先日は海辺へ行きましたが、来週は山に登る予定の
日英バイリンガル講師の スティーブン 孝之 シャレット です。
過去のコラムはこちら
【保存版#02-1】ネイティブがTOEICを受けたらどうなる?! (3話完結予定)
【保存版#02-2】それでもTOEICを受けますか? (3話完結決意)
第二話の続き、レッスンの価値について考えてみたいと思います。英語学習を(オンライン)レッスンで行うメリットというのは、TOEIC対策に限った話ではないと思うので、本日は、英語及び語学学習全般について、レッスンを受講する価値は何かを考えてみたいと思います。
前話の最後に触れた独学の定義ですが、義務教育期間を除いて、誰かの指導を仰がず、独力のみで語学を習得すること、とします。
インターネットや格安航空等の普及に伴って、英語学習系チャンネルや、海外のドラマなどを手軽に見ることができ、また、海外の方と交流する機会が容易に持てる現在においては、限られた教科書や参考書しかなかったであろう30年前とは比較にならない程、独学で自然な英語を学ぶ環境に恵まれているのではないかと思います。実際に、語学教室に通わず、様々な方法で高い英語力を身につけた方の成功談も耳にします。これはとても素晴らしい事だと思います。
では、このような状況の中で、レッスンで語学学習をするメリットや価値はどこにあるのでしょうか。
実は、このコラムシリーズの最終話を書くにあたって、結構な時間を要してしまったのは、自身の心境の変化が関係しています。
数ヶ月前から、私もカフェトークで、全くの初心者としてフランス語を習い始めたのですが、この経験がなければ、レッスンの最大の価値は「『アウトプットの練習』一択だろ!」(足すとしたら、モチベーション維持)と言い切っていたかもしれません。なぜなら、他のトレーニングは、その気さえあれば、独力でも可能だと思えたからです。
しかし、いざ自分がフランス語を学び始めようとした時、すぐさま巨大な壁にぶち当たりました。学生が学校のカリキュラムで語学を学ぶのとは事情が違い、大人が何かを学び始める時は、方法に選択肢が無限にあります。はて、どの参考書を使おう?(amazonでレーティングのいいものを選ぶ?) というか、そもそも、何から始めたらいいのだろう・・・という悩み。始めることは簡単、続けることは難しい、とは薄々分かっていましたが、始めることすら難しいことがわかったのです。
現在は、基礎からフォローアップして下さる先生のレッスンを受講し、先生が用意してくださる独自の教材に沿って学習しているので、参考書迷子から見事脱出し、先生の独特のメソッドを信頼してフランス語への情熱を燃やしています。
と言う訳で、前言撤回、レッスンの価値は、本当に多義的なものであり、それぞれの生徒さんによって異なるという結論と自身の視野の広がりを持つに至りました。このような学びを得ることができ、カフェトークで生徒の立場となった事を、本当に良かったと実感しています。
最後にTOEICに戻ります。
私のレッスンでは、TOEICの対策、またビジネス英語を学びたい方には、TOEICの対策本を使用していますが、私が、TOEICのテキストにおいて良いと感じるのは、ビジネスシーンを舞台にした、とても自然で、実際に使われる英語表現が満載であるという点です。
ひと昔前(今もかもしれませんが)、いわゆる「教科書英語」と揶揄された、ネイティブから見ると、「笑・・・こんな表現は実際にはしない・・」という印象は受けません。文法書などは、文法を解説する為の例文を載せているので、多少不自然な英文になるのは理解できるのですが、これを英会話の中でそのまま使うと、違和感満載になってしまうケースを多々見受けます。しかし、TOEICのテストや教材は、あくまでも実際に使われているネイティブ感覚の例文で構成されており、1冊の教材をしっかりとやり込むだけでも、相当に勉強になると思います。
私のレッスンでは、教材の解説欄には書かれていない、テキスト内に散りばめられた、ある種の「ポイント」を教えることに注力しています。説明が難しいですが、日英の文化の違いを踏まえ、バイリンガルならではの視点を持って、TOEICのテキストを解剖し、生徒の皆さんに、お、この1冊ここまでの発見、収穫ができるんだ!と思ってもらえるように心がけています。
<おまけ>
三話にわたって、フランス旅行中のサムネイルを使ったどうでもいい理由を明かします。私の「TOEIC・英検のレッスン」のサムネイル写真は、フランスのとあるカフェで勉強している若き日の姿だから!です。
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