「自分の存在価値を無意識に貨幣や収入の有無で測ってしまう」資本主義社会の呪い

Mikaloha

タイトルを書いただけでブルブルと震えてしまいました・・(汗汗脇汗)

このタイトルを見て、すぐにピンときた方は普段のご自身の感覚や再認識、答え合わせだと思ってこの記事を読まれて見てください。

「何言ってんだこの人は?」と感じた方は今はすべて理解ができなくても、納得できなかったとしても、ほぼ99%の確率で「この先生きている限り、いつか直面せざるを得ない問題」だと思いますので、頭の片隅に入れておくだけでも大丈夫です・ちょっと目を通してみてください。

 

れからお話をしていく私はどんな目線から世界を見ているのかというと、特別な経済学の専門家ではないですし、セレブでもなく、大資本を扱っている資本家や大富豪でもありません。

 

22歳くらいまでごく普通の学生生活を送り、卒業し就職をして今は独立して個人事業をこじんまりと営んでいます。おかげさまで小資本・ゼロからスタートした事業は小さい規模ながらも少〜しずつ売上も上がり、確実に成長はできています。

贅沢に興味がないので、自由に仕事をする時間を選べ、旅行や遊びのために必要な分以外の生活は至って質素です。

本格的に社会人になって5年経ち、これまでの仕事柄で日本国内の年齢層20歳〜80歳くらいの5万人以上の方々とお話する機会がありました。今でも多くの方々の生活や価値観、人生のストーリーに触れる中で実践を通して学び、経済学やお金の勉強などをちょっとずつ学んでいる最中です。
 

そんな等身大の私から「現代の仕組みって一体どーなってるんだ?!」の謎を解明し、この社会の中で苦しまず自分らしく生きていくためのヒントとなる考え方をお伝えできればと思います。

 

これは、自分に対してかけている呪いに限ったではありません。
他人に対しても同じような物差しで世界や人を見ていないか?

ぜひ振り返る機会になれば幸いです。

※この記事では、資本主義社会の構造自体を批判するものではありません。

 

 

資本主義の基本的な考え方

 

みなさんお金は好きですか?

 

・家族やパートナーが稼いだお金
・自分で稼いだお金稼いだお金
・働いていないけどもらえたお金

 

お金にも色々な種類がありますが、総括してお金とは

 

「人が社会や誰かに何かしらのプラスとなる価値を提供した形を具現化したもの」

 

と言えます。経済活動の中で「より効率よく資本を増やし続けた人・・世の中で求められているサービスや商品、価値をたくさん提供し続けた人」がどんどん資本、すなわちお金を持っていられるという仕組みが、現代社会では成り立っています。

 

資本主義は江戸時代末期〜明治時代から欧米化ら持ち込まれた資本主義システムを導入し始め、歴史としては150年前からと意外と浅いです。そこから戦争や日本の労働人口の増加など、様々な条件が重なってこれまで発展してきたわけですが、ここではその詳細は割愛します。

 

とにかく明治・大正・昭和・平成・令和と時代を超えて、今のところ日本社会の全体の大枠は、資本主義システムで動いていると考えておいてください。

 

私は、義務教育などの学校ではあまりお金の勉強をした記憶がないのでこれは社会に出てからしっかり根付いた考え方なのですが、この考え方ってどれくらい認知されてるんでしょうか?ちょっと気になります。

 

ここからちょっとそんな資本主義社会の中で生まれ育った平成の子供として、個人的な例を出していきます。

 

この社会システムの構造を知るまでは、とにかく自分が欲しいものややりたいことの自由をえるためのモチベーションとして、バイトをしてお金を稼いでいました。実家にいたので、家賃や食費はかかりません。幸い教育熱心で愛情ある家庭環境ではあったので、正直生きている中で飢えや命の危険を感じたことはありません。

 

今思うとそのままでいれば世間知らずではありますが、恐らく精神衛生上は最も安全で怖い目にも合わなさそうな生活を続けられていたでしょう。

 

特に、問題のない家庭環境で親元にいると

 

・健康に生きていてくれるだけで愛情を注がれる
・家庭内で働かなくても、食べさせてもらえるのは当たり前
・「食べる」「遊ぶ」「欲しいものを買う」など消費することがベースな生活

 

特別裕福な家庭ではありませんが、おおよそ一般的な日本の生活水準だと、こんな感じになるのは自然かと思います。

 

 

社会人デビューした途端に放り出される資本主義社会という戦場

 

