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現代台湾華語の形成と日本語の影響(三)

Shihbo

6.現代台湾華語の特徴と変化

❶昔の台湾閩南語が語源になり、文や言葉はそのまま台湾華語で発音されている

 

台湾語由来の語彙を多用する。台湾語のままで発音するものもあれば、漢字の北京語音で発音するものもある。例:古早(台湾語:kó͘-chá、昔の)、鴨霸(台湾語:ah-pà、横暴な、理不尽な)、吐槽(台湾語:thuh-chhàu、愚痴る)


❷大量の日本語からの外来語が使われている

 

日本統治時代から沢山の日本語の語彙が台湾に伝えられた。最初は日本語の発音のままや台湾閩南語で発音していたが、1945年後、殆ど台湾華語で発音しながら使われている。そして、更に日本らしくするために、話し言葉としてだけでなく、日常生活の書き言葉でもよく見られる。

 

「無料」、「激安」、「必勝」 、「宅急便」、「達人」、「鐵人」、「素人」、「女優」、「宅配」、「壽司」、「痴漢」、「援助交際」、「爆走族」、「寫真」、「中出」、「顏射」、「素顏」、「玄關」。

 

台湾語の単語を織り交ぜて使用する事がある。そして「おばさん」の台湾語は「歐巴桑(ōu ba sāng)」。さらには、日本人みたいに英単語を混ぜて話すこともある。「我不在意。」 (私は気にしないです。) が 「我不 care。」 と言ったり、主に若者の間で使われる。

❸はっきりしないで、発音方法をし、舌をない台湾人の独特な台湾弁

 

現代台湾華語で一番よく言われている特徴ははっきりしない発音である。違いが分かる有名な例を挙げると、「(食べて)おいしい」という意味の「好吃 (hǎo chī)」。カタカナで表現したときに「ハオチー」と書かれることもあれば「ハオツー」と書かれることもあります。そして、「ㄓ(zhi)」「ㄔ(chi)」「ㄗ(zi)」「ㄘ(ci)」 、「ㄢ(an)」「ㄤ(ang)」、「ㄌ(le)」「ㄋ(ne)」という四つの子音ベーアは曖昧に発音されている。

 

例えば、「這‧樣‧子」の「這樣」の発音は一つになり、「醬‧子」や「醬」になった。「然(ㄖㄢˊ)後」は「然(ㄖㄤˊ)後」になり。 「不(ㄅㄨˊ)要(ㄧㄠˋ)」は「ㄅㄧㄠˋ(びぃあう)」になった。

 

台湾中国語は抑揚が少ないのも特徴的。中国では4つの声調をはっきりつけて話すのに対し、台湾では比較的音が平坦に聞こえることがある。 「台湾中国語は中国大陸のそれよりも柔らかく聞こえる」とよく言われるのもこのためです。


❹閩南語や日本語と似ている文の形と特別な「有」「給」の使い方。

 

日本語には、「~たことがある」というのはあるした経験を表す文型である。台湾閩南語と台湾華語にも、同じ表現がある。さらに、日本語にはある動作をする時、「~てあげる」という表現は、現代台湾華語にもあり、公式的な話し方と言っても過言ではない。

 

「給」と「有」の文型の例:

 

例1:

 

  1. 我等一下 給 你  打電話            (標準普通話) 
  2. 我等一下      打電話      你(中國南方普通話及台灣華語) (電話して)(あげる)

例2:

 

  1. 我     看過 這部電影(標準普通話) 
  2. 我    看過 這部電影(台灣華語)
      (ある)(見た)
❺語気助詞は多い、別々に表示できる意味も多い

 

現代台湾華語には、日本語と同じで色々な語気助詞が存在する。発音は違うけれど、使い方と意味は似ている。その上、一つの助詞だけ使えば、お互いに理解できることもある。

 

(Lō)、(ō)、(yo)、(ba)、(Ne)、(e)、(há)、(ma)、(ma)、(a)、(yé)

 


6.台湾華語と中国北京語の単語や表現の違い

 

普通、中国語の「謝謝(ありがとう)」と言われたときの反応は、中国や中国語の教科書では「不客气 (ブークーチー/bú kè qì)」とされていることが多いが、 台湾で最も一般的な返しは「不會(ブーフゥェイ/bú huì)」である。一説によると、これが台湾閩南語に影響を受けたという。どうしてかというと、台湾閩南語で中国語の「不客氣」と同じ意味の単語は「袂(bē)」だからだ。

 

7.結論

台湾の歴史が始まって以来、色々な民族がこの島に住んでいた経緯があったゆえ、使っている言語は変わりつつあり、独特の表現や違う文化が生まれた。よって、台湾華語は中国語に基づいて変化していったが、中国語と同じとは言い切れない。それより、もっと日本語による影響が多かったと思う。特に語彙の意味と発音、文型の形など、日本語と似ている。恐らく、それも一つの原因で、台湾人は他の国の人より、より早く日本語を習得しやすいとされている。

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