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Cafetalk Tutor's Column

Tutor Leco 's Column

発音向上のコツ 脳と口の動きをつなげる 習慣作り 

2024-03-20

外国語学習で、何か表現を習った時、すぐにその表現を使ってみたいと思ういませんか。
ですが、その思いとは裏腹に、上手く言葉が出てこなかった、発音できなかった。
頭の中ではこんなに話したいと思っているのに…どうして上手く話せないんでしょうか?

言葉を発する行為は、脳と口の共同作業と言えます。
最初に「外国語が話せたら素敵だなぁ」と脳は考えます。
そこで、レッスンを調べてみたり、本を買ったり、ユーチューブで動画を見たりします。
こうして、脳は、学びたい外国語に対して少しずつ知識を増やしていきます。
知識がちょっと増えると、じゃあ話してみようかなと思い始めます。

ここで、初めて、外国語を発話するために、口や舌を動かすことになります。
私たちの口は、急に脳から「このフレーズ言って!」と指令を出されます。
急な指令で、更に今まで一度も発言したことのないフレーズだったため、
私たちの口は戸惑います。

そして、口から出てきた音は、何とも言えない音になります。
結果、私たちの脳は、「何でこんな発音なの?」と失望してしまいます。
でも、失望したところで外国語学習を絶対にやめないでください!
 毎日少しでも発音すると、必ず口は発音しやすくなってきます。

毎日発音を続けることは、言い変えると、
「口の筋肉に、外国語を話す時はこういう風に動くのだよと教えること」です。
口を動かす練習によって、考えるよりも先に、口を動かす仕組みを作ります。
英語では、この仕組みを、muscle memoryと呼びます。
Cambridge Dictionaryでは、muscle memoryは以下のように定義されています。

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muscle memory
the ability to move a part of your body without thinking about it,

learned by repeating the movement many times

<日本語 訳>
考えずに、体の一部分を動かす能力。
動きを何度も繰り返すことによって習得する能力。

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例えば、新しいコンピュータを買ったら、
あるキーボードの位置が以前のものと異なったとします。
最初の数日は、指はキーを押し間違ったり、キーを探したりします。
でも毎日パソコンで作業をしていると、段々と指が新しいキーボードに慣れていきます。
これは指の筋肉をたくさん動かすことによって、
考えるよりも先に筋肉がこう動けばいいと学んでいるからです。
 これと同じことが外国語の発音にも言えます。
最初は、上手く話せなかったフレーズが、毎日繰り返すことで、
話しやすくなります。毎日、2,3分でもいいので発音してみてください。

発音が伸び悩んでいるなと感じる方は、特に
目的を「口周りの筋肉作り」にすることをお勧めします。
発音が上手くならないと考えている時、
私たちは自分の発音を評価してしまいがちです。
ですが、正しい発音の土台には、口周りの筋肉の発達があります。
ですから、評価よりも前に、筋肉作りを習慣化していただきたいと思います。

このお話しが皆さんの外国語発音のヒントになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんの一日が言葉と文化でちょっと素敵になりますように。


This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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