ところがどっこい!
就職したり起業したり手段はなんでも良いのですが、今まで散々「生きているだけ、勉強してるだけでいいのよ〜!立派ねえ〜!」と育てられた子供達は、150年の歴史を重ね、さらに強固に成熟しきった資本主義社会という戦場にいきなり放り出され、

 

「新しい価値を生み出せ!」
「生産性を上げろ!」
「効率とスピード!」
「1時間あたりのあなたの価値はいくら!」
「!!!」

 

みたいな感じの資本主義仕様の扱いを受け続けるわけです。ちょっと極端に言っていますが、それを言葉にしてくる人もたまにいますね(笑)いきなり生活がハードモードにチェンジします。
※もちろん全ての会社や人がそうだということではありません

 

そして、今まで戦場の外にいたピュアで真面目な若者たちはそれをもろに真っ正面から捉え・・「???!」若干混乱しつつも「社会ってこういうものなんだ・・!」とその社会に適応しようと頑張るわけです。

 

 

仕事の成果と人間の価値はイコールではない

そんな風に、資本主義社会に適応されまくっている大人たちに感化され続けているといつの間にか

 

「仕事で価値を生み出す自分」
「人間として生活している自分」

 

この2つの境界線が曖昧になり、なんだか一体化してきてしまう人がどんどん増えてしまいます。

 

社会活動・・若くて体力がある人が率先して周りの人や社会のために働くことは、地球の自然災害や外敵から身を守る、豊かな生活を送るために動物、人間の本能や長い歴史を振り返っても別におかしなことではありません。

 

本来、その社会活動は誰かから強制をされるものではなく、子供や体が動かない人、弱い人を、たまたま健康で力のある人が助け合って成り立つ社会構造だったはずなのです。

それが、いつの間にか「稼げないやつはダメなやつ」「お金がない人は役に立たない」などなど・・

「特別な条件付きの自分や他人」ではないと受け入れられない社会って、結構怖いと思いませんか?

 

そして、周りからそんな圧を受けることに加え「自分で自分にも圧をかける」・・

 

○○な状態じゃない自分には存在価値がない」なんていう呪いを自らかけてしまうのが普通な社会って、物質的には豊かだったとしても、何だか殺伐としていて寂しくないですか?

 

世の中には短時間で効率よく世の中に価値を作り、広めることが得意な賢い人もたくさんいます。

 

高度な教育を受け、無事エリート街道を歩み生活に困ることや資本主義社会のなかでの価値観に生きる多くの人から受け入れらる現状に感謝の気持ちも必要です。

 

ですが、社会の全体像を少し広角の目で引いてみると様々な事情から社会活動にどうしても参加できない方はたくさんいらっしゃいます。

 

・DVや育児放棄など家庭の事情が深刻だった方
・もともと体が弱く、病気がちな方
・精神的な疾患を抱えている

 

大変そうだな・・と他人事に感じるかもしれませんが、これだけ言えるのは、そんなあなたも100%歳を取り、いつか若い人ほど体をたくさん動かして働けなくなる時はやってきます。

ある日突然、大きな病気にかかってしまう可能性だってゼロではありません。

ご自身が、または大切な家族やパートナーが弱い立場になったとき、もし「お金を生み出せない人は存在価値がない」と常日頃から考えていたとしたら、ものすごく苦しむであろうことは、想像できますよね。

 

 

毎日を健康に生きること。食事をし、寝て、遊ぶ。

人間の本能に乗っ取った基本がある上で、余力がある人は社会やコミュニティー、誰かのために働いて何かしらの価値を生み出す。

恐らくこれが健全な資本主義であるはずなのですが、どうも何も知らない人たちがその副産物の餌食になってしまっているように感じてしまうのが、今の社会の実情なのではないかと思っています。

 

「自分のエゴのために人を利用する」
「もう十分足りているのに、もっともっとと欲張る」
「精神的な渇望を全く的外れなもので満たそうとする」

 

ご自身がこのような状態に偏りすぎていないか?
周りでこのような状態になっている人から、悪い影響を受けてしまっていないか?

どうか頭の片隅に止めておいてくださいね。

 

 

最後に

人は誰しもが生きているだけ、生まれたその瞬間からたくさんの可能性を秘めています。

本来の実力を正しく見ようとせず、自分で自分の可能性に蓋をしてしまわないようにしてください。

自分に対してではなく、無意識に他人を社会の勝手なイメージや偏見のフィルターを通して見るのではなく、自分自身の濁りのない目で判断してみてください。

 

迷った時は、信頼できる方に頼ってみてください。世界に味方が誰もいない・・なんてことはありません。一歩踏み出すためにも、ぜひ勇気を出して声をかけてみてくださいね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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