お子さんに本をすすめるとき - 幼いころ

Weekly Topic: Children's Books for Recommendation

Shibashiba

お子さんにどんな本をすすめたらいいかというのは、そのお子さんひとりひとりによって違うわけですから、「この本がいいですよ」と言うのは難しいですね。

年齢によってももちろん違いますが、同じくらいの年齢でも、興味や感じ方は驚くほど違います。同じ親から生まれた兄弟でも、姿かたちは似ていても、好みがかけ離れていることもあります。

誰でも「夢のあるお話」を読まなければいけないということでもありません。物語には興味を示さず、図鑑を見るのが大好きな子もいます。そのようなお子さんでも、年齢とともに物語を読むようになることも。

まだひとりでスラスラ読めない幼いお子さんなら、まずは大人が一緒に見たり、読み聞かせてあげますよね。その時、聞いていないように見えても、何も言わないで読み続けましょう。「全然興味ないのかな?」と思っていると、思いがけず的を得た質問をしたりして、びっくりすることがあります。幼いお子さんは、おもちゃをいじったり遊んだりしながら聞くのが当たり前のようです。

一緒に読んだ本をその辺に置いておくと、ある時ふと手に取って、ひとりで夢中で読んでいたりします。そうなったらしめたもので、決して邪魔をせず、そっとしておきましょう。その間、大人も邪魔されずにすみますよ。

次回は、もう少し大きくなってからのことを書きます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Shibashibaは、英語、フランス語、日本語のほか、読解力と文章力のレッスンを提供しています。その人ひとりひとりに合わせ、丁寧なご指導を心がけています。


This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

Comments (0)

Login to Comment Log in »

from:

in:

Mostrar categorías

Language Fluency

Japonés   Native
Inglés   Fluido
Francés   Fluido

Ranking de artículos del tutor

  • おもしろいフランス語表現 - よく舐められた子熊?!

     Un ourson bien léché. フランス語を直訳すると「よく舐められた子熊」実は、しつけの良い子、お行儀のいい子という意味です。 母熊...

    Shibashiba

    Shibashiba

    0
    5678
    2020-06-30
  • 「一寸の虫にも五分の魂」-私が好きな日本語の言葉

    子どものころから好きな言葉。「一寸の虫にも五分の魂」簡単に踏みつぶせるように見えるかもしれない。でもね、どんな小っちゃな虫にだって魂はあるんだよ!「魂」とは、死後の魂のことではありません。精神力とか...

    Shibashiba

    Shibashiba

    0
    5443
    2020-07-15
  • フランス語のことわざ - Qui ne tente rien n'a rien.

    直訳すると「何も試さない者は何も得ることがない」というフランスのことわざ。15世紀ベルギーの哲学者の言葉「サケを釣るには小魚を手放さなければならない」が元になっているという説も。日本の、というか中国...

    Shibashiba

    Shibashiba

    0
    5184
    2020-08-30
  • ベルギーの詩人、アンリ・ミショー

    好きな詩人と聞かれるとちょっと困ってしまうけれど、今回はアンリ・ミショーを挙げようと思います。   ミショーは19世期の最後の年である1899年に生まれ、1984年に没したベルギーの詩...

    Shibashiba

    Shibashiba

    0
    5172
    2020-07-30
« Back to List of Tutor's Column

Got a question? Click to Chat