【どうする?英検対策?】 第3回:何のための英検かを考える-2

bananafish

「進学に活かす!中高生のための英検。」
 
こんにちは。講師のbananafishです。
 
ライティングに注目した英検対策レッスン新設にあたり、
コラムにて英検に取り上げていくことにしました!
 
前回は、5級・4級に挑戦する中で意識したいこと、一般的に示されている英検各級の指標を軸にした見解として、合格するために必要な力、対策を進める中で伸ばしていきたい力を中心にお伝えしました。
 
今回は、
 
3級・準2級・2級
:学校現場で本格的に英語学習に取り組む段階で目指したい力
 
に注目します。
 
「進学に活かす!中高生のための英検。」
 
3級・準2級・2級の指標は、
身近なこと、日常生活に関する話題、社会性のある内容に関することについて、
英語で理解、表現できる。
 
出題は、
身近なテーマから、海外の文化、教育・科学に関するアカデミックな内容、医療・技術など社会性のある内容を含む幅広いテーマ
 
となります。
 
出題難易度の目安は、3級が中学卒業程度、2級が高校卒業程度となっています。
 
前回、5級・4級に関しても触れましたが、
出題目安は、学校授業で本格的に英語学習に取り組む中で、身に着けるべき力の目安であり、学校授業で身に着けた力を確かめるための英検受験は本来であれば不要と考えますが、中学生になると学校試験や模試など入試を見据えた成績順位という考え方が何かと存在感を増してくるので、各級に合格することで、安心感や自信につながるというメリットはあると思います。モチベーション維持として、上手に活用していきたいです。
 
ただし、こちらも、5級・4級を目指すのと同様、落とし穴の存在を理解し、上手に飛び越えることで、価値ある英検受験をし、英語学習の経験値につなげていきたいです。
 
あくまでも、英検に合格する力、学校成績を上げる力、高校入試・大学入試に対応する力は、全く別物だということです。
 
最近では、私立高校や大学入試で英検の合格実績が直結するシステムを採用する学校が増えてきているのは事実です。ただし、まだまだ、限定的な導入であり、英検ありきで受験を考えるのは本末転倒であることも事実です。こどもたちにとってどの学校に通い、どんな仲間を手に入れ、どんな生活を送るのかは非常に重要な選択です。いろんなことを考慮したうえで、学校選びをし、その学校に入学するための作戦として、英検が活用できるのであれば、是非、選ぶべきです。なぜなら、英検合格はほかの入試形式と比較し、テクニカルに楽な選択肢だからです。
 
3級・準2級・2級の合格するだけであれば、
学校授業で身に着けるべき基本的な文法事項を身に着けたうえで、
英検独自の語彙、長文テーマに関する耐性、作文の練習を視野にいれた過去問トレーニングに1か月ほど集中して取り組むことで合格できます。
 
リーディングでは、
前置詞を伴うイディオムなどリズムで解くには難しく、ある程度の知識増強は必須となる語彙問題が増えますが、基本的に選択肢の単語の意味は、全て明確に違う単語であり、イディオムに関して全問失点する前提で、長文読解でカバーすることも難しくありません。
長文読解の設問に関しても、パラフレーズされることはあっても、選択肢それぞれの違いは明確であり、本文の内容把握を厳密にできていなくても、正解できる出題がほとんどです。
 
リスニングについては、2級となるとさすがに、スクリプトも長くなり、それなりに英語を聴く力が必要となりますが、特別なトレーニングというよりは、過去問を軸にした基本的なトレーニングをすれば十分に対応できる出題です。
 
3級からはライティングが必須となります。
英検に頻出するテーマに関して、基本的な英作文のトレーニングをすることで対応できます。
 
スピーキングについては、
発言内容に関しても、発音、アクセントに関しても、ライティング対策として音読を取り入れることにより、大部分をカバーすることができます。
英語自体の課題を克服することよりも、初対面の人とアドリブで会話する緊張感や、英語を話すことの恥ずかしさなどを克服することの方が難しいといえます。
 
基本的に、語彙の大幅増加と、文章の長さに対する難易度を克服することで、合格できてしまう内容なのです。
 
もちろん、出題される語彙や長文に用いられるのは、中学や高校で学習する文法を用いた文章です。しかし、単語と単語がどういうルールで組み合わされているのかといったいわゆる文法理解の力を問われるシーンはほとんどないのが現実です。
 
中学の早い段階で3級~2級に合格していても、学校の定期試験で必要となる文法理解の力、学校の成績を上げることが出来る力が身についていないケースが多い所以です。
 
英検合格という目標設定だけでは、指標となっている中学・高校卒業程度の英語力を身に着けるには十分ではないということになってしまうのです。
 
同じ合格を目指すのであれば、学校授業で問われる文法理解の力、その先の入試で発揮できることができる総合的な英語の力を身に着ける中での、自信と安心感という切り札として合格を目指して欲しいなと考えています。
 
次回は、
 
準1級・1級
:学校現場での学習では物足りなさを感じ、より高みを目指したいと感じている段階で目指したい力
 
についてお伝えします。
 
お楽しみに!
 
【英検特化レッスン】
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● 英検対策【コーチング】:準1・1級合格を目指して!
 
● 英検対策【解説】:徹底質問対応!
 
● 英検対策【添削】:ライティング強化!
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This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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