Cafetalk Featured Tutor Interview

Ecco

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英語

Ecco Tutor Interview

Q. Ecco先生こんにちは。簡単に自己紹介をお願いします!

A. 中学一年生で英語をはじめたときから,「ビートルズの歌がそのままわかるようになりたい!」「知らない世界に出てみたい!」というささやかな野望(?)を持って、英語好き少女になり、そのままミドルになっちゃいました。仕事、子育て,アメリカでの生活、と色々ありましたが、人生の色んな段階で、英語をやってきたことが一つの柱となっています。15年もアメリカに住んでいたので、英語を話せるのは当たり前,と思われてしまうかもしれませんが,実際にはアメリカで空気を吸っているだけでは英語は上達しません。私の英語は主に最初の6年間で18歳で英検一級に受かるまでの学習が土台となっていますので、日本にいて英語を学習される方にシェア出来ることも多いと思います。大学時代,國弘正雄先生の「異文化に橋を架ける」いう本を読んで感銘を受け(内容は今ではすっかり忘れたのですが)、この言葉を私の人生のテーマの一つにしようと思いました。そして、その時その時の状況に応じて、翻訳、通訳、児童英語及び英会話指導、日本語指導、姉妹都市のボランティア等々、このテーマに基づくことをしてきました。アメリカからの帰国後、このCafetalk で講師をはじめさせていただいたのもその活動の一環です。

Q. 2011年までアメリカにお住まいだったんですね。アメリカでの生活について教えてください。

A. 主人の仕事の関係で1996年から2011年までテキサス州の郊外に住んでいました。はじめは広々とした大地や空に感動しました(すぐに飽きましたが,,)。15年を振り返ると3つほどフェーズがあったと思います。先ず第一は生活を立ち上げ、英語がほとんど話せない11歳,13歳の子供たちの手助け中心の段階。主人と手分けして宿題を見てやったり、学校に出向いて日本のことを話したり、先生方とミーティングをしたり、、。大変ながら何もかもが新鮮でした。地元の女性達のクラブでいろんな文化的な活動を企画して楽しんだりもしました。第二段階ではグリーンカードも取り、地元の企業でアルバイトしたり、日本語クラスのボランティアでお手伝いしながら教師の資格を取るべく勉強したり、コミュニティーカレッジでスピーチ,コンピューター、スペイン語、アート等のクラスを地元の学生に混じって受けたりしていました。第三は、日本語教師の資格を取り、片道40分を運転してハイスクールで教えることが中心になっていた段階です。そしておまけは最後の数ヶ月、できるだけたくさんの所を旅行して回ったり、コミュニティーカレッジでスティールパンのクラスを取り、コンサートに出たり、と、これまでできなかったことを楽しみました。たくさんの人達にお世話になりながら、充実した15年を送ることができました。

Q. アメリカでは教師やボランティア活動等をされていたそうですが、何か心に残るエピソードはありますか?

A. ハイスクールで教え始めて2年目、日本に帰国される友人から浴衣を数枚頂戴したので、ボランティアの方々に手伝っていただいて生徒達にそれを着せて、「盆踊り」を教えることにしました。私のいたテキサス州での外国語教育は4つの”C”(Communication, Culture, Connection, Comparison)をカバーすることが求められていましたので、言葉だけでなく文化も学べ、自国の文化と比較もできるということでボスがこのアイデアを気に入ってくれて地元の新聞社の記者までよんで、写真入りで新聞に載せてもらいました。よくわからないまま、浴衣を着せられ、踊りの輪にいれられた校長先生(女性)の顔は少しひきつっていましたが、、。又、毎年、地域で日本語スピーチコンテストを開催していたのですが,賞を取った優秀な生徒の思い出もさることながら、他の教科にはほとんど興味を示さないような男の子が、課題の詩をしっかり暗記して、当日は黒いシャツとスラックスでびしっと決めて出場してくれたのもいい思い出です。結果は予選落ちでしたが、頑張ってくれたことがとても嬉しかったです。アメリカでは、ミドル、ハイスクール向けの英語、ESOL, 日本語3つの教員資格を取りましたが、そのプロセスで、いろんな言語の先生のクラスを参観させていただいたり,こちらが参観されて色々とコメントを受けたりしたこともとてもいい経験になりました。また、学校の研修の中で、著名な講師の方々の外国語教育のワークショップも色々と受けさせていただけたのも有り難かったです。

