

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Yumi W.


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