A. 私は神戸で育ちました。クラッシックなインターナショナル・コースの併設された学校で3歳から過ごしました。ヨーロッパからいらっしゃった修道女の方々にとてもかわいがっていただきました。校内の一角にあったカテドラルでは、ウンベルト・エーコ原作で、ショーン・コネリー主演の映画にもなった「薔薇の名前」と同じ茶色の僧衣の方々を見かけることもありました。今でも違う街に行くと北側が「山」で南側は「海」だと思ってしまいます。
A. 私のヨーロッパ滞在歴は12年になります。短期のスイス・ホームステイなどをいれますとそれ以上になります。フランスではロワール川沿いの古城のある街で学校に行きました。スウェーデン・イギリス・オランダにはVolvoから転勤しました。スウェーデンでの滞在が一番長く10年に及びます。スウェーデンの大学(ヨーテボリ大学と現リンネ大学・旧ヴェクシェー大学)を卒業しています。社会科学の学士号を持っています。専攻は歴史と情報科学です。私のお気に入りの街はスウェーデンのヨーテボリです。日本の「五稜郭」と同じ「星形要塞」を基盤として作られた街です。エルヴスボリといいます。観光ボートに乗ると400年前のこの街の姿を垣間見ることができます。
A. 私は本を読むこと、調べものをすること、分析をすることが大好きです。またこれらの結果を様々な言語で書いてみたり、レッスンをご提供する際の資料にしたりしています。私の趣味は「歴史をひもとくこと」です。古代文明から現代まで、世界各国の歴史について勉強します。テレビで新しい発見についての学術的ドキュメンタリーを見るのも大好きです。
A. 私が言語に興味を持ったきっかけは、いとこなのに、親戚なのに、言葉の通じない人々が身近にいたことです。私にとっては言語は「興味」であると同時に「必然」でもありました。言語は基本的法則「文法」と多くの「例外」で成り立っていると思います。また言語は「生きていて常に進化」しています。とても興味深いものです。日本でも最近スウェーデン語独習本を見るようになりましたが、実際に現地で人々が生活するうえで使用する「言語」とは音も、語彙の意味もかけ離れています。このギャップを埋めるお手伝いをできたらと思っています。
Q. 生徒の皆さんの英語やスウェーデン語を上達させる秘訣や教え方について教えて頂けますか?
A. 英語もスウェーデン語も、「読む」「聞く」「書く」「話す」から成り立っています。スウェーデン語は少し特殊な言語です。英語と同じくヨーロッパの言語ではありますが、英語と違い「学校で慣れ親しんだ音・単語」を発達させるのと少し違います。ことに、スウェーデン語はその話す時の「歌う調子」(プロソディ・韻律といいます)がないと「一生懸命本を読んで勉強したのに通じない!」ということになります。スウェーデン語の上達に関しましては、出来るだけすこしずつ、毎日たとえ15分だけでもいいから、スウェーデン語にふれることを心からお勧めします。英語もそうなのですが、毎日の積み重ねが大事なのはどの言語でも同じかと思います。また毎日少しずつ努力を重ねると語学は着実に身に付き、より良いものになります。時に「どうしたらもっと速く語学を習得できますか」とのご質問をお受けしますが、英語でもスウェーデン語でも「毎日少しずつ」が一番の近道だと信じています。
A. レッスンは様々なレベル・目的をお持ちの生徒様を想定してプランを作っています。しかし同じレッスンでも、生徒様のご希望・目的・課題・環境により、一つとして「全く同じ」内容の授業にはなりません。それぞれの生徒様の得意な分野を足掛かりとして、スウェーデン語独特の名詞・動詞・形容詞の活用や語順を、できるだけストレスのかからない形で習得サポートをできたらと思っています。英語もスウェーデン語も同様ですが、日本語にはない「冠詞」「名詞の複数形」「動詞の活用」「語順」があやふやになるだけで、自分の言いたいことの半分も、現実には相手に伝わらないことがままあります。とはいえ「楽しい、面白い」と思えない学習形態は上達につながりませんので、できるだけ頭の中で「今、学習中の課題を、現実に使用するシチュエーション」を想定しながら、生徒様とご一緒にレッスンをすすめていくように心がけています。限られた時間の中でのレッスンですが、「今日はこれがわかった!今日はこれが言えるようになった!」と思っていただけるようなレッスンを心がけています。