Q. ラジオ英会話で英語を勉強されたそうですね。そもそもラジオ英会話を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

A. 中学に入った時、母がラジオの「基礎英語」を聞くことをすすめてくれ、そのまま毎年レベルをあげて,高校でも「ラジオ英会話」を聞いていました。そして、お便りコーナーに「ラジオ英会話」を使った勉強会の誘いを見つけ,友人と二人で入会しました。毎回、スキットを覚えてロールプレイをし、一分間スピーチをするという内容でしたが,神戸に外国船が入ると案内ボランティアに行ったり、会場のチャーチに来ている外国の方と話したり、そんなこともしながら英語のリズムが身体にしみ込んでいったように思います。特に、受験英語と並行してそういう学習をしていったので、車輪の両輪のように英語の力をつけることができたと思います。ですから、今、中学、高校生の方にもラジオ語学講座は是非お勧めしたいです。

Q. 先生の人気レッスン、『「ラジオ英会話」を使い倒そう!』について教えてください。このレッスンはどのように行われるのでしょうか?ラジオ英会話を始めたばかりでも大丈夫ですか?

A. 「ラジオ英会話を使い倒そう!」のレッスンは、基本的に「ラジオ英会話」を使って学習されるのに「伴走」するようなものです。一時間のレッスンで,はじめは最近あったこと等をフリートークでwarm upをし、普通一週間分(4回分のダイアローグ)のおさらいをしていきます。出来る限り英語で行いますが,必要に応じて日本語も使います。少し難しそうな場合は、文法や発音の説明を足して、余裕がありそうなら、違う表現で言い換えてもらったり、その表現を使って文を作る練習をしたり、と、噛み砕いたり肉付けをしたりしていきます。なじみの薄いイディオム等は、記憶にとどめやすいように、それが出てくる歌やyoutube のサイト、画像等をご紹介することもあります。又、レベルや必要性に応じて、特に役に立ちそうな表現や文を選んで、次回までにこれを覚えるよう練習しましょうと話し合います。余力があれば、その表現を使って次回に1,2分のsmall talkをしていただきます。最近あったエピソードを、習った表現を使いながらとてもうまくまとめて下さる方もいらして、感心することもあります。このように、はじめてこの番組を聞く人も、すでにかなり力のある方も、できるだけ幅広く対応出来るよう心がけています。

Q. プロフィール内に英語の体力作り…とありますが、ラジオ英会話以外におすすめの英語勉強法はありますか?

A. 帰国直後は、書店に行ったら本当にたくさんの教材があり,「うわ~!」と嬉しくなったのですが,その一方で,「こんなにあったら目移りして大変だな」と思うようになりました。あれこれと手を出すよりも,これ、と決めたらじっくり腰を落ち着けて「しゃぶりつくす」、そういう感じがいいと思います。その為には、簡単な文の「音読」がおすすめです。できれば「ラジオ英会話」のテキストも、ほとんどそらんじられるくらいに読み込むのが本来は理想だと思いますが、ご自分にあったレベルのテキストでもいいです。オンラインのStudent Tmes や Japan Times の記事やエッセイなども、すでにニュースの内容が日本語で頭に入っているので、取っ付きやすくいいのではないかと思います。かねてから、この「音読」を中心にして、ワンランク上の英語に脱皮する、というコンセプトのレッスンをしたいと思っていましたので,この度新しく開設致しました。こちらの方も是非ご覧になってみて下さい。それから、よく言われることですが、通勤や散歩の途中でも目に入るものを片っ端から頭の中で英語で表現して行くという作業も英語で表現する力をつけてくれます。これなら、目と頭があればどこでも出来ますね。是非おすすめです。

Q. 最後にカフェトークの生徒へメッセージをお願いします!

A. 英語力をつけることは近年益々必要となっていますが,オンライン学習をはじめ,手軽に学習出来る方法はいくらでもあります。一昔前なら、手に入らなかったようなスピーチやレクチャーの動画が、クリック一つでただで見られるなんて素晴らしい時代だと思います。Cafetalkも、生徒にとっても講師にとっても、融通のきく、利用価値の高い手段だと思います。語学をマスターする為に大切なのは楽しむことと続けること。自分にあった勉強法をみつけたら、それをじっくり続け,できればToeicや英検なども目標に掲げて、たまには海外に出てみたり,メリハリをつけて英語学習を楽しんで下さい。きっと人生の幅が広がりますよ!単にToeicの点数を上げる為だけに嫌々英語を学習するのではもったいない、、。いつか、「英語をやっていてよかった!」と思う日が来るはずです。これから頑張ろう!という皆さんに、エールを送ります。

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